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窪塚洋介ら、反響の大きさに驚き! 映画『沈黙-サイレンス-』大ヒット御礼舞台挨拶

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映画『沈黙-サイレンス-』の大ヒット御礼舞台挨拶が、1月31日、東京・TOHOシネマズ 日本橋にて行われ、本作に出演の窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也が登壇した。

本作は、遠藤周作の小説『沈黙』を原作に、『タクシー・ドライバー』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などの巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化。江戸初期の長崎で起きたキリシタンへの弾圧下、日本にたどり着いたポルトガル宣教師の苦悩を描いた歴史大作。日本人キャストとして、キチジロー役に窪塚洋介、井上筑後守役をイッセー尾形、モキチ役を塚本晋也が演じている。

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公開後1週間が経ち、本作の反響について窪塚は「僕が18歳でデビューしたときより反響が大きい。『一言では言えないんだけど・・・』と言った後に永遠に喋ってくる人や、観る前とは違う自分になったという人が多かった」と語り、本作を3回観たという塚本も「観終わった後すぐに反応するのが難しい映画だろうなと思っていたが、とても強い反応がたくさんあった」と驚きを隠せない様子。イッセー尾形は、「アメリカでは、スコセッシ監督が舞台挨拶に登壇すると全員起立するんですよ。ロス、サンフランシスコ、ニューヨーク、全ての都市でそうでした。本当に愛されている監督。エンドロールが流れてアンドリューの名前が現れると拍手が起きます。イッセー尾形ではシーンとしていましたが(笑)」と言って、観客の笑いを誘った。
そんな反響の大きさを受け、「原作者の思いとスコセッシが作り上げたもの。この作品は100年残りますよ! 1000年! 1万年!」と豪語する窪塚。

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過酷な撮影現場では苦労も多かったようだが、塚本は「撮影前に小松菜奈ちゃんに挨拶をしたら、口を手で隠してモゴモゴしているんです。『どうしたの?』聞いたら、貧困の農民役のために付けた付け歯を見せてくれて・・・。もう爆笑してしまいました。あの歯にはスコセッシ監督も爆笑して、結局何回か作り直してもらいましたけどね」とエピソードを披露。

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さらに、第89回アカデミー賞で撮影賞にノミネートされているロドリゴ・プリエトについてはイッセーは「『アクション!』の声の前に、ロドリゴさんが『セット』と小さく呟くんですが、その声で準備いいか、本番に行くぞ、という気持ちにさせてくれるんです」と振り返り、窪塚は「『ちょっと右』『ちょっとすいません』って、誰よりも早く日本語を覚えてくれて、コミュニケーションをとってくれたのも彼です」と話す。塚本は「映像に風格があるんです。でも本人はいたって普通な方。芸術家であり技術者です」と称えた。

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劇中に登場する“踏み絵”について話が及び、映画の時代に生きていたら、“踏み絵”を踏むか?と問われると、「踏むと思います。僕はキチジローに共感しています。踏んでから村に帰って『ごめん、今の無しね』って言いますね。実際に、そういう儀式もあったみたいだし。『生きてこそ』だと思います」と塚本。尾形は、「井上だったら、踏み絵は踏めなかったのではないかと。部屋で一人『やはり自分には踏めない』と言っていたと思います」と、自身の役柄に考えを重ねた。
窪塚は「心のままに・・・だと思う。踏みたければ踏めばいいし、踏まなくてもいい。踏んだとしても自分が信じているものは変わるということではないと思う。キチジローは弱く醜い男でしたが、自分の心に素直な人間だった。そんなふうに自分らしく生きていけたらいいなと思います」と答え、舞台挨拶を終了した。

沈黙

『沈黙−サイレンス−』
原作:遠藤周作「沈黙」(新潮文庫刊)
原題:Silence
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジェイ・コックス、マーティン・スコセッシ
撮影:ロドリゴ・プリエト
美術:ダンテ・フェレッティ
編集:セルマ・スクーンメイカー
出演:アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン アダム・ドライバー 窪塚洋介 浅野忠信 イッセー尾形 塚本晋也 小松菜奈 加瀬亮 笈田ヨシ
配給:KADOKAWA
(C)2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:http://chinmoku.jp/

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