Open Close

池松壮亮&若葉竜也、越山敬達&中西希亜良の才能に太鼓判! も、池松「自分のような俳優にならないで」!? 映画『ぼくのお日さま』ジャパンプレミア

DSC_5034

映画『ぼくのお日さま』のジャパンプレミアが8月19日、東京・テアトル新宿にて行われ、主演の越山敬達、共演の中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也と、奥山大史監督が登壇した。

奥山大史監督の商業映画デビュー作となる『ぼくのお日さま』は、田舎街のスケートリンクを舞台に、吃音のあるホッケーが苦手な少年、選手の夢を諦めたスケートのコーチ、コーチに憧れるスケート少女の3つの心がひとつになっていく様を描く物語。

『僕はイエス様が嫌い』(2019)で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞、第77回カンヌ国際映画祭では、オフィシャルセレクション部門に選出され、第26回台北映画祭で「審査員特別賞」「観客賞」「台湾監督協会賞」のトリプル受賞するなど、多くの注目を集めている奥山監督。主人公の少年・タクヤを本作が映画主演デビューとなる越山敬達、フュギュアスケートを学ぶヒロインの少女・さくらを、オーディションを経てヒロインに大抜擢され、本作が演技デビューとなった中西希亜良、夢に敗れた元フィギュアスケート選手のコーチ・荒川を池松壮亮、荒川の恋人・五十嵐を若葉竜也が演じる。

DSC_4977

DSC_4967

撮影時から2年経ち、身長が10センチほど伸びたという越山と、5センチ伸びたという中西に、池松は「あまり変わんなくて嬉しいですね」と微笑み、「ガツガツしてなんです。普通はオーディションを勝ち上がってきた子はハツラツとしていて、我が強いんですが、本当にのんびりしていて、その辺が凄く好きです。その雰囲気に助けられています」と目を細める。

撮影時は越山と中西はと会うことがなく、この日初めて顔を合わせた若葉も「映画でみた素敵な佇まいがちゃんと今もあるので、これからどんどん活躍していくんだろうなという印象でした」と期待をかける。

DSC_4974

オーディション時から2人を見ている監督は「身長こそ大きくなって、もう目線が撮影していたときと違うのでびっくりしていますけど、越山くんの独特な適当な感じというか、少し抜けている感じは撮影の時から変わっていないので、ホッとしています(笑)」と言い、「中西さんは、なかなかスケートができる子に出会えなくて、スケートリンクに“ヒロイン募集”と張り紙を張って来てくれた。普通ではできない出会いを映画を作る過程で出来たので、本当に幸せだったなと思います」と回顧し感慨深げ。

DSC_4953

DSC_4983

また、越山と中西のように子役のころから俳優として活躍している池松と若葉だが、2人を見て池松は「宝石のような輝くを映画に残してくれて、2人とも才能があって、控えめ。本当にこのまままっすぐ大人になって、ぼくのような俳優にはならないでほしいです(笑)」と2人を称えつつ、いたずらな笑顔を見せる。続けて自身の子役時代を振り返りながら、「子役子役してない子役だったんです。子供扱いされることを極度に嫌っていたので、あまり参考にならなかった。でも、各々のパーソナルなものと向き合えば大丈夫かなと思いながら撮影しました」と振り返る。

DSC_4976

DSC_4969

若松は「僕は大衆演劇でしたが、もういかに稽古をさぼるかっていうことばかり考えていましたね(笑)。そのときは俳優になることは考えていなかったんですよ」と苦笑いしながら、「2人の映画を観て才能を感じました。中西さんは初演技ということですが、そういうことってそんなにあることではないので光栄に思っています」と出会いに感謝。

DSC_4995

DSC_4989

先輩2人からの言葉をかみしめながら、越山は「池松さんからは“楽しんで仕事をする”ことを学ばせてもらいました」と話し、MCから「普段はどんなことを考えている?」と問われると「そのときによって違って。芸能活動のことを考えているときもあれば、今日何時に寝るかなみたいなことを考えたり・・・」と素直に答える。

すると、池松が「本当にマイペースなんですよ(笑)。朝が苦手で、カンヌでも北海道の撮影でもそうだったんですが、雪の中で素足で降りてくるんです。靴(履くのを)忘れたりするんです。ちょっと凄い才能を持っているなと思います」と越山の天然ぶりを暴露。

越山も「寝坊して、脳みそが回ってなくて・・・。なにも考えずに外へ出たら靴下も履いてないみたいこともありましたね」と屈託ない笑顔を見せ、会場の笑いを誘う場面も。

DSC_4997

DSC_4966

また、スケート経験のある2人と比べ、未経験から半年の練習を重ねて撮影に挑んだ池松。「これまで俳優として色々なことにチャレンジさせていただいていますが、比べものにならないくらい難しかったですね」と吐露。「未来のオリンピアたちに笑われながら、おじさん1人、ヘルメットを被らされて頑張りました」と述懐。その姿は2人の子役たちにも届くものがあったようで、中西は「(スケートを)やっていた俳優さんなのかと思いました。凄く上手でこういうスケートのコーチっているなと思いました」と褒めちぎり、池松は「何回か高いお寿司を食べさせました(笑)」と大照れ。越山も「俳優としての姿勢を教わりました」と尊敬の眼差しを向けていた。

DSC_5006

DSC_5014

DSC_5000

さらに、本作のタイトルにちなみ「私のお日さまは?」と問われた登壇者たちが回答をフリップに書いて発表。越山は「仲間」とし現在活動中のBOYZTERIOSのメンバーたちへの思いを伝え、中西は「友達」と書き、池松と若松は2人とも「お客様」と答えた。「被りましたね~」と顔を見合わす池松と若葉だったが、池松は「大人として120点の答えを書こうと思って」と笑い、若葉は「実は素晴らしい回答を書いた池松さんのをチラッとカンニングしちゃいました(笑)」と告白し笑い飛ばしていた。監督は「撮影した日々」と回答。充実した撮影時に満足気な笑顔を見せていた。

最後に越山が「この映画が、皆さんの心にいつまでも長く残り続けてくれたらいいなと思います」と声をかけ、監督は「皆さんが少しでも長く劇場に足を運んでくださって、冬にも観ていただけたら凄く幸せです」とロングランを期待し作品へ思いを馳せていた。

Bokuno_Ohisama_main_poster_s

映画『ぼくのお日さま』
【ストーリー】
吃音のあるアイスホッケー少年・タクヤ(越山敬達)は、「月の光」に合わせフィギュアスケートを練習する少女・さくら(中西希亜良)の姿に、心を奪われてしまう。ある日、さくらのコーチ荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つける。タクヤの恋の応援をしたくなった荒川は、スケート靴を貸してあげ、タクヤの練習をつきあうことに。しばらくして荒川の提案から、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習をはじめることになり……。

監督・撮影・脚本・編集:奥山大史
出演:越山敬達、中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也、山田真歩、潤浩ほか
主題歌:ハンバート ハンバート
本編:90分
公式HP bokunoohisama.com
配給:東京テアトル
(C)2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

公式HP bokunoohisama.com  公式ハッシュタグ▶︎ #ぼくのお日さま
公式X ▶ @bokuno_ohisama ▶ https://twitter.com/bokuno_ohisama
公式Instagram▶︎ @bokuno_ohisama ▶ https://www.instagram.com/bokuno_ohisama

9月6日(金)テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテにて先行公開
9月13日(金)全国公開