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満員御礼!立ち見続出!感動の『盆唄』公開記念舞台挨拶

第19回東京フィルメックス特別招待作品
観客アンケート満足度100%を記録!!
『ナビィの恋』中江裕司監督6年ぶりの最新作!

タイトル

「盆踊りは絶対に消滅させない」!!
満員御礼!立ち見続出!「双葉盆唄」鳥肌立つ生演奏!
盆踊りで会場がひとつになる感動の舞台挨拶!!

『盆唄』メイン写真

『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』の中江裕司監督による最新ドキュメンタリー映画『盆唄』が2月15日(金)より公開し、2月16日(土)に公開記念舞台挨拶が行われ、本作の中江裕司監督、そして本作に登場する福島県双葉町の方々がご登壇した。

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中江監督「双葉盆唄」が全国へ響き渡ると良い」!
本日行われた『盆唄』上映後舞台挨拶。会場は満員御礼、立ち見席も出るほど多くのお客さんが来場した。上映が終わると、客席から大きな拍手がわき上がり、そんな中、中江裕司監督はじめ本作に登場する福島県双葉町の人々が登壇した。会場溢れんばかりの人を前に登壇者たちは、嬉しさからか涙を浮かべる人も。本作は、『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』の中江裕司監督が福島県双葉町を舞台に3年の歳月を経て撮りあげた音楽ドキュメンタリー。中江監督は「本作は双葉の人々と約3年かけて作り上げた映画です。この映画が全国へ届き、双葉盆唄が多くの劇場へ広がればとても嬉しいと思っています」と嬉しさをにじませた。本日登壇した双葉町の人々は、「双葉盆唄」を後世へ受け継ぐため、100年前に福島からハワイへ「フクシマオンド」が伝えられ現在も受け継がれていることを知り、実際にハワイを訪れたメンバーを中心に集まった。現在、帰宅困難区域に指定されている双葉町。いつ戻れるか分からず散り散りになった双葉町の人々は、将来故郷へ帰れる時が来た町民のために、自分がいなくなった後にも「双葉盆唄」を受け継いでもらおうと、ハワイへ唄を託しに行く。

映画館がお祭り会場に!?「双葉盆唄」感動の生演奏!!
先程まで劇中で太鼓を打ち、唄を唄い、増えを吹いていた「盆唄」メンバーが目の前に現われ、会場もヒートアップ。本作の中心人物である太鼓担当・横山久勝さんは、そんな目の前の光景に言葉を詰まらせながら「お越し頂きありがとうございます。本日は「双葉盆唄」の生演奏もさせていただきますので、よろしくお願いします」と少し恥ずかしそうに挨拶。太鼓がステージへ運び込まれると、中江監督より「皆さんお待たせしました!立って一緒に踊りましょう!」とかけ声がかかると、会場全員が一斉に立ち、扉の外から盆踊りが大好きな“盆オドラー”たちが入場!双葉町の人々が生演奏すると噂を聞き、会場へ駆けつけた。
太鼓の音が会場に鳴り響いた瞬間、会場からは自然と手拍子が始まった。唄が始まるまでの笛と太鼓の音に会場も今か今かと踊るのを待ちわびる。本作でも印象を強く残す唄い手の伊藤美恵子さんが唄い始めると、監督が壇上から降り一般客を連れ出して会場に大きな輪を作り、劇場がお祭り状態に!次から次へと輪に人が加わり、その光景にステージ上で演奏する双葉町の人々は今日一番の笑顔を見せた。踊り始めて5分ほど立つと、初対面の人たちも笑顔で踊り合うとても暖かい空気となり、演奏が終わる頃には会場全体が一つになった。

横山久勝 (3)

「盆踊りは絶対に消滅させない」!揺らがぬ信念がもたらす希望の未来!
演奏後、双葉町の人々、中江監督から一言ずつもらうことに。避難区域に住んでおり、周りに気を遣って現在は思い切り唄を唄えないという唄い手の伊藤さんは「まだ気を遣っていますが、本気出すと今よりもっと良い声でますよ!これからも頑張っていきたいと思います」と元気よく述べ、伊藤さんの夫・吉夫さんは「先月、双葉町に行ってきましたが、以前住んでいた家にイノシシが住んでおり、何をしに来たんだという目をされました(笑)」と現状を笑いに変えながらも、「4年後には避難指示が解除されるかと思いますので、それまで今日のことを思い出し、頑張りたいと思います」と力強く語った。笛を担当した木幡親子の息子・昌也さんは「1年に1回しか吹けないのが現状。そんな中今日こんな素晴らしい場所で笛を吹けたのは一生の思い出ですし、これからも頑張ろうと思います」と父・春夫さんと笑い合った。横山さんの幼なじみであり、「盆唄」存続のために横山さん二人三脚で活動している太鼓担当の今泉春雄さんは「感激しかありません。久しぶりに会う同級生もいっぱい観に来てくれて・・・一生懸命踊ってくれて本当に嬉しかったです。ありがとうございます」と胸がいっぱいの様子。

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最後に、双葉町の横山さんは「『盆唄』に出ることを決めた大きな理由は、「双葉盆唄」を後世に残したいと強く思ったから。双葉町の住民が歳を取って帰れなくなっても、ハワイへ託し、いつか双葉町に帰れた人々に伝えて欲しいと思いました。そしてもう一つは、きちんとした双葉の各地域の盆踊りを映像に残したかったから。監督にお願いすると、8カメラも用意して快く撮影してくださったんです。感謝しかありません。この映画に関われたことで、大きな目的2つが達成できました」と感謝の気持ちを述べた。そして「これからどうなるか分からない。けれど腕を振るう間、双葉の盆踊りは絶対に消滅させません。私たちがいなくなっても、必ず復活させる段取りをこれからもしていきたいと思っています!みなさん本当にありがとうございました!」と力強い言葉に、今日盛大な拍手がわき起こった。
それを聞いた監督は、「今振り返ると、豊かな時を過ごせたなと思います。今日観てもらったら分かるとおり、双葉町の人々は辛い顔をされているでなく、前向きに生きている。僕はそれに勇気をもらい、この映画を希望のもてる映画にしなければいけないと強く想い完成させました。『盆唄』が全国、そして世界に広がることが双葉町の現状をつたえるだけでなく、日本人の力強さを伝えて行くと思います。みなさんこれからも応援よろしくお願いします!」とメッセージを残し、感動の舞台挨拶が終了した。

ふるさとを離れても、忘れることのない唄。希望のかなたへ盆唄は響き続ける―
2015年。東日本大震災から4年経過した後も、福島県双葉町の人々は散り散りに避難先での生活を送り、先祖代々守り続けていた伝統「盆唄」存続の危機にひそかに胸を痛めていた。そんな中、100年以上前に福島からハワイに移住した人々が伝えた盆踊りがフクシマオンドとなって、今も日系人に愛され熱狂的に踊られていることを知る。双葉の人々は盆唄を披露すべく、ハワイ・マウイ島へと向かう。自分たちの伝統を絶やすことなく後世に伝えられるのではという、新たな希望と共に奮闘が始まった。

『盆唄』ポスタービジュアル小

監督:中江裕司(『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』)
撮影監督:平林聡一郎
編集:宮島竜治・菊池智美
エグゼクティブプロデューサー:岡部憲治
プロデューサー:堀内史子
製作:テレコムスタッフ
配給:ビターズ・エンド
出演:福島双葉町のみなさん、マウイ太鼓ほか
声の出演(アニメーション):余貴美子、柄本明、村上淳、和田聰宏、桜庭梨那、小柴亮太
文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)
独立行政法人日本芸術振興会
日本/2018年/134分/ビスタ
©2018テレコムスタッフ
公式サイト:www.bitters.co.jp/bon-uta/

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