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野村周平の人生を変えたのは父・・・賞金目的でオーディションを受けさせられた!? 映画『ビブリア古書堂の事件手帖』初日舞台挨拶

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映画『ビブリア古書堂の事件手帖』の初日舞台挨拶が、11月1日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、主演の黒木華と野村周平をはじめ、共演の成田凌、夏帆、東出昌大と、三島有紀子監督が登壇した。

三上延・著「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズを三島有紀子監督の手で実写映画化した本作は、鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂の店主である篠川栞子(しのかわ しおりこ)が古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明かしていくミステリー。
極度の人見知りだが、驚くべき本の知識と優れた洞察力で古書にまつわる謎を解き明かす、若く美しいビブリア古書堂店主・篠川栞子役を黒木、五浦大輔(ごうら だいすけ)役を野村が演じる。さらに、漫画専門のネット販売を行う同業者・稲垣役を成田、大輔の祖母・五浦絹子の若き日を夏帆、絹子に惹かれる小説家志望の田中嘉雄役の東出と豪華実力派キャストが脇を固めている。

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黒木は、自身が演じた栞子役について「謎解きの部分でセリフをすらすら言わないといけなかったり、読み聞かせの部分では内容を理解したうえで相手に伝えなければいけないので、苦労しました」と話し、「見た目のくせやしゃべり方は監督と相談しましたが、三上さんの本の扉絵のイメージがあるので、どこまで守っていけばいいのか悩みました」と、振り返る。

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栞子に魅せられて店を手伝うことになる大輔を演じた野村は、「自分に近い役柄だったので、演じていて楽しかったです」としながらも、「監督から『太陽みたいに温かい人でいてください』と言われたので、そう振る舞っていたら『うるさい!』と怒られました・・・。理不尽ですよね」と意気消沈。すると三島監督が「温かくいてほしいと言ったけど、灼熱の太陽になってしまったので」と説明。すかさず「すみませんでした」と頭を下げる野村に会場は爆笑。

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作品の内容にちなみ、「自分の人生を変えた人、ものは?」と問われると、黒木は演出家・野田秀樹の名前を挙げる。「野田さんとの出会いは自分の人生のはじまりでした。環境が変わって、お芝居が好きという発見というか、(俳優を)仕事としてをやっていけるかもしれないと思えた初めての現場でした」と語った。

同じ質問に、野村は自身の父親を挙げ、現在所属する芸能事務所のオーディションに合格した秘話を明かす。「うちのお父さんが、賞金150万円目当てで勝手に僕の書類を送って、『オーディション頑張って行ってきて!』って。親父に人生を変えられた。ヤツが僕をアミューズに売ったんです(笑)。その賞金150万円でお店を開いたんですが、もうなくなりました(笑)」と話し会場の笑いを誘うも、「でも、そのおかげでここに立てているので、お父さんとアミューズには感謝しています」と感慨深げ。

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また、10年後の自分へのメッセージをフリップで披露した登壇者たち。渓流釣りにハマっているという東出は「最大何cmの岩魚釣った?」と問いかける。成田と夏帆は、体調管理を気にして未来の自分をいたわると、野村は「落ち着いてますか?」と書いた。それは「もう落ち着いちゃった?」という意味だそうで、「世の中を掻き乱してないじゃん・・・という感じ」と、10年後の自分にハッパをかける。黒木は「好きな人たちと好きなことを」と書き、「その頃は38歳なので、無理したくない・・・。好きな人たちと好きなことをしていてほしいなと思いました」とコメントしていた。

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最後に野村は「僕みたいな本をあまり読まない人間でも本の世界にどっぷり入っていける作品なので、たくさんの人に観ていただきたいです」と声をかけ、黒木は「本が過去と今、人と人をつないでいく姿に私も感動しました」と伝えていた。

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<STORY>
すべては一冊の本をめぐる祖母の遺言から始まった―。
鎌倉の片隅にひそやかに佇む古書店「ビブリア古書堂」。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔(野村周平)がその店に現れたのには、理由があった。亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるためだ。磁器のように滑らかな肌と涼やかな瞳が美しい若き店主の篠川栞子(黒木華)は極度の人見知りだったが、ひとたび本を手にすると、その可憐な唇からとめどなく知識が溢れだす。さらに彼女は、優れた洞察力と驚くべき推理力を秘めていた。栞子はたちどころにサインの謎を解き明かし、この本には祖母が死ぬまで守った秘密が隠されていると指摘する。それが縁となって古書堂で働き始めた大輔に、栞子は太宰治の「晩年」の希少本をめぐって、謎の人物から脅迫されていると打ち明ける。力を合わせてその正体を探り始めた二人は、やがて知るのであった。漱石と太宰の二冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実につながっていることを―。

原作:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)
出演:黒木華 野村周平/成田凌/夏帆 東出昌大
監督:三島有紀子
脚本:渡部亮平、松井香奈
© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA
主題歌:サザンオールスターズ「北鎌倉の思い出」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)
公式サイト:http://biblia-movie.jp/

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