映画『フェリシーと夢のトウシューズ』のジャパンプレミアが7月23日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、日本語吹替版キャストの土屋太鳳と夏木マリが舞台挨拶に登壇した。
本作は、19世紀末のフランス・パリを舞台にバレリーナになることを夢見る少女が、自分の限界に挑戦し、何度でも立ち上がる前向きな姿を描く感動の物語。映画『最強のふたり』の制作陣と『カンフー・パンダ』『マダガスカル』のアニメーター、パリ・オペラ座の芸術監督が集結。洋画アニメーション映画初挑戦の土屋太鳳が主人公フェリシーを演じ、フェリシーの最大のライバルカミーユの母親ル・オー夫人役を夏木マリが務める。
フェリシーをイメージした、ペパーミントグリーンのバレリーナ風ミニドレス姿で登場した土屋は「日本とは違う文化から生まれる海外の(人の)表情に声を当てるのが難しくて打ちのめされました。でも、声を当てながらパワーをもらってフェリシーとして生きられました」と、洋画の吹き替えに初挑戦した苦労を語りつつ、3歳からバレエを習い、コンテンポラリーダンスを得意とする自身とキャラクターを重ね、充実感ある表情を見せた。
さらに、日本語版の主題歌「Felicies フェリシーズ」の歌唱と作詞に初挑戦した土屋。「心が揺れ動き、挫折もするフェリシーを演じて共感したものを根っこに、聴いてくださる方にエールを込めました。未熟者ですが、受け取っていただけたらうれしいです」と目を輝かせる。
一方、ル・オー夫人を彷彿させる黒のロングドレスで身を包んだ夏木は、土屋の声優ぶりに「フェリシー役がピッタリ! 国内では太鳳さんしかいない。すごいキャスティング! 自分でも踊っていらっしゃるからフェリシーの気持ちも分かるし、出来栄えも120%。素晴らしいです」と大絶賛。主題歌についても、「本編を観るまで太鳳さんが歌っているとは知らなかった。『やるなおぬし!』と思いました。歌詞まで書いちゃうなんて!」と称えていた。
映画の内容に合わせ、「今夢中になっているものは?」と聞かれた土屋は「夏に恋してます!」と笑顔を弾かせる。「夏は部活の強化合宿というイメージが強くて。でもそれだけではもったいないと思って、プライベートで浴衣を着たり、冷たいお酒に合わせたお料理を作ってみたいです。夏を愛していきたい」と答えた。
夏木は「元々私は太鳳さんの大ファン」と豪語。自身が演出、出演する舞台「印象派」が来年25周年を迎えることを踏まえ、「彼女がデビューした頃から妄想が膨らんでいて、私がずっとやっている舞台『印象派』のプリンシパルとして一緒にパフォーマンスを作ることが長年の夢なんです」とラブコール。土屋も恐縮しながら「ぜひご一緒させてください」と快諾。夏木は「土屋太鳳に恋してる! 太鳳さんに会えたことが良かった」と満面の笑みを浮かべた。
また、パリ・オペラ座バレエ団芸術監督のオレリー・デュポンと、ジェレミー・ベランガールが振付けを務めている本作。土屋が「フェリシーのバレーの体の動きが魅力的。情熱が入っています」と映画の注目ポイントを明かすと、夏木も「19世紀末のパリの景気が美しくて、人間が実写のようです」と続ける。
最後に土屋は「夢の魅力や厳しさが描かれている作品です。何かを見つけたい人、何かを見失いそうな方にも観ていただいて、心のパワーを見つけてほしいです」と声をかけ、舞台挨拶を終了した。
映画『フェリシーと夢のトウシューズ』
<STORY>
19世紀末のフランス、ブルターニュ地方の施設で暮らすフェリシーは、バレリーナになることを夢見る、踊ることが大好きな少女。ある日、偉大な発明家を志している幼馴染のヴィクターに誘われ、エッフェル塔が建設中の憧れの街パリを目指して施設を抜け出すことに…。やっとの想いで辿り着いたパリで、フェリシーはヴィクターとはぐれてしまうが、偶然にも夢にまでみたオペラ座を見つける。そこには、美しく踊るエトワールの姿があった…。元バレリーナで、今はオペラ座の掃除婦のオデットとの出逢い、お金持ちの一人娘カミーユや数々のライバルたちの熾烈な競争。まだ、バレエを習ったことさえないフェリシーは、情熱と勇気だけを胸に、夢の舞台に立つことができるのか…!?
声の出演:エル・ファニング、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセンほか
日本語吹替え:土屋太鳳 黒木瞳 花江夏樹 / 熊川哲也 /夏木マリ
監督:エリック・サマー、エリック・ワリン
脚本:キャロル・ノーブル、エリック・サマー、ローラン・ゼトゥンヌ
振付:オレリ―・デュポン、ジェレミー・ベランガール
© 2016 MITICO – GAUMONT – M6 FILMS – PCF BALLERINA LE FILM INC.
配給:キノフィルムズ
公式HP:http://www.ballerina-movie.jp/
8月12日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー