ミュージカルを一度も観たことがない方にも楽しさを味わって頂き、演劇文化の発展を図りたいと始まったハロー・ミュージカル!プロジェクト第二弾『南太平洋』が、7月9日の初日を控えた8日、囲み取材と舞台稽古を行った。
全国一律4,000円という破格の料金だが、それは非営利事業ゆえ。
藤原紀香、別所哲也、太川陽介という豪華キャストで、ロジャース&ハマースタインの名作を堪能できる貴重な舞台だ。
囲み取材
華やかなドレス姿の藤原紀香を中に挟んで、別所哲也、太川陽介の3人が登壇した。
藤原紀香は「素晴らしいキャスト陣とスタッフに支えられ、ずっと稽古に励んできました」と挨拶。この舞台に立てる幸せを語った。
別所哲也は「登場する男たちは全員、彼女(藤原紀香)に恋に落ち、当然僕が先頭を切って恋に落ちていくわけです」と話す途中で、太川陽介が「いいよなぁ~」とつぶやき爆笑になった。
別所哲也が「七色の藤原紀香ネリ―(役名)です。見どころ満載です」「輝いています。僕に恋をしているから」と続けるも、太川陽介は「僕はしょうがない…。諦めるしか…」と全面降伏して、また笑いがはじけた。
舞台稽古
第二次世界大戦のさなか、南太平洋の島の海軍基地が舞台。
この地に派遣された看護婦ネリー(藤原紀香)は、パーティで農園主エミール(別所哲也)と出会う。互いにひかれ合う2人。
一方ビーチでは設営部隊のルーサーが小銭稼ぎに洗濯屋をやっている。彼がひそかに恋するネリーは特別な顧客だ。
ケーブル中尉(渡辺大輔/藤田玲)が新しく着任してくる。土産物屋を売りつける島の女メリーは、自分の娘リアットをケーブルに引き合わせる。
やがて舞台も戦争の真っ只中に巻き込まれていく。
ネリーとエミール、ケーブルとリアットの恋の行方は…。そしてそれぞれの人生は…。
まず目を奪われるのは、藤原紀香演じるネリ―の歌にダンス、そして場面ごとに変わる衣装の数々。
もちろん別所哲也も聞かせてくれる。太川陽介のコミカルなシーンも散りばめられ、ミュージカルの楽しさ満載。
耳馴染みのある曲も随所にあり、特に宝塚歌劇団講師も務めるちあきしんが聞かせるお馴染みのナンバー「バリ・ハイ」は大きな聞きどころ。
やがて物語は、「愛と偏見」「戦争」という深い問題の真っ只中へ。
二組の恋の行方。そして人生は…。
公演概要
ミュージカル『南太平洋』
【キャスト・スタッフ】
出 演:藤原紀香 別所哲也 太川陽介
磯部勉 渡辺大輔/藤田玲(Wキャスト) 中根百合香/田中祥恵(Wキャスト) ちあきしん ほか
作 曲:リチャード・ロジャース
作 詞:オスカー・ハマースタインⅡ世
脚 本:オスカー・ハマースタインⅡ世/ジョッシュア・ローガン
訳 :吉田美枝
訳 詞:岩谷時子
演出・振付:上島雪夫
東京公演 2015/07/09(木)〜07/12(日) THEATRE1010
全11都市24公演
公式HP http://www.hello-musical.jp/stage/southpacific/index.html