ディズニー・アニメーションの名作を実写化した映画『美女と野獣』の日本版デュエットソングお披露目イベントが、3月13日、東京・新宿バルト9にて行われ、日本語吹替版でベル役を務めた昆夏美と野獣役の山崎育三郎が出席した。
今なお愛され続けている、ディズニー不朽名作アニメーション『美女と野獣』。映画さながらに、王子風衣装の野獣役・山崎が、鮮やかな黄色のドレスのベル役・昆夏美をエスコートしながら登場すると、会場からはため息に似た歓声があがった。続けて主題歌のデュエット曲「美女と野獣」を初披露。ステージ上ではダンスを交えて歌うなど、そのパフォーマンスはミュージカルそのもの。その美しさで会場に集まったファンを魅了した。
歌い終えて、山崎が「やっぱり、声優よりこっちのほうが(ミュージカルのパフォーマンス)合ってるかな?(笑)。とても楽しかったです」と笑顔を見せると、昆も「幼いころからずっと聴いていた楽曲を、山崎さんとこの衣装を着て歌わせていただくことができて、とっても楽しかったです」と満足そうに微笑んだ。
山崎と昆は、昆のデビュー作でもあるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』、その後、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でも共演し、息もピッタリ。「この楽曲は、ボウルルームのシーンで歌われる曲なので、そのときの王子とベルの気持ちになって歌いましたが、いかがでしたでしょうか?」と集まった観客に声をかけると、大きな拍手が送られた。
幼い頃からディズニーを親しんでいたという二人。昆は「ベルが着ているあの黄色いドレスを着てみたいなって女性なら誰でも憧れると思いますが、こうしてベル役の声の担当とさせていただけたことに自分が一番びっくりしています」と感激もひとしおの様子。
続けて山崎も「子供のころ、サンタクロースからディズニーのビデオをプレゼントしてもらい(笑)、歌からお芝居に入る世界観を知りました。そこからミュージカルの世界に入っていったといっても過言ではない。僕の人生のきっかけをくれたのがディズニーなんです。ディズニーの作品に関わることが僕の夢でもあったので、今回それが叶いました」としみじみ。今回の映画吹替版の出演を喜んでいた。
劇中で流れるのは、アラン・メンケン作曲、ハワード・アシュマン作詞による珠玉のナンバーの数々。中でも主題歌「美女と野獣」は名曲中の名曲。心を閉ざした二人が次第に心を通わせる美しいナンバーで、二人が戸惑いながらも手を取りポール・ルームでダンスする印象的なシーンだ。
また、2月23日に行なわれた本作の英ロンドンプレミアに出席した二人は、アラン・メンケンと対面したとのこと。昆は「神がそこにいらっしゃると思いました」と興奮気味に語り、「アラン・メンケンさんの楽曲は、一度聴いたら耳から離れない曲。お会いしたときは、気さくに挨拶してくださってとてもお優しい方でした」と明かした。
一方の山崎は「役者として演じるときも、アラン・メンケンさんの曲は、役のキャラクターや感情しっかりと考えられて作られているので、そのメロディーに心と言葉を乗せればその世界に連れて行ってくれるんです」と楽曲の魅力を語った。
最後に「色々な愛が描かれていて、愛にあふれる作品です。ぜひ大切な方と一緒にご覧になってください」と伝えた昆。山崎は「この映画は実写版を超えた作品です。男性が見ても本当に素晴らしい作品で、これまでアニメでは描かれなかった、ベルと野獣の幼少期の話も描かれていたり、さらに深くキャラクターが映し出されています。野獣の新曲も増えています。ダンスの後、野獣が初めて相手を尊重する瞬間があって、そのあとに歌うナンバーは、自分でも感動して思わず涙を流してしまうほど、本当にステキなシーンになっています。ぜひ、字幕版と吹替え版、2回は見ていただきたいですね」と笑顔でアピールし、会場をあとにした。
『美女と野獣』
<STORY>
魔女によって野獣の姿に変えられた美しい王子。呪いを解く鍵は、魔法のバラの花びらが全て散る前に誰かを心から愛し、そして愛されること――。絶望のなか、彼はベルという女性に出会う。孤独を抱えた野獣と自分らしく生きるベル、果たしてベルは王子の運命を変えることができるのか?
監督:ビル・コンドン
出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス
原題:Beauty and the Beast
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/beautyandbeast.html
4月21日(金)全国ロードショー