新たな見どころも増えてさらに進化！ミュージカル『GHOST』製作会見　

in Report(STAGE/MUSICAL), STAGE/MUSICAL · 2021/02/09

Tags: GHOST, ゴースト, ミュージカル『ゴースト』, 咲妃みゆ, 桜井玲香, 森公美子, 水田航生, 浦井健治

２月９日（火）にシアタークリエ３月公演ミュージカル『GHOST』の製作が開かれた。
出演する浦井健治・咲妃みゆ・桜井玲香・水田航生・森公美子が、作品への思いや意気込みを語った。

水田航生　　咲妃みゆ　　浦井健治　　桜井玲香　　森公美子

初演に続き、主人公のサムを演じる浦井は、ミュージカル『「GHOST」の魅力について「コロナ禍でいろんな思いをそれぞれが感じているかと思いますが、人と人とのつながりや寄り添う心の素晴らしさ、人はひとりではないというメッセージがこもったミュージカルであることが第一の魅力かなと思います。この時期だから伝えられるメッセージがあるとお稽古場でもすごく感じています」と、上演への思いを語った。

さらに再演ということでは「初演に出演したキャストは更に進化している」と話し、「（初演の）弟的な平間壮一くんから、今回（の水田くんと）は男と男の友情、同等の男同士のサム＆カールができています。そこがまた、芝居のしどころで。目を見合わすシーンは1シーンで、その後は会話もないのですが、そういうところでやっていけたらと思っています」と、見どころのヒントをくれた。

「楽曲の美しさも見どころのひとつ」と本作の魅力を付け加えた咲妃。続投となるモリ―役については初演について「宝塚歌劇団卒業後の第一作のミュージカル出演でいっぱいいっぱいで、公美さんをはじめ、健ちゃんにも助けて頂いて、なんとか公演を乗り越えられたという感じでした」と振り返った。

「今回は作品のカラーも身体に浸透している部分があるので、より深くお芝居のことをお話する時間が増えたと思います。そして、阿吽の呼吸というのでしょうか、考えていらっしゃること、表現したい方向性等が、おこがましいのですが、少々わかるようになったので、浦井さんと組むことが楽しいです」と、自信ものぞかせた。

本作の魅力を「海外版では演出がイリュージョン的ですが、日本版はストーリーを重視して、より作品に入り込めるようになっているとことが日本オリジナルで、魅力かなと思います」と紹介した桜井。

今回から本作に参加することについては、「再演ということで、すでに完成された作品だと思いますが、稽古中も私の考えを周りのみなさんがとても尊重してくださっているので、かたちにとらわれずに自分らしく伸び伸びと演じたい」という意気込みと、「ソーシャルディスタンスをしっかりとる分、皆さんとのコミュニケーションをとるのが難しくなっているような気がして、心の距離が近ければ近いほど、お芝居はつまっていくと思うので、そこを意識して遠いながらも心を通わせられるように、どうやったらこの短期間で絆を作っていけるかは、日々の課題として考えています」と取り組む姿勢を明らかにした。

サムとモリ―の友人役・カールとして初参加となる水田は、「ひとことでいえば“ザ・エンターテイメント”だと思います。ラブシーンやコメディシーン、サスペンスといろいろな要素がこの１つの作品に込められていると思うので、エンターテイメント性の高い作品であること」と本作の魅力を語る。

浦井から楽しみな発言が出た浦井との演技については「初めてお芝居をするときから親友のような、元々長い付き合いをしていたような関係性になれているなとすごく感じています」。

本作の魅力を「人間愛と、亡くなった方に対して『会いたいな』という気持ちが、向こうも『会いたい』と思っているんじゃないかというような作品ですね」と語った森。「実は2019年に亡くなった母親が、この作品を観て『すごくよかった』と繰り返していて、泣きじゃくっていた」と涙ぐんだ。「誰かを急に思い出すこともできるし、そうすると、その方もすこし浮かばれるのではないか…と思った作品です」と切なく語った。