赤瓦もどむの人気コミックス「兄友」を実写映画化。イケメンなのに女性に超奥手な男子校生・西野壮太と、友人の妹で素朴な女子高生・七瀬まいとのウブすぎるラブストーリー。壁ドン、顎クイなしのラブコメ作品にもかかわらず、“ミラきゅん”MAXと話題が集まっている本作だ。
主演は、現在、話題作に次々と出演し人気沸騰中の横浜流星。超ウブなイケメン男子を確かな演技力とその魅力で見事に表現した。今回、映画単独初主演を務めた彼に、インタビューを遂行。本作への思いと、好きな女の子のタイプまで、ざっくばらんに語ってくれた。
― 映画単独初主演、おめでとうございます。オファーを受けた時のお気持ちをお聞かせください。
素直に嬉しかったです。でも同時に、まだ主役なんて早いんじゃないか、僕なんかが務まるのだろうか・・・という不安とプレッシャーもありました。そして、キャストの方々の名前を聞いたら、「あれ?福山さん以外、僕が一番年上なの?」って。今まで出演した作品では、自分が一番年下ということが多かったので、今回は頼る人もいないし大丈夫かな?とも思いました。でも、僕は「さあ行くぞ!!」と言って引っ張っていくタイプではないので、自分から積極的にコミュニケーションを取って、みんながやりやすい環境を作っていくように努力しました。
― では、撮影現場は和やかな感じでした?
そうですね、和気あいあいとしていました。いい雰囲気だったと思います。
― やはり、主演という立ち位置はいつもとは違いましたか?
率直に、“主演”は大変なんだな・・・と感じました。これまでは、“親友”とか“ライバル”という役がらが多く、伸び伸びとやらせていただいていましたが、(主役は)自分の役だけではなく、作品全体のことも考えなくてはいけない。自分以外のこともちゃんと考えなくてはいけないので大変でしたが、僕にとって新しい体験でした。今作は、ラブストーリーではありますが、かなりコメディー要素も多いので、その点も監督とよく話をしました。
― コメディーといえば、横浜さんの“困ったワン”は見逃せませんね。
ワンちゃんの格好をした場面ですね(笑)。あれいいですか?ホントに?(笑)。監督から「とにかく可愛く、面白く!」と言われて。あのポーズは全部自分で考えたんです。映画初出演の古川毅くんが、僕を撮ってるんですが、最初はド緊張してたのにだんだん慣れてきて。毅の「もっと!もっと!」「可愛く!」という言葉に乗せられて、ずっとポーズを取ってました。
― 最後に「笑ってんじゃないよ!」って古川さんに言ってましたね。
あの時の僕は素です。ずっとやらせれてたんですから。「なに笑ってんだよ!」って、思わず言っちゃいました(笑)。だって、笑ってるんだもん・・・毅。あれ、ズルいですよ。よく見ると毅の肩が(笑って)震えてるんですよ。お見逃しなく(笑)。
― まいの兄・雪紘役の古川さんとは同級生で友達という間柄でしたが、古川さんとの共演はいかがでしたか?
毅が最初はちょっと緊張している様子だったので、「もっとこうした方がいいんじゃない?」というアドバイスはしました。事務所の後輩なんですが、とても素直な子。何か言ってあげると、「ありがとうございます!」って聞いてくれていました。ところが、撮影が始まって「スタート!」の声がかかると、上から目線で言ってくるんですよね。セリフですけど(笑)。たぶん、もともと毅はけっこうドSだと思いますよ(笑)。僕の前では隠していると思うけど、ちょっとは(Sが)あると思いますよ。だからこそ、雪紘という役が合っていたんだと思います。
― そして、登場者それぞれの個性がとても際立っている作品になっています。
まずは、原作に助けられていると思います。漫画でそれぞれのキャラが立っていているので、その中で各々が自分の個性を生かして(実写版の)キャラクターを作り上げていきました。みんながよく考えてしっかり演じた結果だと思います。
― 横浜さんが注目してほしいと思うシーンは?
どのシーンというより、西野と、まいの距離感に注目して観てほしいです。観ている方は、イライラしたりホッとしたり・・・それを一緒に感じてもらいたいですね。初恋の経験がある方には共感してもらえる部分があると思うんです。自分も記憶を遡ってみると、好きな人との初デートのときは、凄くソワソワして、上手く気持ちを伝えられなくって、すれ違って・・・なんてことあったよな、と考えていました。
― 胸キュン作品というと、“強い男子とそれに惹かれる女子”というパターンが多い中、本作はリアルな男子の気持ちを描いていますね。
そうだと思います。それをさらにデフォルメしていますよね。
― 横浜さんご自身は西野壮太と似ている?
かなりかけ離れていると思います。だからこそ、特に演じるのが難しかったです。原作を参考にさせてもらって何回も読みました。
― では、好きな人ができたら、自分から積極的にいくほうですか?
はい、気さくに「好きだよ」って言っちゃうタイプですね。ただ、上手に気持ちを伝えることはできないかも。好きだからこそ伝えられないというより、僕は小学生みたいに好きな子にちょっと意地悪しちゃう・・・みたいな(笑)。「別にオレ好きじゃないけど~」って。そういう意味では、形は違うけど不器用なところは少し西野と似ているかもしれませんね。
― 劇中では、お互い好きなんだけどすれ違ってしまうところもありますが。
そこは共感できます。お互いが思っているのにすれ違っちゃうって、恋愛では付きものではないでしょうか。
― 声優で活躍されていらっしゃる福山さんもいいキャラですよね。
凄い! と思いました。まず、声が素敵すぎて。僕は素になってポカーンと福山さんを見ていたと思います。実は、福山さんとは以前「烈車戦隊トッキュウジャー」(2014年2月~2015年2月、テレビ朝日他)で共演しているんです。福山さんは、トッキュウジャーの中でネロ男爵という怪獣の悪役の声優を務められているんです。さらに、僕は舞台「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 〜さよなら絶望学園〜」(2015年12月・主演)に出演ましたが、その実際のゲームの中の他のキャラクターもやられていて、何かと縁があるんです。撮影中には気さくに話しかけてくださるし、面白くて楽しい方なので、役がらのギャップはあまりなかったです。
― まい役の松風さんとは初共演になると思いますが、ご一緒されていかがでしたか?
最初は「この子はなかなか心を開かないかもしれないな」と思いました。17歳だもん、緊張するよな・・・と思ったので、自分から距離を詰めに行きました。特に二人の関係性は大切なので。演技に入るとガラっと変れる人ももちろんいますが、まだ僕らはそこまでの実力はないので、やはりお芝居をしていないときの関係性も必要だと思うんです。
― 時系列での撮影ではなかった?
はい。クランクインして一番最初の撮影が、告白のシーンだったんです。なので、気持ちを作るのは大変でした。
― 今、飛ぶ鳥を落とす勢いで出演作品が続いている横浜さんですが、やはりこれからもずっと俳優として活動していきたいと思いますか?
俳優という職業は、「やりたい」と言ってできるものではないので、今は俳優として頑張っていきたいと思っています。今もそうですが、一つの作品に集中して真剣にコツコツとやっていきたいし、求められる役者になっていきたいですね。「この作品にはかかせない」とか「この役をぜひやってもらいたい」というように言ってもらえる機会が増えていけばいいなと思っています。
― では、ぜひやってみたいという役はありますか?
今は、今しかできない王道・ラブコメのキュンキュンさせる男をやりたいです。ゆくゆくは“殺人鬼”とかもやってみたいですね。意外に似合うかもしれませんよ。僕(笑)。内に秘めた人間とか。サスペンス作品も好きなので、そういう作品にも出てみたいです。
― それでは、目標にしている先輩俳優さんはいらっしゃいますか?
素敵な方が多すぎて・・・。皆さんそれぞれ魅力が違うので、この人!って決められないです。皆さんの魅力をヒューって吸い取って、自分にしかできない役者になっていきたいです。いいとこどりしてね。
― 劇中では、西野くんが色々考えてまいちゃんをデートに連れていきますが、もし横浜さんご自身が好きな子とデートするなら、どんなプランがいいですか?
僕は人込みが嫌いなので、どこか遠くへ行ってゆっくりしたいですね。旅館でご飯食べて温泉入ってのんびりして、あとドライブして海を眺めるとかがいいかなぁ。遊園地とかはあまり得意じゃないかなぁ。
― では、そんなプランに付き合ってくれるような女性がタイプ?
古風なタイプというか・・・、そっと男の人を立ててくれるような、芯は強いけど優しくて落ち着きのある女性がいいですね。
― では、今回のまいちゃんみたいな女の子は?
あ、そうですね。いいですね。
― 話は変わりますが、いま夢中になっていることはありますか?
ギターです。何か趣味を見つけたくて、体を動かすことは趣味でもあり特技でもあるんですが、それ以外で、家でできるものを見つけたいと思ったときに「ギターだ!」と思ったんです。今、ちょいちょいやっています。
― 最後にご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。
王道の少女漫画とは違い、ピュアで登場人物の誰もを大好きになるような、とても温かいお話です。西野くんとまいちゃんの恋の行方をぜひ応援して観ていただきたいです。
【横浜流星(よこはま りゅうせい)プロフィール】
2014年『烈車戦隊トッキュウジャー』にトッキュウ4号/ヒカリ役として出演。近年では、『キセキ ―あの日のソビト―』(17)『honey』(18)『兄友』(18)と人気作に立て続けに出演している。今年は主演映画『虹色デイズ』(7月6日)『青の帰り道』(今冬)さらに主演映画『愛唄』(19年)の公開も控えている。
映画『兄友』
【物語】
イケメンなのに女性に超奥手な西野壮太(横浜流星)は、ある日友人・七瀬雪紘(古川毅)の自宅で妹・まい(松風理咲)と出会いドキドキ!西野は思わず「妹さん・・・可愛いな」と雪紘に伝えてしまう。ところがこの兄妹の部屋は壁が薄くて、その会話はまいの部屋につつ抜け!!イマドキの恋愛ができない素朴なまいは、兄たちの会話で不思議な気持ちを初体験。そして何とか自分の気持ちを伝える壮太とまいは付き合うことに。。。そして壮太は妹・秋(小野花梨)がアルバイトをするDogカフェ「Happy Dogs」の店長橘萩之介(福山潤)から恋愛講座を受けながら、まいとのぎこちない恋愛をスタートするのだが、壮太の従弟・加賀樹(松岡広大)も、まいを好きになってしまい・・・。まさかの三角関係勃発か?!果たして、この二人のウブ・ストーリーの結末は?!
出演:横浜流星 松風理咲 松岡広大 古川 毅 小野花梨 / 福山 潤
監督:中島良
脚本:中川千英子
原作:赤瓦もどむ「兄友」(白泉社・花とゆめ)
主題歌:サイダーガール「パレット」(UNIVERSAL J)
制作プロダクション:ドリームプラス、ブースタープロジェクト
配給:T・JOY カラー/ビスタ/5.1ch/86分
Ⓒ『兄友』製作委員会
公式サイト:http://anitomo-movie.jp
twitter @anitomo_eiga
Insta@anitomo_dandm
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