映画『Bittersand』の公開直前同窓会イベントが、6月23日、東京・スペース FS 汐留にて行われ、主演の井上祐貴をはじめ、共演の萩原利久、木下彩音、柾木玲弥、溝口奈菜、遠藤史也、搗宮姫奈と、杉岡知哉監督が登壇した。
杉岡監督が脚本を務め、初の長編映画監督作品となる『Bittersand』は、高校3年の時にある事件が起き、7年後の再会をきっかけに真実が明らかになる、過去からの再生を描いた青春ミステリーストーリー。主人公の吉原暁人役を井上、暁人の悪友・井葉有介役を萩原、暁人が想いを寄せていた石川絵莉子役を木下が演じる。
約8日間で撮影を終えたというハードなスケジュールの日々を過ごしたというキャストたち。撮影は約2年前。井上は「ちょうど、その前に撮影していた『ウルトラマン・タイガ』が終わってすぐにこの作品の撮影に入ったので、まだ映画撮影というものがどんなものか分からなかったんです。映画って、こんなに寝る時間がないんだ・・・キツイんだな・・・と思ったけれど、楽しかったです」と述べ、「今思えば、本当にキツかったなぁ」と苦笑い。
特に主演を務めた井上はハードだったようで、萩原が「僕らはずっと同じホテルに泊まって撮影をしていたんですが、撮影が終わった夜はみんなで遊んでいました。井上くんは夜中まで撮影していて、みんながワイワイしているところに返ってきて。僕らが『お帰り~!』って迎えていました」と明かすと、「全速力で走るシーンも多くて、体力的にもキツかったです」と振り返った。
イベントでは、映画の内容にちなみ、「7年後の自分に声を掛けるとしたら何と言う?」と問いかけが。遠藤は「33才の自分に夢だった別荘で幸せに過ごしている?と言いたい」とし、溝口は「7年後も俳優を続けていたら切磋琢磨して頑張ろう」と。結婚願望が強いという木下は「結婚してますか?29才なのでボチボチいいかなと」と答え、井上は「全力で生きて、後悔することのないようになっていたい」とコメント。
萩原は「缶蹴りしてるのかな~?」と言って、登壇者たちに不思議がられる場面も。「僕、いまだに趣味が缶蹴りなんです。29才になっても童心を忘れない大人になっていれほしいなと」と説明。「(その時)征木くんは一緒に缶蹴りをやってくれると思います」といたずらな笑顔を見せた。
そんな征木は「僕は湘南乃風さんの『愛歌』が好きなので、その歌詞のように海の見える6LDKの家に住みたいです」とニッコリ。搗宮は「その時に『何してますか~?』と問いかけたいです」と笑顔を見せた。
また、それぞれが手渡されたフリップに描かれた相関図から、その人の印象を伝えるコーナーも。征木は井上について「真面目な子。僕らが夜中に騒いでいても、文句も言わず『僕は寝ます』と言っていた。あの時はすみませんでした・・・」と公開謝罪をする始末。
遠藤は萩原のことを「お喋りでうるさい」とピシャリ。「本当に騒いでいた」と言うと、征木も「枕投げもしてたよね」と、賑やかぶりを暴露。それでも遠藤は「初日から打ち解けて楽しかったです」とは萩原の気遣いに感謝していた。
中でも一番撮影で一緒にいる時間が長かったというのが井上と萩原。井上は萩原について「寝る時間が1~2時間くらいしかなくて、翌日がとても重要なシーンの撮影の時でも凄いハイで(笑)。お酒飲んじゃおうか?と言いながらエナジードリングをガンガン飲んでいました。自分が大変なのに、相手を気遣ってくれるいいやつです」と吐露。井上の言葉に萩原は照れながらも「自分たちが過ごした楽しい時間を共有したい気持ちもあって・・・」とその優しさを見せつつも、「じゃ、僕はお喋りでいいヤツ!ってことで!」とおどけていた。
最後に井上が「この(コロナ禍の)状況の中、公開できることを本当に嬉しく思います。あと一歩を踏み出す勇気を与えてくれるメッセージ性のある作品なので、たくさんの方に観ていただきたいです」とアピールし、イベントを締めくくった。
映画『Bittersand』
<STORY>
吉原暁人25才、さえない日々を送るサラリーマン。ある日、高校時代に想いを寄せていた石川絵莉子と、思いがけない再会を果たす。しかし彼女にとって、暁人を含めたその頃の思い出はすべて、忌まわしい“黒板事件”によって、拒絶すべき過去となっていた。そして暁人も、その頃から自分が一歩も前に進めていないことに気付く。悪友井葉の力を借り、暁人は自分のため、そして絵莉子のために、「記憶を塗り替える」企てを進めるが…。
監督:杉岡知哉
出演:井上祐貴 萩原利久 木下彩音 小野花梨 溝⼝奈菜 遠藤史也 搗宮姫奈 ほか
配給:ラビットハウス
公式サイト:https://bittersand.net/
公式twitter:@bittersand_eiga
©Bittersand 制作委員会
6月25日(金)シネ・リーブル池袋、UPLINK 吉祥寺他、全国順次公開