2020年も東京・中国映画週間が、10月27日(火)から11月1日(日)まで開催され、話題の中国映画12作品が上映された。
コロナ禍のため中国からのゲストを迎えることが叶わず、映画の上映に際しての舞台挨拶が行われず寂しさも感じたが、最終日の11月1日には、日本のゲストを多数迎えて閉幕式とクロージング上映イベントが開催された。同時に第5回のゴールドクレイン賞の発表式・授賞式も華やかに行われた。
NPO法人日中映画祭実行委員会 理事長 耿忠は、映画祭のイメージキャラクターのラララココと共に登場。
日中文化交流協会副会長であり、日中映画祭芸術顧問の栗原小巻は「さらなる交流の発展、芸術の発展に努めたい」とあいさつ。
続いて登場したのはスペシャルゲストのAKB48の6人。日中合作アニメ『LALALACOCO』のアンバサダーをつとめる久保怜音、佐藤美波、鈴木くるみ、⻑友彩海、田口愛佳、⻄川怜の6名。 ♪「最強ツインテール 」と♪「恋するフォーチュンクッキー」を披露し、イベントに花を添えた。
ゴールドクレイン賞授賞式にプレゼンターとして登場したのは、
元日本テレビ局チーフプロデユーサーで、日中映画祭実行委員会 副理事長、大平正芳元首相の孫でもある渡辺満子
「中国語・韓国語を使いこなす才能あふれる次世代女優」桜庭ななみ。中国語で挨拶し大きな拍手を受けた。
中国資本100%・監督とメインスタッフのみが日本人で製作されたホラー映画《网络凶铃》が、10月30日に中国で公開されたばかりの鶴田法男監督。
ショートショート フィルムフェスティバルを主催する俳優の別所哲也もプレゼンターに。
「人間には祭りが必要だと思っている。映画を通じた祭りがもっともっと華やかに21世紀の在り方として進歩することを、このアジアで日本と中国が手を携えて新しい映画の次元を開拓できること、それを世界に発信できることを願っています」
「おくりびと」「壬生義士伝」などで知られる滝田洋二郎監督は、2017年に中国映画《闻烟》を監督した。
「今回、多くの中国映画を一つ座席は空いていますが満員の中で映画を見ていると、早く映画を見にもどりたいという皆さんの気持ちと映画を撮る人の熱が伝わってきました。中国で知り合った監督・俳優のみなさんとこの機会に再会できて光栄でした。また中国へ行って映画を撮ってみたい」
受賞者からは映像でのあいさつが届き、京劇のパフォーマンスも披露され、会場に中国文化の香りがあふれた。
式典の終了後には、大きな話題となった映画「ロスト・イン・ロシア(原題:囧妈)」が上演された。
耿忠 良知 鶴田 別所 栗原 滝田 桜庭 渡辺
良知真次は日中映画祭実行委員プロデューサー
ゴールドクレイン賞を受賞作品、受賞者は以下のとおり。
艺术贡献奖:京剧电影《大闹天宫》 吴增仙(制片人)
芸術貢献賞:京劇『大暴れ孫悟空』 呉増仙(プロデューサー)
最佳新人奖:孙睿(《保持沉默》)
最優秀新人賞:スン・ルイ(孫睿) 『リメイン・サイレント』
最佳新人导演奖:许展雄(《荞麦疯长》)
最優秀新鋭監督賞:シュー・ジャンション(許展雄) 『ワイルドグラス』
最佳女主角奖:钟楚曦(《荞麦疯长》)
最優秀主演女優賞:チョン・チューシー(鐘楚曦)『ワイルドグラス』
最佳男主角奖:肖央(《误杀》)
最優秀主演男優賞:シャオ・ヤン(肖央)『誤殺(原題)~迷える羊の向かう先~』
最佳导演奖:黄建新、宁海强(《决胜时刻》)
最優秀監督賞:ホアン・ジェンシン(黄健新)ニン・ハイチャン(寧海強)『香山の春1949』
最佳作品奖:《囧妈》 徐峥(导演、主演)
最優秀作品賞:『ロスト・イン・ロシア』 シュー・ジェン(徐崢)監督・主演
東京・中国映画週間2020
上映期間 2020年10月27日(火)~11月1日(日)
上映会場 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン6
公式HP : http://cjiff.net