巨匠クリント・イーストウッド監督がテロの<真実>に迫る【実話】
ザック・エフロン(『グレイテスト・ショーマン』)、クリス・ヘムズワース(『アベンジャーズ』シリーズ)、
マイケル・B、ジョーダン(『クリード チャンプを継ぐ男』)
自分を演じてもらうなら、誰が適役!?
オフィシャル・インタビューが到着!!!
世界驚愕!テロに立ち向かった3人の当事者がイーストウッド最新作を語る!
『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』とリアルヒーローの真実の物語を描き続けてきた巨匠クリント・イーストウッド監督最新作にして新境地。2015年に起きたパリ行きの特急列車内で554人の乗客全員をターゲットにした無差別テロ襲撃事件。極限の恐怖と緊張感の中、武装した犯人に立ち向かったのはヨーロッパを旅行中だった3人の心優しきアメリカ人の若者たちだった。なぜごく普通の男たちは死に直面しながら、命を捨てる覚悟で立ち向かえたのか!?
休暇旅行中の3人の若者は、まるで運命に導かれるかのように、特急列車タリスで無差別テロ事件に直面した。
咄嗟の判断で犯人に立ち向かったのは、事件当時学生だったアンソニー・サドラー(写真左)、元米空軍上等空兵のスペンサー・ストーン(中央)、元オレゴン州州兵のアレク・スカラトス(右)の3人だ。カリフォルニア州サクラメント出身のごく普通の若者たちは、一夜にして世界のヒーローとなった。
クリント・イースウッド監督は、「何がヒーローを作るかはわからない。この映画はまさにそれをテーマにした物語だ。実際、自分たちに何が起きるか知りながらどこかに向かう人はいない。何が起こるかわからずにその場所に行く。そして、自分に何も出来ないことに気づく。なぜなら、運命がその一部を担っているからだ。そういったことがこの3人に起きた。何が起こるのかは誰にもわからない。そこには答えはない。実際に自分でそれをやるまでね」と語っている。彼らの体験は、監督にとっても興味深い物語だった。そして、映画化の過程で、テロに対峙した本人たちを起用するという前代未聞の大胆な挑戦を決意した。巨匠の決断は大きな波紋を呼び、実際に居合わせた数多くの人々が出演し、事件が起こった場所でも撮影されることになった。
今回、クリント・イーストウッド監督最新作で主演デビューした3人のオフィシャル・インタビューが届いた。
映画化決定から撮影、自分を演じてもらうなら誰か、これからの活動までを大いに語った特別版だ。
——自分たちの映画が、クリント・イーストウッド監督で映画化されることになって、どう思いましたか?
アンソニー・サドラー(以下AN):
スペンサーが「一体誰が電話をして来たと思う?」と電話をくれた。「そんなのわからない。誰なんだい?」と尋ねた。返事は「クリント・イーストウッドだよ! 僕たちの本を読んで、映画を作ることに興味を持っている。」と言うんだ。それ以上最高なことはないって感じだった。その後、僕たちに「自分たち自身を演じて欲しい」と言われた時、さらに驚かされたんだ。
——スペンサー、その電話はどうでしたか?
スペンサー・ストーン(以下S):
間違いなく驚いたよ(笑)。正直言ってものすごくホッとした。彼なら僕たちのストーリーの良さをちゃんと表現して、正しく映画にしてくれることがわかっていたから。あまりドラマティックにしすぎることなくね。始めるに当たって僕らは彼に深い信頼を持っていたし、それが何よりもエキサイティングなことだったよ。
——アレク、あなたの心にはどういう思いがよぎりましたか?
アレク・スカラトス(以下AL):
彼らと同じようにホッとした。クリントが僕たちの映画を製作することについて、話し合って同意した時のことを覚えている。僕はちょうど『ハドソン川の奇跡』を観たばかりだった。だから、それが最近の彼の得意分野だということを知っていたし、がっかりするものには絶対ならないことがわかっていた。僕たちは本当に正直に、彼が監督するということにすごく興奮したしホッとしたんだ。
——クリント・イーストウッドの映画で俳優になりました。この職業は、あなたたちが今後希望するものでしょうか?
AL:僕らは少なくとも、俳優をやってみたいと思っているよ。新しい経験だったしとても楽しかった。俳優に挑戦することが僕らをどこに導くかを見てみたい。
S:間違いなく、撮影は僕の人生で最高に楽しい2ヶ月だった。だからもし自分がそこからキャリアを築けるなら、僕は間違いなく気にいるよ。映画化のプロセスは面白かった。自分自身についてもっと多くを知ったように感じられたんだ。それに自分の中にある不安と向き合うことが出来た。僕は事件発生時に立ち戻り、自分自身を演じた。映画という形で多くの人たちが永遠に目にするであろうものを、俳優として拾い上げ選んだ。この経験から、事件の恐怖を忘れて怯えることなく過ごすことを学んだよ。
AN:イーストウッド監督が、僕らにトライする自信を与えてくれた。映画化のプロセス全体を通して、彼は僕らの師となり前進する勇気を与えてくれた。
——原作と最終的な脚本の間に、何か大きな違いはありますか?
観客には、この映画を見てどんなことを持ち帰ってもらいたいですか?
AN:本と脚本はとても近いと思う。脚本は本を基に書かれているし、僕らは脚本にも意見を入れさせてもらったからね。だからとても近くて正確だよ。
AN:観客には、僕たちが3人の普通の男たちであると伝わるように期待している。自分たちの中に何か特別なものを持っているのは僕らだけじゃない。人々が、僕ら全員もしくは誰か一人に自分を重ねて、その中に彼ら自身を見つけてもらえるといいね。それとまた、僕らがしたことからインスピレーションを得て、自分たちの人生の障害を乗り越え、自分たちにも特別なことができると知ってもらえることを期待している。
S:質問の答えを独占したな(笑)
AL:本は「ちょっと面白い」と思うよ。あの日に起きた事と、僕らの人生全体についての視点が混在しているから。映画は最終的なストーリーに到達するまで僕らみんなが共同で作り上げた。実際、映画作りのプロセスを通して、僕らはその日何が起きたかについて多くことを学んだよ。マルパソのプロデューサーたちがやったリサーチを通してね。出来るだけ正確にストーリーを語る上で、彼らは素晴らしい仕事をしていると思う。
——学校にいたときの小さな出来事や、彼らが軍隊で学んだことが、あの日を救う手助けになったんですよね?
スペンサー:そうだね、間違いなく。僕とアンソニー、アレクは、幼少時代から常に何か満たされない気持ちを持っていた。僕らの人生が自分たちをここに導いたかというのはちょっと奇妙だよ。もし誰かが今、あまりハッピーに感じられない場所にいたとしても、少なくとも今やっていることを形にすることは出来る。「大小に関わらず、今自分がやっていることはいずれ何かのためになる。無駄になんかならない。」と信じることでね。何が起きるか、スキルや経験がいつ必要になるかは決してわからないんだ。
AN:成功と失敗を見せるのは重要だと思う。それがこの旅をとてもリアルなものにしているから。映画ではしばしば、全ての道は成功に繋がっているといった感じだけど、僕らのストーリーでは、成功や失敗のとてもリアルな要素に自分を重ねることが出来ると思う。成功と共に失敗もまた、自分が気づかない道に導く。それは、人生という旅という大きな絵の一部なんだ。
——あなたたちが自分で自分の役を演じると知る前、誰に自分自身を演じてもらうことを夢見ていましたか?
AL:僕はザック・エフロンに自分を演じてもらいたかった。
S:クリス・ヘムズワースだね。
AN:マイケル・B・ジョーダンだね。
——事件の後、本を出版し、この映画の主役を演じ、想像もしなかった人生を生きていると感じていると思います。演技以外で、今後どんなことをしたいと思っていますか?
AL:正直言って、僕らはただその日その日をこなしている感じだ。特にこの2年間の人生はローラーコースターのようだった。次に自分たちが何をするかは分からないし、想像することも出来なかった。だから僕らは一日ずつこなそうとしている。そして、それがどこに向かうかを見てみるんだ。でも、僕らは間違いなく演技にトライするだろうね。
S:人生で僕がやることがなんでも、ポジティブなものであることを期待している。でも、アレクが言ったように、僕らは一日一日を生きている。もし僕が、クリント・イーストウッドから何かを学んだとしたら、その瞬間をただ生きることだ。あまり先のことを考えずにね。明日何が起きるかわからないし、僕が何をするかわからない。だから、僕はただ自分の目の前にあることに全力で集中するんだ。
AN:イーストウッド監督は、僕らに新しいプラットフォームを与えてくれた。自分たち自身を演じて、自分たちのストーリーを語るために。だから、僕らは今その場所にいる。演技をやることを追いかけようとする以外にね。そこでは、僕らは、どうやってそのプラットフォームを前向きなやり方で利用し、ポジティブなメッセージを奨励し続けられるかを見つけようとしている。
いつ、どこで、誰もがテロに直面してもおかしくない今、当事者の目線から今の時代を生きる私たちに問いかける真実と現実。現代はタフな時代だと考えるイーストウッド監督は、「アメリカだけじゃなく世界中においてその状況はタフだ。僕らがパリで撮影しているとき、似ている状況があった。スペインやカンヌ、いろんな場所でね。僕らは異常な時代にいるように感じる。それを考え過ぎたら、落ち込むことになる。でも前に進まないといけない。この出来事は、そういったことにとても素晴らしい結末をもたらしたし、それは語る上で価値のあるものに思えるんだ」と語っている。
世界から敬愛される巨匠クリント・イーストウッド監督が、当事者の目線からテロの時代を生きる私たちに問いかける真実と現実。87歳を迎えても尚、現役の監督として新たな挑戦を続けるトップランナーは、「それでも前に進まなければならない」と映画を撮り続けている。
今を生きる全ての人々に捧げられた物語。『15時17分、パリ行き』は、3月1日(木)より日本公開となる。
『15時17分、パリ行き』
<ストーリー>
2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、554名の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち上がった――。
原題:『THE 15:17 TO PARIS』
監督:クリント・イーストウッド(『アメリカン・スナイパー』『硫黄島からの手紙』『ハドソン川の奇跡』)
脚本:ドロシー・ブリスカル
出演:アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーン
撮影:トム・スターン/衣装:デボラ・ホッパー
編集:ブルー・マーレイ/美術:ケビン・イシオカ
原作:アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーン、そしてジェフリー・E・スターン著の「The 15:17 to Paris: The True Story of a Terrorist, a Train, and Three American Heroes」に基づく。
2018年/アメリカ/英語
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://1517toparis.jp
©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT INC.
3月1日(木)、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他 全国ロードショー