映画 『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』の完成披露上映会が、2月22日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の八木勇征(FANTASTICS)をはじめ、共演の井上祐貴、櫻井海音、椿泰我(IMP.)と、脚本を務めた鈴木おさむ、監督の木村真人が登壇した。
本作は、あるとき“人生で一回だけ魔法が使える”と伝えられた18歳の4人の若者たちのかけがえのない青春を描く人間ドラマ。真剣に悩み考えた4人の人生の選択、選んだ魔法の使い道を描き出す。鈴木おさむが原作・脚本を務め、主人公・アキトを八木勇征、アキトの友人・ハルヒを井上祐貴、ナッキを櫻井海音、ユキオを椿泰我が演じ、木村真人監督がメガホンを取った。
昨年3月に放送作家と脚本を手掛けることを辞めている鈴木だが、本作はその前に書いたもの。公開を迎えた本作について、「この作品は元々朗読劇で書きおろした作品で、何度も上演させていただいていた。今回このような素敵なキャストで、このタイミングで映画になったことを本当にありがたく嬉しく思っております」と感謝の気持ちを表しながら、「勇征とは彼がデビューしてから色んな形でお仕事をしてきて、アキトという役を勇征にやってもらえたらと思っていたので凄く嬉しいです」と、八木とのタッグを喜んだ。
その言葉に、八木は「アキトのイメージが僕と言っていただいて嬉しかったです。演劇もやってみたかった。実写化が決まったとき、ようやくその夢が叶って、こんな素敵なキャストの皆さんと一緒にこの作品を作り上げることができて凄く幸せです」と感無量の面持ち。
特に印象に残っているシーンを問われると、八木は「子供たちが追いかけっこをしていて、それが僕たち4人と交差して入れ替わるシーンですね」と答える。井上は「アキトが電車に乗って旅立つシーン」を挙げ、「見送るハルヒの顔を撮ることは、台本には書いてなかったんですが、現場で急きょ決まって。あの時の感情はいまだに忘れられなくて。あの音楽を聴くといまでもウルッとしてしまいます」と、回顧した。
櫻井は「サッカーのシーン」とし、「現場に行く前から午前中にサッカーをして、仕上げて行きました。カメラマンさんがセグウェイに乗って撮っているんですが、動線が難しくて、一番やり直しましたね」と語り、櫻井にとって思い出深い大切なシーンになった様子。
椿は「僕はカンニング竹山さんとシーンが多かったのですが」としながら、「これまで人生で怒ったことがなくて・・・。人ってどうやって怒るんですか?と聞いて教えてもらっていました。(これまでにない)感情の表現を生み出してもらいました」と明かし、表現者としてまた新しい引き出しができたことに充実感をにじませていた。
同じ質問に鈴木は「朗読劇ではできないシーンもあって。追いかけてタッチするところ、電車に乗っていくアキトとハルトとの別れにシーン・・・」と話しながら、「何と言っても、この映画の主題歌が本当に映画に合うんです! 素晴らしい!最高のシーンに(曲が)かかって、曲も含めて素晴らしいシーンになっている。大好きです!」と大絶賛していた。
また、感涙必須の本作だが、「最近涙したことは?」という質問に、監督は「昨日映画館に観に行って前の席の人が拍手していて・・・ポロロと来ました」と。鈴木は「妻にいつも『片付けて』と怒られるんですけど、最近は裸足で歩くと床に足跡がつくんです。ついに『歩くな!』と言われて(笑)。浮く? 魔法を使わないといけない・・・と泣きました」と話、会場の笑いを誘った。
椿は「先週27歳の誕生日だったんですが、ちょうどIMP.のライブ日で。会場が(自身のカラーの)オレンジ色のライトで埋め尽くされて、そのあとケーキのろうそくを消すように『ふ~!』と息をかけたらだんだんとライトが消えていったんです。その景色をみて涙ぐんでしまいました」と、ファンのプレゼントに感激。
櫻井は「恋愛リアリティーショーを見て泣きました。本当に演出が上手い!」と言い、井上は「昨日、インスタのストーリーの返信を見ていたら、凄く分厚い文章があって、魔法会議のシーンをハルヒ目線で書いてくれていて。それを読んだらポロポロ泣いちゃいました」とファンの反響に感激しきり。
八木は「1週間前に他の撮影をしていたんですが、気温がー7℃だったんです。もう寒すぎて泣きました。自然と涙が出ていたんです」と述べると、他のキャストたちも「わかる~」と共感。
最後に、監督が「この映画を撮影していて、世の中で起きることって、色んな人が人を思う気持ちで出来上がっていて、それを世間では“魔法”というんだなと思いました。そういう優しい気持ちが増えていくと、きっと豊かな人生が世の中に溢れて幸せな世界になるんだなと感じています。この映画を観終わって、誰かと接するときに何かを考えるきっかけになればいいなと思います」と、思いの丈を口にし、八木が「人生を生きている中で、良くないこともあれば、必ずいいこともある。それが運良く起きただけなのか、誰かが自分のためにいいことがあるようにと願いを、魔法をかけて幸せの瞬間が訪れたんだと思うと、その人の人生が凄く豊かになると思いました。そういう感情を持った人たちになれば世界はもっと平和になるんじゃないかなと思うので、皆さんもそういう気持ちになっていただけたら嬉しいです。そしてこの作品がどんどん広まっていったら」とメッセージを送った。
そして・・・ここで舞台挨拶が終わると思っていたところ、八木演じるアキトら4人が魔法の使い道を話し合う「魔法会議」のシーンで踊る劇中のダンスをキャスト4名が生披露することに。息ぴったりの4人のダンスで会場は温かい雰囲気に包まれたまま舞台挨拶を終了した。
映画『僕らは人生で一回だけ 魔法が使える』
八木勇征
井上祐貴 櫻井海音 椿 泰我(IMP.)
カンニング竹山 阿部亮平 髙橋 洋 馬渕英里何
平野宏周 工藤美桜
笹野高史 田辺誠一
原作・脚本:鈴木おさむ
監督:木村真人
音楽:横山 克
主題歌:「春舞う空に願うのは」 FANTASTICS
制作:共同テレビジョン
配給:ポニーキャニオン
©2025 映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」製作委員会
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