初演から10年を超えて愛されつづけ、進化し続けているミュージカル『テニスの王子様』。
現在上演中のミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンも「青学vs不動峰」「青学vs聖ルドルフ」「青学vs山吹」と公演を重ねて、キャストも大きな成長を遂げてきた。
5月には3rdシーズン初となる「Dream Live(通称ドリライ)」が、7月~9月には主役校・青学(せいがく)を脅かす、圧倒的な存在感を放つ氷帝との「3rdシーズン 青学(せいがく)vs氷帝」が開催される。
そして3rdシーズンを支えてきた青学(せいがく)キャスト12名が、この「3rdシーズン 青学vs氷帝」公演でテニミュを卒業することも発表された。
Astageはミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの青学(せいがく)のキャストのインタビューを2回にわたってお送りする。
今回は青学(せいがく)1年トリオとして親しまれている堀尾聡史役の志茂星哉、加藤勝郎役の篠原 立、水野カツオ役の晒科 新の三人を迎えて、ファンからAstageのツイッタ―に寄せられた質問を中心に、出会いからこれまでを振り返ってもらうと共にドリライへの意気込みを聞いた。
篠原 立、志茂星哉、晒科 新
―ファンの皆さんから寄せられた最初の質問は「◯◯が楽しかった」でお願いします!
志茂星哉:公演前に皆で普通に日常会話しながらアップするのですが楽しかったです。新は?
晒科 新:稽古終わりに皆と一緒にご飯に行くのが楽しかったです。稽古の事も普段のくだらないこともたくさん話をして、それが楽しかったです。
篠原 立:僕は地方公演でいろいろなところへ行って、ホテルでワイワイするのがとっても好きです。
―交流している時間が楽しいということは、皆さん、仲良しなんですね。
志茂:一緒にいる時間が長いので、そういう時間が一番楽しいです。
―では次は「○○にこだわった」でお願いします。
志茂:特に不動峰と聖ルドルフ公演では公演前に台本を読んで言葉に出してから舞台に立つようにしていました。
―それはなぜですか?
志茂:不動峰公演の時に台詞の度忘れや間違いをしてしまったので、不安もあって公演前にもう一度確認しました。
―成果はありましたか?
志茂:はい。山吹公演では台詞をかむこともなくなりました。
篠原:僕も聖ルドルフ公演の時に…。星哉くんは楽屋で確認してたよね?
志茂:うん。
篠原:僕は舞台袖…お客さんのすぐ近くでそれをやっていました。ひとりで精神統一しつつ、気持ちを高めて。
志茂:立くんは本番1秒前まで、僕の後ろでずっと台詞を言ってたんですよ。
晒科:僕は、大阪公演など地方で長く滞在する時、外食に行くときは好きなものを食べますが、ホテルで食事する時は、野菜を中心に食べるようにしました。疲れてくると、風邪を引きやすくなるので、迷惑をかけないように野菜などをたくさん食べるようにしていました。
―体調管理が大切ですね。
晒科:はい。体力的にもきついですから。
志茂:疲れますから。
―若くても…ですね?
志茂:(笑)はい。僕は「公演中は毎日8時間は寝なきゃ」と思っていたので、翌日の集合時間の9時間くらい前には寝るようにしていました。
―「1年以上一緒に過ごされてきましたが、一番大きく変わったのは誰だと思われますか?」
志茂:これはたぶん…
晒科:皆、一緒だと思います。
志茂:「セーノ」で一緒に言おうか?
三人:セーノ、立くん!
志茂:これは完全に。
篠原:自分でもそう思います。同学年の人とは学校ではつきあっていましたが、年の違う人と一緒に一日中一緒にいることも、以前はほとんど無かったのです。「テニミュ」に参加してから人との関わり方が変わったと思います。
志茂:最初に会った時に立くんは「ちょっと変わった人だな」という感じがありましたね。たとえば10人が同じでも、立くんひとりだけが違う考えのことがあったり…。そして3人としても、最初は遠慮もあったし、気が合わなくて苦労しましたね。でも今では立くんもすっかり空気を読んでくれるようになって「変わったなぁ~」と思います(笑)。
―篠原さんご自身としては如何ですか?
篠原:「皆に合わせていけているなら良かった」と思いますが、実はまだまだ自信がないです。
晒科:最初の頃は「一発芸してよ」「モノマネしてよ」と頼んでも、立くんは「僕は、大丈夫です…」と(消え入りそうな声で)言っていましたけれど、最近はやってくれるんですよ。似てないんですけど。(笑)
志茂:ノリもよくなったよね。人生変わったね。(笑)
―自分で「変わったな」と思うところはありますか?
志茂:以前は自分ができないことがあると恥ずかしくて隠していたようなところもあったのですが、この現場では「もう、やるしかない!」ので、できないことはできないと認めることができるようになりました。
―認めることで…
志茂:「やれるようにならなきゃ」と思います。
―それは大きいですね。次に進めますね。晒科さんは如何ですか?
晒科:人見知りな上に、すごく緊張して最初はまったくコミュニケーションがとれなかったのです。でもずっと一緒にいるうちに、いろんな人との関わり方などを学べたなぁと思っています。年上の人とも、同世代の人にも自分から話しかけるようになってきたので、変わったなぁと思います。テニミュのお蔭です。
―皆さん、コミュニケーション能力が高まったのですね。
志茂:ずっと一緒にいるからね。もうお互いに恥ずかしいとか、思わないですね。
―友達より家族という感じですか?
三人:そうですねぇ。
志茂:立くんはどう?
篠原:コミュニケーションというか、不動峰の時にはまだまだでしたが、最近は合わせるというのはなくて、ふたりが考えるようなことを僕も自然に考えるようになってきたように思います。
志茂:もちろん、三人それぞれ意見が違うときもありますけれど「言わなくても分かる」という感じはありますね。
―これからはどう変わっていきたいですか?
志茂:まだ自分のキャラになりきれてないのではないかと思っています。お客様は漫画で描かれているキャラクターをよくご存じだと思うのですが、お客様に負けないようにキャラを知って、キャラとしてまだ出せてない部分を出し切れるようにしたいと思っています。
晒科:1年生から見た先輩や、僕らから見たリョーマくんという役と役との関係性を大事に見ることができたら、台詞や動き1つも変わってくるだろうと思うので、そこを意識して頑張りたいと思っています。
篠原:舞台では1年以上、皆と一緒にやっていますが、漫画の世界では数ヶ月しか経っていないから、仲の良い部分を出して良い時には出したいですが、キャラクターとしての関係では1年生と先輩の関係を大事にしたいと思っています。
志茂:そういったことは、本番中に盛り上がると忘れそうになるので気を付けたいと思います。
―「共演者やスタッフさんから言われた言葉で覚えている言葉は?」
晒科:よく演出の方や、そして一紀くんも言っている言葉ですが「僕たちは何かがすごく上手いわけじゃない。ダンスも歌も演技もそこまで上手くない。下手だから技術を使おうとするのではなく、思いを100%伝えないとお客さんの心も動かないよ」と。よく言われる言葉で、テニミュをやっている時はもちろんですが、テニミュが終わってからも自分の根っこのところに持っておかなきゃと思っています。
志茂:「東京に公演を見に来てくれる方には、遠くから新幹線や飛行機に乗って観に来て下さる方もいる。その日のためだけにお金と時間をかけて来てくれているのだから、心からありがとうという感謝の気持ちで毎公演やっていけ」「公演中に気持ちが切れそうな時には、それを思い出せ」と言われたことですね。
篠原:「他人と意見が対立した時には、他人の意見の悪いところより、自分の意見の悪いところを探してから話していかないと話が進まないよね」と…星哉くんに言われて。
志茂:言いましたね…かなり前ですね。
篠原:大事に思っていますね。
志茂:信念を貫くことも大事だと思うのですが、言われたことを一度考えてみることも大事かな…ということを、立くんを通じて僕も知ったことです。
篠原:え~ウソ?!(笑)
―公演中、最大の危機は?
篠原:あるよね…。
志茂:あれ…カツラのことだね。(爆笑)
篠原:聖ルドルフ公演の11月1日です。
志茂:日にちも覚えているの?!(笑)
篠原:完璧に頭に刻まれています。「3rdシーズン 青学vs聖ルドルフ」の大千秋楽の2日前です。トリオの決めポーズで帽子を脱ぐ時に「なんだか頭がスッキリするな」と感じて手に持った帽子の方をチラリと見たらカツラも一緒に取ってしまっていて。(爆笑)
志茂:♪タララ~ン、タン!で音楽が終わってパチパチパチと拍手を頂いていたのが、♪タララ~ン、タン!で、客席からそれまで聞いたことがないくらいの爆笑が起こって「何だ?!」と思って横を見たら、立くんのカツラが取れていて「どうしよう!!!」と思いました。
篠原:笑ってしまってお腹のけいれんが治まらなくなって、台詞も「ほ…ほ…堀尾くん」となってしまったのですが、二人が笑わなかったから、なんとかなったというか。
晒科:僕も笑ってしまったけど…。
志茂:立くんも笑ってしまっているので「ヤバイ!」と思って一瞬、目で立くんをぐっと威圧して、とにかく普通にやろうと…できたか、どうか分からないけど普通にやりました。
篠原:二人の力でなんとかしてもらったという感じでした。
志茂:あれはトリオとして最大のピンチでしたよ。
篠原:ごめんなさい!! (とペコリと頭を下げる)
志茂:道具を使っていると起きることなので、仕方ないんですよ。
―そうしたピンチも乗り越えて、ドリライがやって来ます。心意気をお願いします。
晒科:トリオはラケットを使わない分、ダンスも細かいところまでしっかりやらなくてはいけないと思っているので、3人息の合ったところをお見せしたいです。
志茂:ドリライの本編では僕たちトリオは出番が少ない方なので、出番の1つ1つを濃く演じたいです。そしてたぶんオープニングの前説があると思うのですが、あの場面できっちり盛り上げて舞台を暖めたいと思います。
志茂星哉(しも せいや)
1 0 月5日生まれ 神奈川県出身 A 型
篠原 立(しのはら りゅう)
2月5日生まれ 茨城県出身 O型
晒科 新(さらしな あらた)
6月27日生まれ 東京都出身 AB型
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ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2016
原作 許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ・コミックス刊)
構成・ステージング 上島雪夫
音楽 佐橋俊彦/坂部 剛
作詞 三ツ矢雄二
振付 本山新之助/上島雪夫
出演 <青学(せいがく)>
越前リョーマ役/古田一紀、手塚国光役/財木琢磨、大石秀一郎役/石田 隼、
不二周助役/神里優希、菊丸英二役/本田礼生、乾 貞治役/田中涼星、
河村 隆役/滝川広大、桃城 武役/眞嶋秀斗、海堂 薫役/佐奈宏紀、
堀尾聡史役/志茂星哉、加藤勝郎役/篠原 立、水野カツオ役/晒科 新
<不動峰>
橘 桔平役/青木空夢、伊武深司役/健人、神尾アキラ役/伊崎龍次郎、
石田 鉄役/中村太郎、桜井雅也役/諒太郎、内村京介役/高根正樹、
森 辰徳役/小林辰也
<聖ルドルフ>
赤澤吉朗役/中尾拳也、観月はじめ役/宮城紘大、柳沢慎也役/尾関 陸、
木更津 淳役/佐藤祐吾、野村拓也役/佐川大樹、不二裕太役/大原海輝、
金田一郎役/上村海成
※赤澤吉朗の「吉」は「土」に「口」が正式表記です。
<山吹>
南 健太郎役/北川尚弥、千石清純役/森田桐矢、亜久津 仁役/川上将大、
東方雅美役/辻 凌志朗、新渡米稲吉役/登野城佑真、室町十次役/仁科祐二、
喜多一馬役/蒼木 陣、壇 太一役/佐野真白
※辻 凌志朗の「辻」は点ひとつのしんにょうが正式表記です。
公演日程
[大阪] 2016年5月13日(金)~15日(日) オリックス劇場
[横浜] 2016年5月20日(金)~22日(日) パシフィコ横浜国立大ホール
チケット料金 6,500円(全席指定・税込み)
チケット絶賛発売中!
お問い合わせ先ネルケプランニング
TEL:03-3715-5624(平日11:00~18:00)
公式サイトhttp://www.tennimu.com/
テニミュ・モバイルhttp://tennimu.jp