若手№1俳優・池松壮亮、劇場に駆けつけ
親友・松居大悟にアメとムチの強烈コメント!
「松居さんにとって挑戦的な作品!!」
12月15日、新宿武蔵野館にて、全国公開中の映画「アズミ・ハルコは行方不明」の松居大悟監督と、現在若手No.1実力派俳優・池松壮亮が、トークイベントを行なった。共に福岡県出身、親交も深くお互いを良きライバルと認めている俳優×監督の熱い本音対談を展開した。
上映後熱気冷めやらぬ満席の会場から拍手で迎えられた松居大悟監督と池松壮亮さん。『自分の事ばかりで情けなくなるよ』『私たちのハァハァ』に出演し、先日放送されたNHK BSプレミアム「横溝正史短編集 金田一耕助登場!」では監督と共演した池松さん。
わざわざ劇場まで足を運び、最新作を観た感想を聞かれると「最初に悪口を言って、あとから全部褒めますね」と断りを入れたうえで「少女ギャング団を幻想的にではなく、もっと生々しく描いてほしかった!」と本気のダメ出し。親友からの正直すぎる発言にショックを受ける監督に「素晴らしかったのは、なんといっても蒼井優さん。蒼井さんは主演オファーもいっぱいあったであろう中、8年ぶりの主演作にこの映画を選んだという、松居さんは本当に引きが強いなと思いました。ラストの高畑さんと対峙するシーン、あれだけでも十分この映画を観る価値があると思います。あとすごく“今”を描いているリアリティのある題材だと思いました。」とアメとムチのコメントを繰り出す。
監督は「そのシーンのよさでギャング団の部分を取り返せないの?」と弱気にすがり、会場の笑いを誘った。これまでの自身の作品と比較して賛否両論が巻き起こっている本作への感想が気になる松居監督はSNSなどでの感想を見ていることを明かし、池松さんから「エゴサーチするからいけないんですよ!」とアドバイスをもらう場面も。プライベートでも交流のあるお二人。製作当時の松居監督の様子を聞かれると「今までの作品にない、松居さんにとってかなり難解なものに挑戦しているな、とそばで見ていて感じました。」と池松さん。
監督は「3世代の女性を描いていたんですが、自分は体験していないから分からなくて...」と苦労を吐露すると、「そんなこと言ったら、また童貞映画作るしかないじゃないですか!」とすかさず池松さんからツッコミが。「でも蒼井さん、プロデューサーの枝見さん、脚本の瀬戸山さんら周りにいた女性陣が頼もしくて、信じられたことが大きかった。この映画に命を吹き込んでくれるのはこの人たちだと確信していたし、その中で監督として判断するのは心地よかったです。」と製作チームへの信頼度が高かったことをアピール。
また池松さんからは「蒼井さんが一番冷静にこの映画のことを俯瞰的に見ている気がしましたね。監督が分からない分からないと言っていた中(笑)、高畑さん、太賀さん、葉山さんら若い役者たちが自由にやれていたのは、蒼井さんのお影だと思いました。」とまるで現場にいたかのような鋭い指摘に、監督も「よくわかったね(笑)」と驚きの様子。続けて公開後、東京を中心に興行が盛り上がりがあるという情報を聞きつけた池松さんは「こういう映画こそ地方に住む人に観て欲しいですね。でも松居さんの作品って東京では盛り上がるんですけど、地方では“松居大悟”を誰も知られてないからね。」と監督へチクリ。「池松君もちょっと前までそうだったでしょ。」と監督が反論するも、「でも僕は『デスノート(Light up the NEW world)』やったんでね。」と見事な切り返しが決まり、会場からは大きな笑いが。
そして最後に映画を楽しめた人に挙手してもらおうとMCから提案があると、「え!怖いな...」と躊躇しながらも「じゃあ、、、映画が面白かった人!」と呼びかけると劇場のほとんどの人が挙手!!しかし監督は間髪入れず「はい、おろして!よかった...。ありがとうございました。安心しました。これで今日は気持ちよく眠れます。」と安堵の様子で会場を後にしました。
公式サイト:http://azumiharuko.com/
新宿武蔵野館他全国ロードショー中!