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キューブ主催、夏の俳優ワークショップ 山田和也のミュージカルワークショップ 充実の5日間

俳優の生瀬勝久、古田新太、藤木直人、大倉孝二、演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ、河原雅彦、青木豪など多くのアーティストが所属する芸能プロダクション・株式会社キューブが2018年よりスタートした俳優のワークショップ「CUBE STUDIO WORKS」。「CUBE STUDIO WORKS」は、「よりスキルアップし、活躍したい」と望む俳優たちの為に、第一線のバラエティ豊かな講師陣を迎えて行うワークショップシリーズ。春の第一弾に続き、第二回目となる夏のワークショップが実施された。

workshop

春は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、青木豪、河原雅彦、大谷健太郎という、演劇界・映像界の人気演出家陣による「ストレートプレイコース」を実施した。そして夏は[プロの俳優のための上昇志向レッスン]というテーマで、山田和也主導の各部門のスペシャリストを講師に招いた「ミュージカルコース」と、板垣恭一が講師を務め、若手俳優にも解りやすく実用的なノウハウを伝える「特別講座」を実施。

Mr Yamada

8月16日、17日、20日、22日、23日の5日間行なわれた山田和也のワークショップは、【ミュージカルを経験したことのないプロの俳優のための講座】と題し、『ウェディング・シンガー』『王様と私』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』『アニー』『ジキル&ハイド』『ミー&マイガール』『シラノ』など、人気ミュージカルの演出を次々に手掛ける山田が総合演出、歌唱指導に福井小百合、振付指導に米島史子という、ミュージカルシーンで活躍する講師陣によるワークショップとなった。山田自身が演出をしたミュージカル作品をテキストに、いくつかのシーンを創りながら実践的な指導がされてゆく。
ウォーミングアップや発声練習でコツを伝授されてゆく参加者たち。参加者の熱量も高い。ミュージカルのワンシーンをいくつかのパターンのキャストで創り上げてゆく過程では一人一人にじっくり、演技、歌唱、ダンスの指導がされてゆく。山田からは「日本人はつい表現がセンチメンタルな方向になっていきがちですが、内向し過ぎると、感情よりも、”内向している俳優”というものが見えて来てしまいます。伝えるという意味では外に見せてゆく技術が必要です」という言葉も。曲中少しずつ高まっていく感情や人間関係の変化をどう表現すれば伝わるか、演出が入ると、とたんにシーンが生き生きとしてくる。歌がセリフとなり、キャスト同士の感情表現の相乗効果が生まれる。そういった目に見える変化を体感しながら、参加者はいくつかのシーンを息をあわせ創り上げ、全日程を終えた。

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 5日間という短い時間ではあったが、濃いカリキュラムで、参加者達は芝居、歌、ダンスといった複合的な要素を駆使したミュージカルの演出を、充分に体感できたのではないかと思う。
引続き、8月27日(月)~30日(木)の4日間で、板垣恭一が【役者を始めてみたけど、これで良いのかと思っている俳優のための講座】と題したワークショップを行なう。(募集は終了している)
株式会社キューブ 公式サイト http://www.cubeinc.co.jp