駿才・松本優作監督最新作『ぜんぶ、ボクのせい』が8 月11 日(木・祝)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開した。
主演はオーディションで選ばれた白鳥晴都、ヒロイン・川島鈴遥、そして若手2 人を支える唯一無二の存在で多彩な活躍をみせるオダギリジョー。他にも松本まりか、若葉竜也、仲野太賀、片岡礼子、木竜麻生、駿河太郎と豪華俳優達が参加。本作のエンディングテーマに大滝詠一の「夢で逢えたら」が使用され、初の5.1ch ミックスは映画館でのみ体験することができる。
この度、映画公開を記念して『ぜんぶ、ボクのせい』初日舞台挨拶が8月11 日(木・祝)に新宿武蔵野館で開催され、主演の白鳥晴都(松下優太役)をはじめ、共演の川島鈴遥(杉村詩織役)、松本まりか(松下梨花役)、オダギリジョー(坂本健二役)と、松本優作監督が登壇した。
児童養護施設で暮らす13歳の主⼈公・優太役の⽩⿃は、本作で映画初主演。「みんな家族のようで楽しい現場でした」と撮影を回想。構想2年以上の歳⽉をかけて本作を完成させた松本監督から「撮影当時の僕らのできることを全⼒でやった作品です。⾊々な捉え⽅ができる作品なので観た⽅に何かを受け取ってもらえたら嬉しい」と挨拶した。
⽩⿃と川島は、松本監督が演出を⼿掛けたエンディング・テーマ「夢で逢えたら」のミュージックビデオにも出演。⽩⿃は「『ぜんぶ、ボクのせい』の撮影から1年半くらい経っていましたが、すごく落ち着く安⼼できる場所に戻ってきた気がしました。アットホームな雰囲気で川島さんもリードしてくれたのであっという間の撮影でした」と報告。川島も「2⽇間の急ぎ⾜でのMV撮影でしたが、それでもゆったりとした優しい空気が流れる素敵な現場でした。今後も松本組に参加させていただければ嬉しいです」と松本監督に絶⼤な信頼を寄せていた。
優太にネグレクトする⺟を演じたのは松本まりか。息⼦を追い返すシーンを捉えた本編映像がYouTubeで213万回以上再⽣されている。当該シーンの撮影について松本は「優太の体が柔らかくて⼩さくて折れそうで…。優太を押し返したその⼿は拒否しているのに、⾃分が悪いことをしているような感覚にもなった」と振り返り「ネグレクトする⺟親の⼼情を想像するのは難しかったけれど、優太の体に触れたときにその⼼情が少しだけ理解できた気がします」「こういう事件が起きるとネグレクトをした⺟だけがニュースに取り上げられるけど、本当は社会の問題として捉えるべきなんじゃないかと今回演じていて思いました」と社会問題をテーマにして作品に参加した想いを話した。
そんな松本の深いエピソードの後でオダギリは、太賀とのアドリブシーンの舞台裏を尋ねられると「今の松本さんの深い話の後では…」と恐縮するも「現場にふくよかな猫がいて、僕もそれを部屋から押し出そうとしたら、そこには柔らかい感覚があって。その時に僕も役柄の感情を少しだけ理解できた気がする」と松本の語り⼝をそっくりそのまま盗んで、場内を爆笑させていた。
さらにオダギリは、優太(⽩⿃)との出会いのシーンを聞かれると「確か撮影初⽇でしたかね?」と答えるも、すかさず⽩⿃から「結構後半です」との指摘が。松本監督からも「そうでしたね、後半でしたね」と⾔われてしまい「そうでしたか」とまたまた笑いを誘っていた。
最後に松本監督は「⾃分たちが⽇々⽣きていく中で感じることを率直に描いた作品です。どういう作品なのか⾃分もまだわからない部分もあるけれど、観ていただいた⽅々に⾊々と考えていただけると嬉しいです。素晴らしい役者さんの⽅々とご⼀緒できたので、役者陣の演技にも注⽬してください」とアピールして⼤ヒットを祈念していた。
(オフィシャルレポート)
映画『ぜんぶ、ボクのせい』
<STORY>
児童養護施設で⺟の迎えを待ちながら暮らす優太(⽩⿃晴都)。ある⽇、偶然⺟の居場所を知った優太は、会いたい⼀⼼で施設を抜け出した。しかし、そこにいたのは同居する男に依存し⾃堕落な⽣活を送っている⺟だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリジョー)に出会う。何も聞かず⾃分を受け⼊れてくれる坂本。⼆⼈はわずかな⾦銭を稼ぎながら寝⾷をともにする。
裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少⼥・詩織(川島鈴遥)とも顔⾒知りになる。優太は、⾃分と同じ寂しさを抱えながらも⼼優しい詩織に惹かれていく。
しかしそんな穏やかな⽇々もある事件によって終わりを告げる―
出演:⽩⿃晴都 川島鈴遥 / オダギリジョー
監督・脚本:松本優作
製作:スタイルジャム、クロックワークス、ビターズ・エンド、グラスゴー15、ミッドシップ、コンテンツ・ポテンシャル
制作プロダクション:スタイルジャム
配給:ビターズ・エンド
宣伝:ミラクルヴォイス
公式Twitter:@bokunosei0811 https://twitter.com/bokunosei0811
© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会
新宿武蔵野館ほか絶賛上映中!