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横浜流星、今情熱を注いでいるものは「芝居!これしかない」 竹内涼真は3度目の池井戸潤作品は「宝物」 映画『アキラとあきら』初日舞台挨拶

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映画『アキラとあきら』の公開初日舞台挨拶が8月26日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、W主演の竹内涼真と横浜流星をはじめ、共演の髙橋海人(King & Prince)、 児嶋一哉、ユースケ・サンタマリア、江口洋介と、三木孝浩監督が登壇した。

対照的な宿命を背負った二人の若者が、情熱と信念を武器に社会に立ち向かう感動巨編として注目を集める池井戸潤の大ベストセラー同名原作が満を持して映画化。WOWOWにて映像化された連続ドラマ版(主演:向井理、齋藤工)は、第34回ATP賞テレビグランプリを受賞し高い評価を得ている。

幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛<アキラ>を内涼真、大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬<あきら>役横浜流星がW主演で演じ、彬の弟・階堂龍馬を髙橋海人(King & Prince)、瑛の前に立ちはだかる冷徹な上司・不動公二を江口洋介、彬と龍馬の父であり、東海郵船の社長・階堂一磨を石丸幹二、一磨の弟で東海商会の社長であり東海グループを倒産の危機に晒してしまう階堂晋をユースケ・サンタマリアが務める。三木孝浩監督が今回初めて池井戸潤原作の作品でメガホンを取った。

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撮影現場を振り返った横浜は「”階堂”チームは張り詰めたシーンが多いんですが、ユースケさんのおかげで和やかな現場になりましたね」と話しつつ、「本当にふざけてばかりいて、彬的に「(集中できず)頭に来てムカついてました・・・(笑)。それがかえって彬の(役作りに)役だっていたのかも。階堂(彬)のためにやってくださったんだなと(笑)」と、ユースケの行動に感謝(?)の言葉を口にし、会場を沸かす。

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「クセに強い先輩俳優が揃うなか、苦労した点はあるか?」と尋ねられた髙橋は、「僕もユースケさんと児嶋さんのことになっちゃうんですが・・・」と前置きをし、「お二人はふざけていても、すぐに役に入れるけど、自分は(役に)戻れなくて苦労しました。切り替えができないので」と苦労を語り、「今回で(気持ちを)切り替える力を身に付けることができました」と微笑んだ。

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憧れの先輩・江口との共演に歓喜していた竹内だが、役どころからあまり話をする機会がなかったそうだが、竹内は「江口さんが『今が一番楽しいんだよね』と言っていたことが印象的でした。俺は29(歳)だけど、まだまだだな・・・と思いました」と振り返ると、江口は「話を色々したかったけれど、自分は(竹内を)突き放す役だったから距離をとりながら臨みました」と明かしていた。

また、お勧めのシーンを問われると、竹内は「海人が階堂家が集まったときに『どうせ、兄貴なんだろ!』と言って出ていくシーンが好きですね」と答え、「兄弟のもどかしさがリアルに出ていて、心が苦しくなった」と髙橋の演技を称えると、「嬉しいです」と照れながらも嬉しそうに笑顔を見せた。

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さらに、本編で企業への融資を巡り、「情熱」を持って仕事に奔走する銀行員たちの姿になぞらえて、「融資をしたいほど、情熱を注いでいることは?」と言う質問にフリップに「○○と○○」という形で答えた登壇者たち。横浜は「流星と芝居」と答え、「これしかない。これがなくなったら自分じゃないんで。まだまだっていうことが分かっているからこど、もっと情熱を注ぎ続けたい」と真摯に語ると、会場から大きな拍手が送られる。

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竹内は「涼真と潤」と書き、「3度も池井戸潤さんの作品に出演できたことを誇りに思う。今作でまた1つ宝物が増えました」と目を輝かせる。

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髙橋は「海人とベタ」と。最近飼い始めたという観賞魚に夢中の様子。「ベタを買い始めてから『餌の時間に起きる』とか、生活が整ってきました」とニッコリ。フリップに書いたイラストの上手さに登壇者たちが驚く場面も。江口は「海」、ユースケは「おふろ」とし、児嶋に関してはフリップに最初から「大嶋と○○」とあり、「これじゃ、児嶋って書くしかないでしょ」と切れて会場を沸かせた。

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三木監督は「これまで様々な作品として映像化されてきたので、この映画で期待値を超えたいと思っていました。この若い二人が新しい突破口を切り開いてくれると期待していました」と竹内と横浜への期待の大きさを吐露し、その出来栄えに満足気。

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最後に横浜は「山崎と階堂の生き方を見て、今仕事と頑張っている方や、何かに情熱を注いでいる方にエールを送れたらいいなと思います。こころの残る大好きな作品になることを願っています」と述べ、竹内が「毎日一生懸命働いている人たちにエールを送れれば。社会人として、一人の人間としてどう生きていけば幸せになれるのか、そんなことを考えられるような映画になっていると思います」と万感の思いを語り、舞台挨拶を締めくくった。

メインカット

<ストーリー>
父親の経営する町工場が倒産し、幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛。
大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し、血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬。

偶然同じ名前を持った二人は、運命に導かれるかのごとく、日本有数のメガバンクに同期入社する。
だが、人を救うバンカー(銀行員)になりたいという熱き理想を持つ山崎と、情を排除して冷静沈着に仕事をこなす階堂は、銀行員としての信念が真っ向から対立する。ライバルとしてしのぎを削る二人だったが、山崎は立ちはだかる<現実>という壁を前に、自らの信念を押し通した結果、左遷される。
一方、順調に出世していた階堂の前にも、親族同士の骨肉の争いという試練が再び立ちはだかる。
階堂は<現実>から眼を背け続け、ついに階堂家のグループは倒産危機に陥る。

グループの全社員とその家族4800人の人生が掛かった危機的状況の中、
山崎と階堂の人生が再び交差する———

乗り越えられない“宿命”などない!
絶望的な状況を前に、【アキラとあきら】の奇跡の逆転劇が始まる!!

映画『アキラとあきら』
■原作:「アキラとあきら」(池井戸潤著/集英社文庫刊)
■出演:竹内涼真、横浜流星
髙橋海人(King & Prince)上白石萌歌 / 児嶋一哉 満島真之介 塚地武雅 宇野祥平
奥田瑛二 石丸幹二 ユースケ・サンタマリア 江口洋介
■監督:三木孝浩
■脚本:池田奈津子
■企画:WOWOW
■制作プロダクション:TOHOスタジオ
■配給:東宝
■撮影時期:2021年7月~9月
■コピーライト:ⓒ2022「アキラとあきら」製作委員会
公式サイト:http://akira-to-akira-movie.toho.co.jp/

全国東宝系にて公開中