映画『罪の声』の大ヒット舞台挨拶が、11月11日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、キャストの小栗旬と星野源、宇野祥平、原菜乃華と、土井裕泰監督が登壇した。
塩田武士の人気小説「罪の声」を実写映画化。本作はフィクションでありながら、日本中を巻き込み震撼させ、未解決のまま時効となった大事件をモチーフに、綿密な取材と着想が織り混ぜられ、事件の真相と犯人像に迫るリアリティに溢れたストーリー。
未解決事件の真相と謎の犯人グループを追う主人公の新聞記者・阿久津英士を小栗旬。そして、幼少時の自分の“声”が事件に使われていたことを知ってしまう、もう一人の主人公・曽根俊也には、星野源。映画初共演となる2人が、事件に翻弄されながらも、その奥に眠る真実に向かって力強く進む男たちを演じる。監督は『いま、会いにゆきます』『麒麟の翼』『ビリギャル』などを手掛けた土井裕泰、脚本は「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」などで土井監督とタッグを組み、「アンナチュラル」や「MIU404」も手掛けた野木亜紀子が担当する。
10月30日に公開し、12日間で動員数50万人を突破し現在大ヒット中の本作。感動の声が聞こえる中、満席の会場を見渡して、小栗は「映画館に来てくださってありがたいですね。たくさんの熱いメッセージをいただいています」とニッコリ。星野も「僕の友達やラジオのリスナーからも色々なメッセージをたくさんいただいています。この映画はミステリーから人間ドラマまで色々な内容が含まれていますから」と感慨深げ。
星野演じる曽根俊哉と同じく犯行テープに声を使用され、運命を翻弄された姉弟を演じた宇野祥平と原菜乃華。その高い演技力も大きな話題となっているが、宇野は「僕は高校の担任の先生から長文の手紙をもらいました。普段邦画を観るような方ではないんですが・・・。凄く嬉しかったです」と喜んでいた。
まだ高校2年生である原は「同年代で、映画のモチーフも知らない方々からもメッセージをいただきました。『辛かったね』と言われたので、『辛かったよ・・・』と言いました」とチャーミングな笑顔を見せる。
監督は「この作品にはたくさんの俳優さんに参加していただきましたが、それぞれが存在感のあるお芝居をしてくださって。嬉しいことでした」と俳優陣に感謝。
体重を落とし、分厚いレンズの眼鏡をかけ役作りに徹した宇野。本作では特に宇野の存在がとても強いが、小栗は「宇野さんが現場に現れた姿に驚きました。俳優って凄いなー!って」と称えると、宇野は「お二人とも丁寧に挨拶してくださって、凄く優しくしてくれました」と恐縮しきり。その言葉に、星野は「そりゃ、優しくなりますよ!」と役がらにリンクした宇野を気遣う。「現場の空気を乱さないようにしなくちゃいけないっていう雰囲気になりましたよね」と撮影当時を振り返った。
イベントでは、ティーチイン形式で鑑賞後の観客から感想と質問を直接答える企画も。「とても仲のよいお二人ですが、お互いに直してほしいところはないか?」と聞かれた小栗と星野だが、「何もないですねー」と答える。それでも星野は「深夜に(小栗が)LINEしてくるんですが、『元気?』とだけ。たぶん飲みのお誘いだとは思うんですけど(笑)、『元気だよ』と返すと、そのあとかえって来ないんです。もうちょっとキャッチボールしようよ!(笑)」と微笑ましいエピソードも。
また、「二人で共演するとしたら、次はどんな作品をやりたいか?」という質問には、「今度はコメディーをやりたいですね」と小栗。星野も「2歳違いなので、兄弟役もいいよね」と同意。小栗が「ホームコメディーをやりたいです」と笑顔を見せると、星野も「土井さんよろしくお願いします!」と監督にお願いすると、監督も「喜んで!」と二つ返事でOKしていた。
最後に星野は「宇野さんと原さんの2人がもう1つの主人公と言ってもいいと思います。二人の表情を持ち帰って考えたり友人と話をしたりしてみて欲しいです」と伝えていた。
映画『罪の声』
出演:小栗旬 星野源 ほか
原作:塩田武士『罪の声』(講談社文庫)
監督:土井裕康
脚本:野木亜紀子
配給:東宝
© 映画「罪の声」製作委員会
公式サイト:https://tsuminokoe.jp/
全国公開中