映画『六人の嘘つきな大学生』の公開初日舞台挨拶が、11月22日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、主演の浜辺美波をはじめ、共演の赤楚衛二、佐野勇斗、山下美月、倉悠貴、西垣匠、佐藤祐市監督が登壇した。
浅倉秋成の大ヒット小説『六人の嘘つきな大学生』を、『ストロベリーナイト』『ういらぶ』など多数の話題作を生み出した佐藤祐市監督がメガホンをとり、劇団「東京マハロ」主宰、ドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』の矢島弘一が脚本を務め実写映画化。本作は、就職活動を舞台に六人の大学生の裏の顔が巧みに暴かれていく“密室サスペンス”と、そこで明らかになった六人の「嘘」と「罪」の真相が、クライマックスで次々と伏線回収される 青春ミステリー。
早稲田大学社会科学部の学生で、洞察力に優れた主人公・嶌衣織を浜辺美波、嶌と第二次面接で出会う立教大学経済学部の学生で、そのまっすぐな性格で六人の中のムードメーカーとなる波多野祥吾を赤楚衛二が演じ、ほかに九賀蒼太役の佐野勇斗、矢代つばさ役の山下美月、森久保公彦役の倉悠貴、袴田亮役の西垣匠の人気＆実力を備えたキャストが集結した。
撮影を振り返り、これまで言えなかったところ、楽しかったポイントなどを聞かれると、浜辺は「会議室のシーン」を挙げ、「会議室のシーンでは、６人全員がどう感情をそこまで高めていくのか、どう完成されるのかを試行錯誤していたと思います。本当に追い詰められていく感覚が、劇中同様にありました」と振り返る。
赤楚も「誰かが死んじゃうんですけど･･･」と突然のネタバレに登壇者たちが慌ててザワザワ。「一気に８年前に気持ちをもどさないといけないところが難しかったですね」と続けると、浜辺も「再集結するシーンが難しかったですね」と同調する。涙、涙のシーンとなるところだが、赤楚は「みんなが大好きだから･･･それを伝えられればと」と述懐していた。
佐野は「犯人の人は動機について、監督とよく話あっていましたよ。難しかったそうです(笑)」と述べながら、「犯人の目線にも注目してほしい」とアピール。浜辺も「２度目に観る方は、視点を変えてみるのも面白いと思います」と勧めていた。
撮影の準備から始まり、宣伝活動にも一緒に走り抜けてきた６人。山下は「みんな忙しくて、（撮影後には）なかなか集まることができなかったんですが、自分が忙しくて心がおれそうなときも、“みんな頑張ってるし”と思って６人の顔が浮かびました。“六うそ”が心の支えでした。そうやって６人の絆が芽生えていったので、映像の中の絆には嘘がないと思います」と胸を張る。
倉は「準備期間から含めると１年半以上、この作品と向き合っているわけですが、ようやく僕たちのそばから離れていくことは凄く嬉しいことですし、同時に皆さんがどういう感想を持つのか反応を楽しみしています」としみじみ。
西垣は「去年からずっとこの６人で連絡を取り合ったりしていて、宣伝活動も始まってどんどん仲良くなっていって、（この仕事が）どのお仕事よりも楽しみだった。もう会えないと思うと寂しいです」と本音もチラリ。その言葉に、佐野が「さっき衛二が“もう会わないよね”って言ったよ(笑)」と西垣をイジる。すると、西垣が「わかりました。バイバイですね」とあっさりと返し、会場の笑いを誘う一幕も。
監督は「原作が非常に面白かったので、どう映像化するか苦しんだ」と吐露しつつ、「原作とは（映画は）終わり方が少し違うのでどう受け取ってもらえるか心配でしたが、原作者の浅倉さんも認めてくださって胸をなでおろしました。“絆がこんなにも深かった”という言葉には嘘がない。６人の絆、過ごした濃い時間もお互いが向き合っていたからこそ」と、この６人と映画制作できたことを喜んでいた。
また、イベントでは、キャストにはサプライズで「告白文」を用意。それぞれに手渡された手紙により、スタッフが調査した“裏の顔”を本人が告白することに。倉は「セリフの練習をするために、他のキャストのセリフを全て話して録音している」という告白が。ほぼ他の人のセリフも覚えているとのことで、キャスト陣を驚かせる。
佐野には、まさかの「特になし」。これには本人も驚きを隠せない状態だったが、「いつもインスタグラムなどで、全てを披露しているから」という理由からだった。すると、佐野が「今も嘘をついているんです」と告げ、「実は僕、Xを１か月半前から始めたんですが、いまだにフォロワーが“０”なんですよ。ちゃんと色々告知してるのに･･･」と寂しがっていた。
山下は「夏でも、撮影になると汗をかかない」という特異体質を。浜辺は「社用車に動物のぬいぐるみをたくさん置いている」と言われ、「自宅のベットルームにもカワウソのぬいぐるみが10体くらいいますよ」とチャーミングが笑顔を見せる。
赤楚は「新大阪駅で、けっこう人がいる中で突然『たこ焼きが食べたーい！』と叫んでいた」と暴露される。赤楚は「大きい声を出すのはマインドコントロールになるんですよ」と説明。そして、ここでも「この映画がたくさんの人に観てもらいたい！」と力を込めて叫んでいた。
『六人の嘘つきな大学生』
＜ストーリー＞
成長著しいエンタテインメント企業「スピラリンクス」の新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一か月後までにチームを作り上げ、グループディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、六人の学生たちは互いに交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。
仲間だったはずの六人は、一つの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、各々の個人名が書かれた六通の封筒が発見される。その中の一通の封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。そして次々と暴かれていく、六人の「本当の姿」－。
彼らの嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは―
原作：浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」（角川文庫刊）
監督：佐藤祐市（『キサラギ』、『ストロベリーナイト』、『累 -かさね-』、『ういらぶ』など）
脚本：矢島弘一（『毒島ゆり子のせきらら日記』、『おもひでぽろぽろ』など）
出演：浜辺美波、赤楚衛二 ほか
配給：東宝
コピーライト：©2024「六人の嘘つきな大学生」製作委員会
HP：https://6uso-movie.toho.co.jp/
X：https://twitter.com/6uso_movie
Instagram：https://www.instagram.com/6uso_movie/
全国公開中！
