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初のソロ公演『Inhale「ISU」of M.C THE MAX Concert in Japan』渋谷マウントレーニアホールで開催

韓国のアーティスト達から歌唱力のレジェンドと称されるM.C THE MAXのボーカル“ISU”がソロとして日本のステージに初めて立った。

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JYJユチョン主演ドラマ「においをみる女」のOST「その男はね」や、ソン・ジュンギ主演ドラマ「太陽の末裔」のOST「君、風になっても」でK-POPのみならず、韓国ドラマファンからも注目を集めているM.C THE MAXのISUが3月31日、東京・渋谷マウントレーニアホールで待望のソロライブ『Inhale 「ISU」 of M.C THE MAX Concert in Japan』を開催した。

約5年ぶりの来日に、会場には各地から多くのファンが駆け付け、満席の会場はファンの期待と熱気で溢れかえった。
昨年、9年ぶりにリリースしたミニアルバム「Inhale」から「ここに」、ファーストアルバム「I AM」から「愛するときの言葉」でライブはスタート。ひとたび彼の歌声が会場に響くと、大きな歓声があがった。「こんにちは、ISUです。僕の日本での初めてのソロライブに来てくださり、ありがとうございます。みなさんとお会いできて、とても嬉しいです。今まで多くのステージに立ってきましたが、チームでない日本でのソロ公演は初めてなのでとても緊張します。みなさんが幸せな気持ちになってくださるように最善を尽くします。」と挨拶した。
そして、アルバムから2曲を続けて歌った。彼は、「壮大な演奏曲も素晴らしいが、時にはシンプルな演奏で歌詞がストレートに届く時があると思います。ぜひそれぞれの魅力を感じてください。」と楽曲について話した。

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そして、オリジナル曲の他、中島美嘉の「みえない星」や玉置浩二「ワインレッドの心」のカバー、コブクロの「蒼く優しく」のリメーク曲などを披露し、観客を魅了した。
「太陽の末裔」OSTの「君、風になっても」などでは、ドラマのシーンを思い返し、涙するファンも大勢いた。また「幸せにならないで」では「僕の韓国のカラオケで男性がよく歌います。別れた彼女に幸せにならないでと歌ってたりします。(笑)」と言うと特に男性ファンから大きな拍手が起こった。

終盤、今後の日本活動について、「今まで多くのOSTに参加してきました。なので、OSTの曲だけでコンサートをするのも面白いかもしれませんね。そして機会があれば日本のドラマのOST にも参加したいです。今日はこのような機会をくださり、ありがとうございました。下手な日本語ですみません。もっと日本語を、日本の楽曲を勉強してきます。また、すぐに会いましょう。かっこいい姿で戻ります。」と意欲をみせた。

そのあと、韓国のTV 番組「スケッチブック」のスタイルで、MUの藤原倫己氏とトークの時間をとった。
その中で、初めてのソロ公演で緊張したこと、日本食が大好きなこと、日本のアーティストといつか共演してみたいなどを話した。またYouTube再生回数が1500万回を超え日本でも話題になっている弘大(ホンデ)路上ライブ映像の件では、路上で自分の曲を歌っていた青年と一緒に歌ったエピソードを語った。
そして最後に、M.C THE MAXを結成したきっかけとなったX Japanの大ヒット曲「tears」のカバー曲「少しだけさようなら」を熱唱しステージを降りた。

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終演後、記者会見が行われた。

「こんにちはイスです。お会いできて嬉しいです。ソロでは初めてで緊張しています」と少し恥ずかしそうにしながらも、しっかりと日本語で取材陣、関係者に挨拶があり、会見はスタート。

――日本のアーティストとはすでにコミュニーションを取られていたそうですが?
私が10代の頃にはまだ日本の音楽が今のようにすべて輸入されていなかったので、自分で頑張って探してきていた時代でした。機会があり、その時代に聴いていた「安全地帯」や「X JAPAN」の歌をリメイクし、歌うことができたのは光栄なことでした。

――今後、一緒に楽曲制作をしてみたい日本のアーティストは?
日本には素晴らしい曲が沢山あり、機会があればどんな曲でも歌いたい。
どなたと、ということよりも私は個人的に“歌というのは作られた時から運命的にその曲の持ち主が決まる”のだと思っています。私が作った曲も同じように運命的に日本の歌手が歌うことになったら、とても光栄で嬉しいです。

――『太陽の末裔』『匂いを見る少女』他、沢山のOSTに参加されていますが、音楽制作で気をつけていることはありますか?
基本的にOSTは音楽と映像がともに大衆に伝えられるので、できる限り没入感なく、内容を阻害しないように作ることだと思っています。

――日本のOSTに参加するとしたら、どんなジャンルのものに興味がありますか?
私の参加した韓国のドラマのOSTでは、恋愛ドラマが多いのですが、私のスタイルに合っていると思うので、日本のドラマでも感動的な恋愛ドラマに参加できる機会があれば嬉しいです。

――好きな日本の映画やドラマはありますか?
私は北野武監督が好きで、DVDはすべて持っています。
ドラマは『吾輩は主婦である』をワイフ(韓国で活躍中の歌手である、LYN)と一緒に面白く観ました。それから、やはり最高なのは『勇者ヨシヒコ』です(笑)

――満開の桜の中の来日となりましたがいかがでしたか?
3日に来日してから、代々木公演と中目黒の桜を見ました。
私は日本の俳句が好きなので、桜の写真を撮りながら、俳句と一緒にInstagramに載せたりもしました。

――初の日本ソロ公演はいかができたか?
日本のファンの皆さんは、とても集中して聴いてくれる。本当に怖いくらい、集中して聴いてくれるので、とてもありがたいと思っています。 今後、日本でもコンサートを中心に活動できたら嬉しいです。

――日本のファンの皆様へ
これからも、努力して皆様に愛される歌手として頑張ります。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。

日本語も堪能で、俳句にも興味があり、日本の映画、ドラマもコアなものまで、日本の文化にも詳しいISU。 M.C the Maxとしては日本での公演もあったが、ソロとしての公演は初。終演後の会見でも、ほとんどの質問にゆっくりと丁寧に日本語で答え、司会者への気遣いも随所にみられ、音楽だけでなく人としての真摯な姿勢にISUの気持ちが伝わってくる会見だった。