映画『クロガラス0』の公開記念舞台挨拶が、9月18日、東京・シネマート新宿にて行われ、主演の崎山つばさ、共演の植田圭輔と、小南敏也監督が登壇した。
金と欲望渦巻く新宿歌舞伎町を舞台に、裏社会のトラブルを解決する東京アンダーグラウンド系アクションエンターテインメントとして誕生した「クロガラス シリーズ」。2019年にスマッシュヒットを記録した映画『クロガラス1』『クロガラス2』の新たな物語として、続編『クロガラス3』が9月3日より公開、始まりの物語『クロガラス0』が9月17日より公開された。
金さえ払えばどんな危ない仕事も引き受ける解決屋“クロガラス”。今回の『クロガラス0』は、主人公・神崎黒斗(崎山)の警察時代を描き、どうして黒斗がダークヒーローになったのか…、その隠された過去の全てか明らかになる。
崎山は「今作は、シリーズの1・2に繋げるための作品でもあり、解決屋がどのように出来たのか、黒斗がどのようにして黒斗になったのか・・・そこを考えた」と作品と向き合った様子。また、「作品として純粋に面白かった。今後も黒斗たちのまだ明かされていない過去を描いていけたら」とさらなる続編に期待し、「まだまだ続けたいと思う作品。60歳、定年まで『クロガラス』を続けていきたい」と意気込む。
黒斗の相棒・真郷悠哉役の植田は、「無事公開されて感無量です。涙が止まりません」とニッコリ。「これもファンの皆さんのお力添えがあってのこと。本当に光栄です。ずっとシリーズ化していきたい作品です」と公開を喜んだ。
『クロガラス1』から監督を務めている小南監督も「続編を作れたことは嬉しい。これも観客の眠さんの口コミやSNSなどで盛り上げてくださったからです」と感謝の気持ちを伝えた。シリーズの続編についても「崎山さんが60歳まで撮り続けられるくらいの構想はあります。まずは海外編で」と意気揚々に話すと、崎山と植田は「我々はどこにでもついて行きますよ!アジア?アメリカ?」「アジアのリゾートだったら前ノリで(笑)」とノリノリに。
黒斗の過去を描く本作。これまでのクールな黒斗は違い、ファーストカットから感情をあらわにする黒斗に驚かされるが、崎山は「僕としたら、『0』の黒斗のほうが演じやすかった。解決屋の黒斗は何にもしないので(笑)。こんなに動いてもいいんだろうかと思ったくらい。シリーズの軸にならなくてはいけないけれど、違う人を演じるようでした」と回顧。
今作では警察官姿を披露した崎山。「撮影中は(その姿で)コンビニにも入れないし、結構気をつけました」と苦労もあったようだが、歌舞伎町のロケでは思わぬハプニングもあったという。「女の子が叫ぶシーンを本物の事件だと思われて通報されたみたいで」とリアルに警察沙汰に。「僕も役がら的に警察の心境になっていたので『同業者が来た』と思った」と言って会場の笑いを誘う。
大勢の警察官が集まってきてしまったが、監督はそのまま撮影を続けていたそうで、「この人めっちゃクレイジーだと思った」と崎山が振り返ると、小南監督は「日が暮れちゃうから」と笑った。
イベントの終盤には劇中で黒斗がデスクを蹴るお馴染みのシーンにちなんで、一本締めならぬ、黒斗デスクを蹴る“一本蹴り”とばかりに黒い段ボールでできたデスクを3人で蹴ってヒット祈願。気持ち良く“一本蹴り”を決めると、植田は「やっぱり作品の名物(シーン)があったからこそできた。続けてきた結果ですね」と微笑み、崎山は「さらなる続編で悠哉の過去を描く機会があれば、みんなでボールペンを投げよう」と提案した。
最後に崎山は「この作品は色々なところに点が散りばめられていて、それが『1』『2』ともつながって線になっている。細かなこともあるので、一度だけでなく、二度三度と見てもらえる楽しい作品になっています。もっともっと、(シリーズを)続けられるように皆さんのお力添えをいただきながら頑張っていきたいと思います」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
『クロガラス0』【Story】
まだ解決屋「クロガラス」ができる前のお話―――。黒斗は、新人警察官として、ある街に配属された。無秩序な街で、警察は金で買収され、腐った組織と化していた。警察としての職務を真摯に全うする黒斗は、組織の中での立場を悪くしてしまうが、同じ課の警察官である兵頭に助けられる。兵頭は、黒斗を弟分として可愛がり、「この街を変えたい。」という思いを胸に、二人は協力して、街の秩序を正していく。そんなとき、次々と犯罪組織グループのアジトが強盗に入られる事件が発生。手口はどんどん荒っぽくなり、殺人事件にまで発展してしまう。この事件の本当の黒幕は―――?そして、なぜ黒斗は解決屋になったのか――?警察時代の黒斗の隠された過去、その全てが明かされる!!
映画『クロガラス0』
崎山つばさ 植田圭輔 徳山秀典 中﨑絵梨奈 / 菅田俊
監督・脚本:小南敏也
エグゼクティブ・プロデューサー/西山剛史(エイベックス・ピクチャーズ) プロデューサー/瀬戸麻理子(エイベックス・ピクチャーズ)、大野栞(エイベックス・ピクチャーズ)、久保和明(レオーネ) 制作プロダクション/レオーネ
宣伝・配給・製作/エイベックス・ピクチャーズ
上映時間:(クロガラス3)70分(予定)/(クロガラス0)70分(予定)
© エイベックス・ピクチャーズ
<公式サイト>https://blackcrow-movie.com/
<公式Twitter>@blackcrow2019
9月17日(金)より『クロガラス0』絶賛上映中!