キスのキスによるキスのためのロマンティック・コメディ! 映画『キスカム!~COME ON, KiSS ME AGAiN! ~』がいよいよ公開する!
現役大学生でもある松本花奈監督の長編作品ということでも話題を集めている本作。“観たら今すぐキスしたくなる”をテーマに製作された物語は、化粧品会社を舞台に、何事にも内気で積極的になれない主人公・橋口海が、個性豊かで奔放な仲間たちとの仕事を通して成長していく姿を描き出す。
フレッシュでステキなキスがいっぱい! 観たらハッピーな気分になること間違いなし!
Astageでは、主演の葉山奨之さんにインタビューを遂行! ちょっぴりドジだけど一生懸命な海くんを爽やかに演じた彼に本作の見どころ、気になる“キス”への思いを語ってもらった。
― まず、ご出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。
タイトルを聞いて、「きっとキスをたくさんする映画なんだろうな」と想像していましたが、台本のト書きに“キスをする”ってけっこう書いてあって。こんなに台本にキス、キス、キスって書いてあるのを初めて見ました(笑)。でも、(この作品は)新しいなと感じて。こんなにキスだけを題材した映画は、日本にはあまりないですし。それをやろうとしている制作の皆さんは凄いな、カッコいいなと思いました。
― 葉山さんが演じる海くんは、最初は内気で積極的になれない男性ですが、葉山さんご自身とは似ていますか?
シャイな部分は似ているかもしれませんが、海くんほど引っ込み思案ではないかと。
― それでは演じる上で心がけていたことはありますか?
海くんは最初は冴えなくて、自分の意見も言えずにすぐインターネットで調べてしまう。インターネットがなければ生きていけないという彼が人として成長していくんです。自分の企画を通そうと努力していく姿、そんな成長していくという流れを意識して臨みました。
― 最初に出てくる海くんと最後の方の海くんは別人のようですね。
そういうふうに見せることができたらいいなと思いました。ちゃんとメリハリあるように演じるように気をつけました。
― 撮影は時系列で進んでいったのでしょうか?
いえ、バラバラに撮影しましたね。
― では、その時々で心情を作るのは大変だったのでは?
監督がその都度とても丁寧に説明してくださるので、そんなに大変さは感じなかったです。
― 松本監督は現役の大学生で葉山さんより年下の女性ですが、お仕事をご一緒されていかがでしたか?
監督とは10代の頃に共演したことがありまして、今回約8年ぶりに監督と俳優という立場で再会しました。ちょっと恥ずかしい気持ちもありましたが、監督は「自分がこうやりたいんです」とか、「こういうふうにしてください」という意見をちゃんと持っている方で、年下ですがすごく尊敬できますし、いつも落ち着いていらっしゃるのでとても安心でしたね。完成作品を観て、この作品はきっと女性監督だからこそ作れた映画なんだと感じました。
― 共演者も年齢が近い方が多かったと思いますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
僕は塚本高史さんと一緒にいる時間が多かったのですが、塚本さんがいつも現場の空気を明るくしてくださっていました。兄貴のようで、カッコ良くて、いつか絶対共演したいなと思っていたので、このような形でガッツリ共演することができて嬉しかったです。
塚本さんがみんなの輪の中心にいて、塚本さんの話で笑ったりして、和気あいあいとした現場でした。その雰囲気が映像にも出ていると思います。
― 堀田茜さんや八木アリサさんとの共演はいかがでした?
お二人はファッションモデルもやってらっしゃるので、もの凄くスタイルが良くて一緒にいるだけで緊張しましたね。キスシーンでは、たぶん本当は緊張しているとは思うのですが、女性の方がそれを表に出さないというか。僕の方が「緊張するね~」って言っていて(笑)。女性の方がどっしりと構えてくださっていたので僕が助けられました。
― ところで本作のタイトルにもなっている“キスカム”ってご存じでしたか?
いえ、実は知らなかったんです。まず“キスカム”って何だろうっていうところから始まりました。海外のスポーツ中継の中で休憩の時間にやることが主流になっていると聞いたので、アメリカに住んでいる友達に尋ねてみたら「当然知ってるよ!」と言われて。アメリカでは当たり前でめちゃめちゃ浸透していることを知って驚きました。
― “キスカム”ではないけれど、日本でも球場で突然客席をスクリーンに映し出して盛り上がっていますよね。
そうですね。近いうちに日本でも“キスカム”するようになるかもしれませんね。オリンピックもあるし。平和な感じの空気も流れると思うし、愛情表現として世界共通ですしね。日本人ってシャイだからなかなか難しいかもしれないけど、オリンピックやスポーツの1シーンとして、そこで一歩前に進むことができたらいいなと思います。
― 劇中でのキスも多いですが、なんと冒頭からキス!役作りとして何か練習とかしました?
キス顔をきれいに見せることはけっこう難しいと言われていて、「角度をこうしたらいいよ」「あごを上げすぎず、下げすぎず・・・」とか色々アドバイスももらったんですが、もう分からなくなっちゃって(笑)。結局何も考えずにやろうと思いました。考えすぎるとぎこちなくなっちゃうので。でも、劇中ではだんだんキスに慣れていかないといけない役なのでそれも大変でした。僕はこれまでキスシーンの撮影経験があまりないので、クランクイン前にはいろんな映画のキスシーンを見て役作りしました。
― もし葉山さんが好きな人とキスをするといしたら、どんなシチュエーションがいいですか?
うーん、難しいですね。(しばらく考えて・・・)ふとしたタイミングでするのがいいかな。あと、「行ってきます」のキスなんかいいですよね。
海外の映画やドラマでは当たり前のようにしているのを見ますが、あんなふうにサラっと「じゃあ、行ってくるね。チュッ!」みたいなのは憧れます。
― 可愛いですね(笑)。でも、キスはやっぱりドキドキするものかと。葉山さんの中で最近ドキドキしたことは何かありますか?
家の鍵をなくしたことです(笑)。
― え? 出てきたんですか?
はい、出てきました。結局カバンの中にあったんですよ(笑)。慌てすぎて、鍵の救急車に電話しそうになりました。でも、もう一度冷静になろうと思って、ポケットの物を全部出して、カバンもひっくり返して・・・。そうしたらカバンのポケットの中に入っていたんです。見つけたときは「ヨッシャー!!」って一気に元気になりました(笑)。
― 撮影中、大変だったことは?
走るシーンがたくさんあるんですが、スーツ着て革靴で長距離を走るシーンはちょっとキツかったです。スーツで走るのってこんなに走りにくいんだと思いました。転んで破いたら大変だから、転ばないように気を付けて必死に走りました。
― 本作で葉山さんが印象に残っているシーンがあったら教えてください。
ラストシーンは冴えない男子が成長した姿が映っています。彼が本当にやりたかったことがやっとわかって先に進むことができる・・・ラストのイベントのシーンは凄くいいです! あと、主題歌を担当してくださった井上苑子さんの曲も凄くステキなんです。撮影中にも何度も聞いて力をもらいました。井上さんの曲は映画の中でも色々な場面で流れますが、映像と音楽がリンクしているのでミュージックビデオのようで僕のお気に入りのシーンです。とても爽快感があります。
― あとエンドロールもいいですよね。
そうなんです!一般の方もたくさん出てくださっていて。合計で何回キスしているのかわかんないんですけど、もし数えてもらえるなら数えて教えてほしいな。
― 最後にこれから映画をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。
キスを題材にしている映画は日本では珍しいと思うので、この作品をご覧になって、日本でもキスが日常的な挨拶になる日がくるといいなと思います。キスに対するハードルが下がって、みんなが仲良くなればいいですよね。映画を観てほっこりしていただければ嬉しいです。
【葉山奨之(はやま・しょうの) プロフィール】
1995年12月19日生まれ、大阪府出身。
2011年にドラマ「鈴木先生」(TX)で俳優デビュー。NHK連続テレビ小説「まれ」(15)で注目を集め、以降「逃げるは恥だが役に立つ」(16/TBS)、「僕たちがやりました」(17/KTV)、「セトウツミ」(17/TX)、「透明なゆりかご」(18/NHK)、「ストロベリーナイト・サーガ」(19/CX)など多くの話題ドラマに出演する。主な映画出演作は、『青空エール』『アズミ・ハルコは行方不明』(16)、『きょうのキラ君』(17)、『恋は雨上がりのように』(18)、『屍人荘の殺人』(19)『サヨナラまでの30分』(20)など。また、人気恋愛リアリティショー「テラスハウス」のスタジオメンバーに18年の『TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS』(CX/NETFLIX)から加入するなど、多方面で活躍中。2020年4月スタートのドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(NTV)、『レンタルなんもしない人』(TX)に出演する。
映画『キスカム!~COME ON, KiSS ME AGAiN! ~』
<STORY>
何事にも内気で積極的になれない橋口海(葉山奨之)はある日、彼女のサヤ(堀田茜)にフラれてしまう。不運は続き、勤める化粧品会社CEOからも子会社への出向を命じられ、失恋とあわせて失意のどん底に。出向先は【恋愛コンサル】という奇妙な会社で、キスによって恋人たちの「寄りを戻す」仕事場であった。キス魔の社長や、男勝りの美人カメラマンなど、アクの強い同僚たちとの仕事を通じて、橋口は次第に前向きになっていく。そんな中、CEOと元カノのサヤが【恋愛コンサル】に寄り戻しの依頼を持ってきた。橋口は人生を一発逆転すべく、前代未聞の大規模イベントを仕掛けるのだが・・・。
出演:葉山奨之、堀田茜、八木アリサ/塚本高史
奈緒、福山翔大、行平あい佳、森本のぶ、浜田学、森口瑤子、徳井義実(特別出演)ほか
監督:松本花奈
脚本:リンリン
脚本監修:山﨑ケイ(相席スタート)
制作:吉本興業 テレビ東京
制作プロダクション:オフィスアッシュ
製作:吉本興業
主題歌:井上苑子「ぜんぶ。」/挿入歌:井上苑子「ラブリー」
配給:吉本興業
Ⓒ2019吉本興業 / 上映時間:91分
公式サイト:https://kisscam.official-movie.com/
近日公開!
ヘアメイク:越智めぐみ(GARDEN aoyama/ALFALAN)
スタイリスト:本田博仁
インタビュー撮影:ナカムラヨシノーブ
葉山奨之さん
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