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大ブレイク目前!宇宙人 (Cosmos People) インタビュー

宇宙人 (Cosmos People)は、台湾出身の小玉(シャオユー/作詞作曲・Vocal & Keyboard)、阿奎(アークエ/Guitar)、方Q(ファンキュー/Bass)の3人組バンド。2009年にデビューし、2011年から現在のメンバーとなった。あのメイディ(五月天)の所属する相信音楽に所属し、台湾ですでにアルバム3枚とEP1枚を発売。一度聴けば耳から離れない爽やかでキャッチーメロディが人気をつかんでCMやドラマの主題歌として人気となり、2016年夏は台北での初の大型ライブ開催がすでに決定。いよいよ大ブレイクを迎えそうなグループだ。

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左より 阿奎 小玉 方Q

 

日本では2014年8月に日本で初アルバムとなるベストアルバム《コスモロジー》を発売し、サマーソニックに出演。2015年春先に初の日本単独ライブを東京・大阪で開催して満員御礼!大いに盛り上がった。
そして今年は日本語のミニアルバム「TIME LAPSE」と昨年台湾で発売したフルアルバム「10000 HOURS」という2枚のCDを日本で同時発売。今回も東京・大阪で行われたライブは大盛況。日本でもがっちりファンの心をつかんでいるアーティストだ。

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実は2015年春先に来日した際にもインタビューをさせてもらっている。その時に「1日3時間、10年で1万時間。何事も1万時間続ければ専門家になれるという話が心に残って、宇宙人も結成してそろそろ10年なんです。それで次のアルバムが『10000 HOURS』です」という話を聞いていた。と同時に、「(言葉の壁を乗り越えて)僕らの歌詞もたくさんの人に分かって欲しい」と熱く語っていたことも心に残っていた。

それから1年。
2枚のCDを同時発売すると聞いて、正直言えば「もう実現させたの?!」と驚いた。そしてそのCDを聞いてさらに驚いた。「めちゃくちゃいい!」
日本語の「TIME LAPSE」は、「これは台湾のアーティストのCDで…」などという前説不要!「とにかく、いいよ~!聞いてみて」と誰彼なくオススメしたくなる1枚。
中国語曲の「10000 HOURS」も中華ポップスという枠を超えて楽しめる。個人的には、ジェイ・チョウ(周杰倫)以来の大ヒット…十数年ぶりにはまった!

「宇宙人の素晴らしさに気が付くのが遅くて申し訳ない…」と思いつつ、2016年3月、来日した宇宙人にインタビューさせて頂いた。

ーー昨年の来日ソロライブの時インタビューさせて頂いて、1年経ちました。自分たちではどう感じていますか?
小玉:進歩を感じます。今回は日本で2枚のCDを発売しましたし、自分たちの成長を感じています。
方Q:僕たちが昨年台湾で発売した新しいアルバムでは、それまでと違う僕たちの音楽をお聞かせ出来たと思っていますし、昨年来日した時に日本の音楽業界について詳しい話を聞いたことも、とても勉強になりました。日本で活動したことで日本のスタッフの仕事ぶりがとても厳格で真面目であることを知り、音楽のプロとしての技量や態度を目の当たりにできたこともとてもよかったと思います。

ーーその成果が今回の2枚のアルバムに反映されていますか?
小玉:影響があると思います。特に日本語アルバムの方は日本語の発音や、日本人の方々が僕の歌を聞いた時に違和感がないようにと準備しました。

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ーー「TIME LAPSE」を聞いた同僚たちに「歌っているのは日本人じゃないよ」と言うと驚いていましたよ。それくらい日本語が上手でしたよ。
小玉:ホントに?! ありがとうございます。日本人が話をする時・歌う時の発音や口ぶりをマネしました。
方Q:そんなに小玉の日本語が上手く歌えていたなんて知らなかったよ。(笑)
小玉:自分でも知らなかったよ~!(笑)

ーー努力されたのでしょうね?
小玉:はい、がんばりました。
方Q:僕は全然!(爆笑) 小玉が日本語の先生と練習しているのを見ていたけど、とっても苦労していましたね。
阿奎:僕も日本語コーラスやりましたから頑張りましたよ!

ーー昨年来日されたときに「日本語の勉強もしたいよ」と言った方もいましたよね?如何ですか?
阿奎:基礎は勉強しました。
方Q:普段も使っているし…。
小玉:舞台上で使う言葉だけど…。
方Q:(日本語で)愛しています!
小玉:(日本語で)終了!
スタッフ:どうして「終了!」なの?
小玉:(万歳しつつ)コンサート「終了!」(小玉が笑顔満面なので全員爆笑)

ーー日本語アルバムの制作にはどのくらいの時間がかかりましたか?
小玉:始めたのはいつだっけ?思い出せない…随分前だよね。
方Q:準備にはとても長い時間がかかりました。というのも、僕たちの歌詞を日本語でもしっかり伝えたかったので、その部分はとても大切だと思っていたからです。それでまず中国語から日本語に意味を訳してもらって、それから日本の作詞家にお願いしてその意味をしっかり伝えて、しかも僕たちの元々の歌のフィーリングにマッチする歌詞にしてもらいました。僕はいい感じに出来ていると思っています。
小玉:そして歌う前に、僕はもう一度日本語のひとつひとつの歌詞の意味を確認してから歌い始めました。
阿奎:僕らの音楽を少しでも多くの人に聞いてもらいたいです。僕らのスピリットは全部歌にありますから。

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ーー昨年話していたことを叶えたみなさん。宇宙人というバンドの「言ったことは叶える」力を感じています。ということで、今の願いを教えて下さい。
阿奎:武道館でコンサート!(「ウォ~」と歓声が上がる)
方Q:サマーソニックには参加したので、フジロックフェスティバルにも参加したいです。たくさんの人に僕らの音楽を聞いてもらえる良いチャンスになると思いますから。
小玉:僕は北海道に行きたい。

ーー単なる北海道旅行ならすぐ叶いそうですけど…
小玉:僕の夢は大それたものではないけど…。実は北海道に住んでみたいんです、しばらく。大自然に囲まれて…。(「わぁ、いいなぁ」「曲作るんだね」とワイワイ)

ーーそういえば、『And You ?』は日本でMVを撮影したのですね?
3人:そうです!

ーーいつ撮影したのですか?
阿奎:昨年春先ライブで来日して1~2ヵ月後に、また来て撮影しました。

ーーとてもたくさんの場所で撮影したのですね。
方Q:いろいろ行きましたよ。実はどこなのか、僕が分かってないところもたくさん。(笑)

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ーー日本についても詳しくなりました?
小玉:日本の交通状況に詳しくなりました。(笑)
方Q:台湾のファンが撮影場所を探し出して、そこまで行って写真を撮って僕らのツイッタ―に載せてくれていて、みんなで楽しんでいます。

ーー日本の観光にも貢献して頂いていますね。ありがとうございます!
小玉:この撮影で僕らもたくさん歩いて疲れたのですが、路地や観光地でないところを随分歩いたので、日本の人たちの普通の生活にちょっと触れることができたように思っています。それから日本のいろいろな規則も知りましたし…。僕らは公園で撮影したかったのですが、公園での撮影は難しいんですね。お巡りさんに注意されてできなかったりしました。
阿奎:実はこのMVは海外で、特に日本でどうしても撮りたいMVだったんです。渋谷のスクランブル交差点は、世界でも一番多くの人が行き交う交差点でしょ。すごくたくさんの人が交差点ですれ違う絵が欲しいと思ったので、あそこはぴったりでしたから。

ーーそうでしたか。歌詞にも交差点が出てきますものね。キーワードですね。
小玉:でも日本人もスゴイですよ。あの人の多い交差点を渡る時に、ずっとスマホを見たまま、全然前を見てないのに、スーッと人を避けて歩いていきますから。(笑) 一度もぶつかったりしなかったんです。すごいよね。

ーー明日からのイベント、ライブを楽しみにしています。そして日本のライブが終わったら…
小玉:夏の大規模ライブに向けての準備が始まります。
阿奎:その7月の大規模ライブのために、まず新曲を完成させなきゃ。そのライブで新曲をお聞かせしますよ。

ーーライブの詳細な情報をお願いします。
阿奎:7月16日に台北TICC国際会議センターでやります。

ーーそして、また日本に来て欲しい!
小玉:そうですね、日本でも大きなライブをやりたいですね。僕らもがんばりますよ!

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インタビューの翌日行われたタワーレコードでのインストアイベントは、「すいません、詰めて下さい」と繰り返しコールされるほど人が集まった。
阿奎は余裕も感じられる自然体、方Qは「楽しくてたまらない」という感じで終始、笑顔全開。小玉は少し緊張気味だったが、ライブ初披露の日本語曲の3曲を歌い終えるとほっとした表情に。観客は日本語曲に心も身体も心地よく揺られたが、この3曲で「もっと聞きたい」気持ちに火が付いた?! これでメンバーもファンもライブへの準備万端!となったようだ。

そして迎えた3月4日。原宿ASTORO HALLに満杯のお客さんが入った。
ロックでかっこいい宇宙人からスタートし、日本語曲はもちろん、ヒット曲の「要去高雄」や台湾語の「兩人雨天Rainy Day」も交えてたっぷり、いろいろな宇宙人の曲を聞かせてくれた。
印象的だったのは、英語や中国語、日本語を混ぜたトークの中で、方Qが2度も日本語で「日本でがんばります!」と言ってくれたこと。日本だけが中華圏とは別の市場としてあるのではなく、彼らの自然な活動の延長線上に日本があるのだ。そして彼らの音楽も中華系のポップスとして特別扱いされるのではなく、日本で自然に愛されるに違いない。

「10000 HOURS」を経た宇宙人は、これからもっともっとたくさんの素敵な曲を生み出し、多くの人を幸せにしていくことだろう。
あなたも是非一度、聞いてみて!
聞けば聞くほど、もっと幸せな気分になれますよ!

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〈プロフィール〉
宇宙人 (Cosmos People) are
小玉 Xiao-Yu(シャオユー/作詞作曲・Vocal & Keyboard)
阿奎 A-Kuei(アークエ/Guitar)
方Q Fun Q (ファンキュー/Bass)
2009 年に台湾でデビューした3 人組バンド。抜群の楽曲センスを武器にした、ソウルフルかつクールでメロディアスなサウンドは、彼らの甘いルックスもあいまって、アジア各国で多くのファンに支持される。本国では年間100 本以上のライブ活動をこなし、CM/広告にも多数抜擢。
日本では、2014年夏にタイワンダフル、SUMMER SONICに出演、8月には日本デビューオリジナル・ベストアルバム『コスモロジー』(P-VINE RECORDS)
を発売。2015 年春には大阪・東京で初ワンマンライブを開催、音楽性の高いパフォーマンス力で両公演ともに大成功を収める。2016 年7 月には台北で
初の大型ワンマンライブが早くも決定している。日本での本格的な活動が始動し、さらなる飛躍・将来性に注目が集まっている。
日本オフィシャルFacebook : https://www.facebook.com/cosmospeople.japan

宇宙人(Cosmos People)
10000 HOURS(テン・サウザンド・アワーズ)
(2015 年発表最新オリジナル3rd アルバム. 直輸入盤, 日本語解説, 対訳付)
2016/02/10 release
PECF-3162 ¥3,000Yen+Tax
01. Move Forward(ムーヴ・フォワード)
02. And You?(アンド・ユー?)
03. 10000 Hours(テン・サウザンド・アワーズ)
04. Rudderless(ラダーレス)
05. Offline Friends(オフライン・フレンズ)
06. 15 Seconds of Fame(フィフティーン・セコンズ・オブ・フェイム)
07. Drown in You(ドローン・イン・ユー)
08. Islands(アイランズ)
09. Rainy Day(レイニーデイ)
10. Alone Together(アローン・トゥギャザー)
11. Daily Practice(デイリー・プラクティス)

TIME LAPSE(タイムラプス)
PECF-3161 ¥1,800+tax
初のオール日本語作品!(新曲&セルフカバー)全6曲収録。 ※新曲
01. もっと遠くへ ~Move Forward~ 02. あなたは ~And You?~
※03. 彼女はBOSS ~She’s The Boss~ 04. 恋に似ている ~Alone Together~
05. レイニーデイ ~Rainy Day~ 06. すこしずつ ~Daily Practice~