映画『ファーストキス1ST KISS』の公開直前イベントが1月28日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、主演の松たか子と松村北斗、監督の塚原あゆ子が登壇した。なお、この日は全国の映画館95劇場、約16000名のお客様に舞台挨拶の様子を生中継された。
脚本家・坂元裕二と、数々の大ヒット作を生み出してきた塚原あゆ子監督が初タッグを組んだオリジナル劇場公開作品「ファーストキス 1ST KISS』は、15年前の夫にもう一度恋する、切なくも愛に溢れたオリジナルラブストーリー。
事故で夫を亡くし、夫と出会う直前の日にタイムトラベルをする主人公＜硯カンナ>を松たか子、硯カンナの夫＜硯駈＞を松村北斗が演じ、吉岡里帆、森七菜、リリー・フランキー他豪華キャストが脇を固める。
この日は全国の映画館95劇場、約16000名のお客様に舞台挨拶の様子を生中継され、これまで訪れたことのある地を懐かしむ3人。松は「舞台で大阪や福岡に行くと、１人でぶらっと松を散策したりしてます。大阪城に登ってみたり」と回顧。
松村は北海道に番組出演のために訪れたことを振り返り、「TEAM NACSの森崎さんの農業番組だったんですが、北海道の大地から生えているアスパラを直接食べました。一番新鮮だからと言われて。アスパラからプシューっと（汁が）出てきて！」とその時の感動を伝える。
また、山梨や静岡にロケ撮影も行われた本作。監督は「何度も戻るので、富士山などがあったほうがわかりやすいと思って」とロケ地に選んだ理由を明かすと、静岡出身の松村は「静岡は大きいので（ロケ地が）地元という感じではなかったんですが」と話すと、松から「差し入れしてくれたよね」と。松村がフルーツサンドを差し入れしたそうで、「メイクさんも静岡の方で、『あそこのフルーツサンドが美味しいですよ』と聞いて差し入れしました。少しでも静岡のことをよく思われたくて。ドーンと！」と大盤振る舞いをしてニッコリ。「僕は海側のほう（の出身）なんですが、山もいい。改めて静岡ってきれいだなぁと」と郷愁に浸る松村。
そして、本作のキーアイテムとして付箋がでてくるが、今回のイベントではこの日集められた観客の想いがつまった“付箋コメント”の一部をバックパネルに集約。「凄い！」と言いながら、１つ１つのコメントを食い入るように見る３人。松村は「タイムスリップ系の物語は苦手だったんですが『ファーストキス』は感動しました。絶対にまた映画を観に行きます。友人にも勧めます」と読み上げ、「嬉しいなぁ」とコメントに感謝していた。
現在と過去の２つの時間を演じるという大変な作業ではあったが、松は「私はやりたい放題にやらせていただきました(笑)」と照れ笑い。そんな松を松村が「松さんは躍動的に演じられるので、それが魅力だと思います」と称えると、「パワーがないと受け止めづらいお話。寄り添いすぎても進まないし、暴れさせていただきました」と無邪気に笑う。監督も「流石です！」と太鼓判を押すと、松村は「先輩である松さんと夫婦を演じるのはなかなか難しいかと思って。普段からどう接するかが大事だった。（コミュニケーションが取れると）松さんはそのままシーンに連れて行ってくれた。なので、ちょいちょい失礼な物言いをしてしまうんです(笑)。話していると楽しくなっちゃうんです。夫婦をやれて良かった」と、夫婦役での共演を喜んだ。
松村の賛辞に照れる松は「凄くお喋りする方なのかと思って。気を遣ってくれたんだなと思います。ありがとうございました」と礼を述べ、松村も嬉しそう。
さらに、１月28日は“逸話の日”ということで、「あの瞬間に戻ってやり直したいこと、最高だったからもう1度」というエピソードを披露することに。監督は「今作はラブストーリではありますが、自分の母がもう亡くなっているので、もう少し話をしたかったなと。この映画を母が観たらなんていうんだろうと思って。夫婦に限らず色々な人の思いにも通ずると思います」と、映画を通しての思いを吐露。
松村は「以前、日本アカデミー賞で新人賞と話題賞の2つをいただいたときのスピーチなんですが･･･」と話し始め、会場のファンもクスクス。「こんな僕が賞をいただいて･･･」と恐縮あまり、話題賞のときのスピーチのとき、『ありがとうございました』で終われば良かったのに、そのあとに『すみませんでした！』と言って終わってしまって。もしやり直せるなら、もう少し感謝の気持ちを伝えれば良かったなと･･･」と反省しきり。
松は「小学5年生のころに戻りたい！」と。「体育の授業で、先生から『ハードルの50メートル走のお手本をやれ』と言われて。飛び方を褒められて、普通に走る50メートル走より速かったんですよ(笑)。あの時の私が一番輝いていたと思います」と、意外な特技を明かし、当時を懐かしんでいた。
＜ストーリー＞
結婚して十五年目、事故で夫が死んだ。
夫とは長く倦怠期で、不仲なままだった。
残された妻は第二の人生を歩もうとしていた矢先、タイムトラベルする術を手に入れる。
戻った過去には、彼女と出会う直前の夫の姿があった。
出会った頃の若き日の夫を見て、彼女は思う。
わたしはやっぱりこの人のことが好きだった。
夫に再会した彼女はもう一度彼と恋に落ちる。
そして思う。十五年後、事故死してしまう彼を救わなくてはー。
「愛する人と歩む人生とは？」
人生で誰もが直面する、答えのない深くてシンプルな疑問。
この物語は、それらの意味を問いかける心揺さぶるラブストーリー。
映画『ファーストキス 1ST KISS』
■脚本：坂元裕二
■監督：塚原あゆ子
■出演：松たか子 松村北斗
吉岡里帆 森 七菜
YOU 竹原ピストル 松田大輔 和田雅成 鈴木慶一 神野三鈴
リリー・フランキー
■企画・プロデュース：山田兼司
■撮影時期：2024年4月～2024年6月
■制作プロダクション：TOHOスタジオ AOI Pro.
■配給：東宝
■公開：2025年2月7日(金)
■コピーライト：2025「1ST KISS」製作委員会
■公式サイト： https://1stkiss-movie.toho.co.jp/
■公式X（@1STKISSmovie）： https://x.com/1STKISSmovie
■公式Instagram（1STKISSmovie）：https://www.instagram.com/1stkissmovie/
■硯カンナの備忘録Instagram（kaki_to_peanut）：https://www.instagram.com/kaki_to_peanut/
■公式TikTok（@1stKISSmovie）：https://www.tiktok.com/@1stKISSmovie
■「#映画ファーストキスに会いにいこう」キャンペーン特設サイト：
https://1stkiss-movie.toho.co.jp/snscp/
２０２５年２月７日(金)全国東宝系にて公開
