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神木隆之介&有村架純、自由奔放な伊勢谷友介にタジタジ! 映画『3月のライオン』前編・後編イッキ見試写会

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映画『3月のライオン』前編・後編の上映試写会が、3月5日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、主演の神木隆之介、共演の有村架純、後編から登場する伊勢谷友介と、大友啓史監督が登壇した。

本作は、羽海野チカの同名ベストセラーコミックを2部作で実写映画化。家族を亡くし、孤独を抱えて生きるために将棋を打ち続けてきた17歳のプロ棋士桐山零(神木)が、彼をめぐる人々との交流を通じながら、将棋の世界で成長していく様を描く。父親と零に愛憎半ばの感情を抱く幸田家の長女・香子役を有村が演じ、後編ではかつて川本家3姉妹を捨てて、突如姿を現す父親・誠二郎役を伊勢谷が演じる。

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この日、公開に先がけ、初めて本作の後編がお披露目されたわけだが、4時間40分という長時間に渡り観賞した観客に向かい、「みなさん、お疲れ様でした・・・、としか言いようがない」と労う大友監督だったが、「2部作ではあるけれど、僕的には1本の映画を2本作ったつもりです。前編と後編で色合いがかなり違うので。それを楽しんでいただければ」と、自信をのぞかせた。

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前編・後編の感想を聞かれた神木は「前編は熱い映画で、後編は温かい映画だなと思いました。前編は対局のシーンや棋士のことなど、男として、プロとしての覚悟の熱さを感じました。後編は各キャラクターが持っている孤独や苦しみがゆっくり溶けていくようなイメージ。(最後の)零の表情は、自分も救われた気持ちになりました。後編を観たあとは、なんだかお味噌汁を飲んだような温かい気持ちになって、周りにいる人や家族に“ありがとう”と言いたくなるような映画でした」と語った。

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有村は「客観的に観られた作品でした」とし、「自分が演じていないシーンを観るのも楽しかったし、前編では登場人物みんながそれぞれの想い、悩みや苦しみがわかって、後編はそれを回収してくれる。みんなが報われて終わる映画なので通して観てほしいです」とコメント。

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そこへ、後編の追加キャスト・伊勢谷友介がサプライズ登場。「みなさ~ん、好き勝手に生きるのも悪くないですよ~」とスマホを手に神木たちを写真に撮ったり、セルフィーしたりと、役柄さながらに自由な伊勢谷に会場は大盛り上り。

「自由すぎ!」と神木にツッコまれるも、監督から「脚本を書いているときに伊勢谷さんの顔が浮かんだんです。これは面白いなと思って」とキャスティングの理由を述べられると、ご満悦の様子の伊勢谷。「役と自分とは似ていないですよね?」と自身のことを監督に確認したかと思うと、「でも、有村さんは(香子の)性格にぴったりだったからこの役になったんですよね?」と有村をいじりだす。驚いた有村が「え?全然違いますよ!違うよね?」と神木に助けを求めると、「違うよ~。さっきの取材でも“自分と違うから大変だった”って言ってたよね」と神木がフォロー。それでも伊勢谷は「だって女優だからね~、怖いよぉ」と、さらにジョークを飛ばし「こうやって、人を腹黒扱いするの、気持ちいいんだよね(笑)」と笑い、会場を沸かせた。

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「腹黒い」という言葉に反応した神木は、「あ、言われたことありますよ!急に(他の)舞台挨拶で…」と思い出す。伊勢谷はひょうひょうとした表情で「だってムカつくんだもん。神木くんのファンはみんな彼をピュアだと思ってるんでしょ?腹黒としか思ってられないですよ。『いつもニコニコしやがって』ってね」と言いたい放題。

そんな伊勢谷との共演に感謝していると話す神木。「伊勢谷さんには、常に助けていただきました。現場で『もうちょっと挑発的な言い方あるなら言って』とか言ってくださるし。特に、誠二郎さんがニコニコしながら発する“君さ~、帰れよ”という一言で、零として『絶対に負けたくない!』というエンジンがかかったんです。誠治郎はほんわかしているけど、その言葉で“とんでもない化け物が棲んでいる、油断したらやられる“と思いましたね。本当にありがとうございました」と振り返る。
有村が誠二郎の印象を「えーもう何~!?って感じでした」と明かすと、伊勢谷が「あなたのキャラもたいがいですけどね(笑)」と返し、会場は大爆笑に。

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劇中で、生きるために居場所を探す零にちなみ、「自分のお気に入りの場所は?」という質問に、神木は「風呂」。「音楽聴いたりマンガ読んだり、30分~1時間ぐらい入ってます」と説明すると、「それは長い。女子か!」と伊勢谷。「有村さんのお風呂の話のほうがいいなぁ」と言いつつ、神木に「追い焚きするの?お風呂からツイートするの?」と興味深々な様子。有村は「家のソファ、または布団。ソファに“ふう~”って座る瞬間が好き」と答えた。

一方の伊勢谷は「志事仲間(こころざしが一緒の仲間)といるところ」。大友監督も「やっぱり『現場』だね」と仕事場を選ぶ。「若い人は違うのかなぁ」と伊勢谷がまたふざけると、「それはもう大前提ですから・・・」と慌てる神木と有村だった。

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観客からの質疑応答も行われ、「17歳の時は何に打ち込んでいましたか?」の問いに神木は、「モテるために必死になっていました(笑)。少女マンガを読みあさって。クール系な男子がモテると思ったので、学校で黙っていたら“具合悪いの?”って言われて・・・。ダメだなって」と、苦い思い出を吐露。「家族とは?」との質問には、「一番近くで支えてくれる心強い味方」と、神木。有村は「そばにいてくれるのが当たり前で、いつでも甘えられる。心が許せる存在」。伊勢谷は「すごく大好きだけど、ちょっと面倒くさくて。迷惑がかかる、かけられる。有村さんが『一番気を抜ける』と言ったけど、そうすると、いつのまにか嫌われるんだよ。親のわがままを受け入れられるようにならなきゃなってね。40歳になって思います」と、人生経験豊富な年上からの意見を述べた。

最後は神木が「この作品は答えがない映画だと思っています。ご覧になった後にみなさんが何を感じて、どういうふうに思うのかはそれぞれ。でも、みなさんに『この映画よかったな』ってずっと思ってもらえるような作品になったらうれしいです」とメッセージを伝え、イベントを締めくくった。

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映画『3月のライオン』
<STORY>
桐山零・17歳、将棋のプロ棋士。まだ見ぬ冒険が始まる!魂がぶつかり合う感動のエンタテインメント<2部作>
中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町にひとりで暮らしている。幼い頃に交通事故で両親と妹を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、ある事情から幸田家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は川向こうに住む川本家の三姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。今、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神の全てを賭けて挑む、想像を絶する戦いが零を待ち受ける!

監督: 大友啓史
原作: 羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
脚本: 岩下悠子 渡部亮平 大友啓史
出演: 神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶
佐々木蔵之介 加瀬 亮
前田 吟 高橋一生 岩松 了 斉木しげる 中村倫也 尾上寛之 奥野瑛太 甲本雅裕 新津ちせ 板谷由夏
伊藤英明 / 豊川悦司
製作:『3月のライオン』製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、ROBOT
配給:東宝=アスミック・エース
(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会
映画公式サイト:http://3lion-movie.com
映画公式Twitter:@3lionmovie
映画公式Facebook:facebook.com/3lionmovie

【前編】3月18日(土) 【後編】4月22日(土)
2部作連続・全国ロードショー!