映画『ANIMAを撃て!』の初日舞台挨拶が、3月31日、東京・新宿武蔵野館にて行われ、主演の服部彩加、小柳友と、堀江貴大監督が登壇した。
埼玉県で2004年から開催されている国際コンペディション映画際「SKIPシティ国際Dシネマ映画際の、2017年オープニングを飾った映画『ANIMAを撃て!』。コンテンポラリーダンスを通して一人の女性が成長していく姿を描き出した本作。
監督は本作が商業用映画監督デビューとなる新悦・堀江貴大。ヒロイン・果穂を演じるのも映画初出演にして主演となる服部彩加。そして、同じく主演の伊藤役を小柳友が扮する。
映画初出演にして主演を果たした服部は「いよいよ今日がきたという思いで、これからがスタート。ワクワクした気持ちでいっぱいです」と公開を喜んだ。さらに「私にとって全てがビックリづくしでした。小柳さんは、ムードメーカーでリードしてくださり、演技の面で支えていただけたので、安心して演じることができました」とコメント。
お気に入りのシーンを聞かれると「2つあります。1つは家の中で踊るシーン」とし、「もう1つは獣のように這いつくばって踊るシーンです」と答えた。「私と同じ目線になってカメラマンの方も這いつくばって撮影してくださったんです。映像をかいして、自分を色んな角度から見ることができて、発見も多く面白いなと思いました」とその理由を述べた。
一方の小柳は「実は僕、『舞台挨拶恐怖症』だったんです」と突然の告白。「昔、大阪で舞台挨拶に登壇したとき、観客のほとんどが招待した友人だけだったことがあって・・・、頭が真っ白になってしまったんです。20歳くらいの時で、もう10年くらい経ちますね」と苦笑い。観客に埋め尽くされた会場を見渡し、その恐怖症は払拭されたようだ。
劇中では公演でドラムを叩くシーンがあるが「外で叩くことなどないので、高校の文化祭以来の経験でした」と小柳。8日間にわたって行われた撮影を振り返り「服部さんと共に走り続けました。クランクアップには僕たち2人とも熱いものを感じていました。この作品がたくさんの方に届いてほしいです」と作品に対する熱い思いを伝えた。
また、小柳と堀江監督は同い年。小柳は「監督と僕は同じ29歳です。今までは、監督に言われたことをそのまま表現していましたが、今回は監督とディスカッションしながら進めていくことができ、自分が表現したいものはなんだろうかということを改めて気づかせていただけました」と満足げ。堀江監督も「企画段階から4年かけていろんな人たちと出会い、今日を迎えることができ、感慨深いです。お客さんに楽しんでいただきたいと強く思って作った作品ですので、楽しんでいただけたら嬉しいです」としみじみと語っていた。
映画『ANIMAを撃て!』
<ストーリー>
私だけのステップが今始まる
夢に迷うダンサーと夢をあきらめたドラマーとの出会いで動き出す“ANIMA=魂”の躍動
クラシックバレエカンパニー「BAN」に所属し、ダンサーとしての将来を嘱望されている
果穂(服部彩加)は、留学支援のための試験に挑むものの、クラシックなダンスを踊る自分に違和感を抱いていた。「BAN」の主宰兼振付家の伴(大鶴義丹)にその気持ちを指摘されてしまった果穂は、ホールの倉庫から聞こえてくるリズミカルなドラムの音色に誘われる。
その音の主は、ホール職員で元ドラマーの伊藤(小柳友)だった。
伊藤は一次試験直前に倉庫の中でトウシューズを脱いで思いのままに踊る果穂の姿を目撃し、音楽への情熱を取り戻していた。ドラムを叩く伊藤の前で、ありのままの自分を表現したダンスを踊る果穂は、最終選考の自由演目を伊藤のドラム演奏で、クラシックバレエではなくコンテンポラリーダンスで挑むことを決意する。
その方向転換に反対する伴やライバルダンサーの萌香(黒澤はるか)、その決断を後押しする果穂の姉・由美子(中村映里子)。果穂は迷いを断ち切るために「BAN」を退団し、伊藤と二人三脚で最終選考に臨もうとする。
脚本・監督:堀江貴大
出演:服部彩加 小柳友 / 中村映里子、黒澤はるか、藤堂海、大鶴義丹 ほか
配給:アティカス
©2017 埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
公式サイト:http://anima-movie.com/
3月31日(土)~ 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー