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ショーン・ベイカー監督、梶芽衣子のサプライズ登場に 大興奮!! 映画『ANORAアノーラ』監督来日記念舞台挨拶

第 97 回米アカデミー賞®最多 5 部門受賞!
作品賞 主演女優賞 監督賞 脚本賞 編集賞

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オスカー像持参で登場!日本の伝統「くす玉」で拍手喝采で祝福
梶芽衣子(『女囚さそり』シリーズ)サプライズ登場に
監督大興奮!!!
「オスカー授賞式がまだ続いているかのよう」

0308『ANORAアノーラ』舞台挨拶メイン

3月2日(現地時間)に発表された第 97 回米アカデミー賞®で最多5部門を受賞した、『ANORA アノーラ』の監督ショーン・ベイカーが来日。作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞の最多5部門を受賞した『ANORA アノーラ』だが、ショーン・ベイカー監督個人としては、本作で作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞の4つの賞を受賞。史上初めて1つの映画で4つの賞を獲得したオスカー受賞者となった。今回の来日はオスカー受賞前に決定しており、日本での舞台挨拶が受賞後初の公の場となった。監督が日本にプロモーションで訪れるのは『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(日本公開2018年5月)以来7年ぶり三度目の来日となる。

これまでアメリカの性産業従事者やマイノリティをユーモアを交えて真摯に描き、世界中で称賛を浴びてきたショーン・ベイカー。『ANORA アノーラ』は、ニューヨークを舞台にストリップダンサーとロシア新興財閥の御曹司の身分違いの恋という古典的な題材を、リアルに映し出した、現代のアンチ・シンデレラストーリーだ。日本では 2 月 28 日(金)に公開され、SNS には「展
開が面白過ぎる!」「ノンストップ&無尽蔵のエネルギーで 139 分は瞬く間!」「余韻がすごい。すぐにでももう一度観たい。誰かと話したい。」「激流に身を委ね、切ない余韻に浸る一作」等、映画の内容とラストが気になる多面的な感想と絶賛が数多く並んでいる。また、アカデミー賞の受賞を受けて受賞後の平日の興行は公開週の週末の動員を上回るなど大きな反響を日本でもオスカー受賞は大きな反響を受けている。

<イベントレポート>
「オスカー直後に日本でお祝いできて嬉しい」
満員の観客の中、オスカー像を握りしめ登壇したショーン・ベイカー監督とプロデューサーのサマンサ・クァン。監督は「本日こうやって来日できたこと、そしてオスカー直後の来日でオスカー受賞を日本でお祝いできることを嬉しく思います」と挨拶。サマンサは「こんにちは、東京!」と流暢な日本語でご挨拶。
MC が監督が手に持っているオスカー像について聞くと「これは道で拾ってきたものなんです」とチャーミングなジョークが飛び出した。持ってきているものは監督賞のオスカー像だという。「本当は5つ全て持っていきたかったんですけど結構重いんですよね。1体で25ポンド(約 11kg)もの重さがあるんです」と手を挙げて観客にオスカー像を見せながらコメント。

0308『ANORAアノーラ』舞台挨拶②

「マイキーの姿をもっとスクリーンで見たいと思った」
授賞式の様子について尋ねられると、監督は『みんなでハグしたり嬉し涙を流したりしました』とコメント。またマイキーにも今回の来日を伝えていたのだそう。実は6ヶ月前は日本に旅行で来ていたというマイキーと、互いにおすすめのイベントやお店についてシェアしていたといい、サマンサは登壇直前までマイキーと連絡を取り合っており「日本は大好きなので私もいきたかった!日本の皆さんに宜しくお伝えください」とメッセージを受け取ったと話し、思いがけずオスカー女優の日本へのコメントをプレゼントしてくれた。

0308『ANORAアノーラ』舞台挨拶③

今回の来日と舞台挨拶は監督たっての希望。「前回のレッドロケットでは来日が叶わず残念だったんです。昔から日本の観客の皆さんには応援いただいており、僕にとってとても重要なことでした。それに加え、僕は日本映画の大ファンでもあり、作品作りの上でも大きな影響を受けておりこのように日本でオスカーを祝えることを嬉しく思っています」と感慨深げにコメント。

オスカー受賞を要因について尋ねられると、「正直今だに今回の受賞を驚いてはいますが、この作品はおとぎ話的なところがあります。アノーラのように叶えたい夢がある人は、夢を奪われかねない状況でもアメリカンドリームを掴もうと必死になる姿に共感してくれているのではないかと思います」と分析。そして「もうひとつの要因は素晴らしいキャストが揃ったこと。このアンサンブルキャストをとても誇りに思っています。みんなユニークなキャラクターで、個性が溢れて強度があります。だからこそより楽しい作品になったと思っています」とアノーラ役のマイキー・マディソンを筆頭に、オスカーで助演男優賞にノミネートされたイゴール役のユーリー・ボリソフや、イヴァン役のマーク・エイデルシュテインらを称えた。

0308『ANORAアノーラ』舞台挨拶⑤

キャスティングのこだわりについては「この役に相応しいだろうか、スクリーン映えするだろうかというところを一番大事にしています。いつも監督とプロデューサーで考えていますが、見るだけでワクワクするような人をキャスティングしています」「マイキー・マディソンについて『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019 年)や『スクリーム』(2022 年)を観て彼女の姿をもっとスクリーンでみたいと思いました」とまさにアノーラに相応しいマイキーの魅力を語った。続けて「キャスティングでも僕はクレジットされています が、これが一番誇りに思っているクレジッドです」と抜群に演じきっているキャスト陣へのリスペクトを伝えた。

梶芽衣子がサプライズで登場!監督「さそりの DNA はアノーラに確実に引き継がれています」
そしてここで、サプライズで『ANORA アノーラ』のお祝いに駆け付けたのは今年で映画デビュー60周年となる梶芽衣子。
ショーン・ベイカー監督がアノーラのキャラクターを作り上げるにあたり梶芽衣子の代表作である『女囚 107 号さそり』(1972年)からインスピレーションを受けたという縁から今回のサプライズが実現した。

0308『ANORAアノーラ』舞台挨拶①

作品を見た梶は「私は昭和のアナログ人間だから、令和の物語だと思いました。最初は驚き、最後は感動し本当に素晴らしかっ た」と大絶賛。監督は「大スターにお会いできて大変光栄です。大ファンです。僕もアナログ世代の人間です。本作ではフィルムカメラで撮影していますし、さそりが撮影された時代の映画の大ファンです」と興奮気味に大スターに会えた喜びをあらわにした。

ここで梶が「今年でデビュー60周年ですが、この 3 月 8 日が私の映画撮影デビューなんです。すごくない!?この偶然!!一生忘れることのできない日になりました」とテンション MAX で話すと、「一緒にお祝いができて光栄です。まだオスカー授賞式が続いているかのようです」と応え、互いに称え合った。

0308『ANORAアノーラ』舞台挨拶④

梶が演じたさそりシリーズの主人公、松島ナミからのどこからインスピレーションを受けたかと聞かれると、「マイキーに役作りをしてもらうにあたり、早い段階で梶さんの「女囚 107 号さそり」を見せました。この映画の中の梶さんはとても力強く、家父長制に戦う姿や体を張った演技が堂々としていてそこを見て欲しかった。この映画とアノーラは別ものの作品ではありますが、マイキーがスクリーン上の梶さんをエッセンスを取り込み確実に DNA は受け継がれていると思っています」と力強く話すと、「アノーラ役の彼女は本当に最高でしたね。体当たりな演技は見ていて気持ちよかったし、清々しさが残りました、特にラストが!これくらいは言っていいよね?!」と気持ちが高ぶるあまり、思わずネタバレをしそうになる梶の様子が観客の笑いを誘った。

そして、日本の伝統の「くす玉」を使って、改めてオスカーをお祝い。梶、ベイカー監督、サマンサの3名でくす玉を割ると「アカデミー賞®︎最多5部門受賞!」の文字が現れ、会場からも拍手喝采が沸き起こった。監督も初めてのくす玉わりに楽しそうにしながらも、最後に日本の観客に向けて「本当に暖かく迎えてくれてくれたことを感謝しています。何よりも日本の皆さんが劇場での公開を応援してくださることが何よりもありがたく思っています。僕たちは映画の作り手として劇場での鑑賞体験を大事にしています。このように大きなスクリーンでの鑑賞をしていただき本当にありがとうございます」と5冠を達成したオスカー監督らしい映画愛溢れるコメントで締められ、盛大なお祝いムードで舞台挨拶の幕が閉じた。
(オフィシャルレポートより)

『ANORA アノーラ』
<STORY>
NY でストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァンと出会う。彼がロシアに帰るまでの 7 日間、1 万 5 千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした二人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚!幸せ絶頂の二人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へと送り込む。ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第二章が幕を開ける――。

監督・脚本・編集:ショーン・ベイカー
製作:ショーン・ベイカー、アレックス・ココ、サマンサ・クァン
出演:マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン、ユーリー・ボリソフ、カレン・カラグリアン、ヴァチェ・トヴマシアン
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
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2024 年/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1ch/139 分/英語・ロシア語/R18+
公式X:@anora_jp #アノーラ #ANORA アノーラ

『ANORA アノーラ』大ヒット上映中!