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【第32回東京国際映画祭】今市隆二、初演技は30テイク!? 松永大司監督、「苦悩の時間が隆二と健太がリンクしていった」と成長を称える!『その瞬間、僕は泣きたくなった- CINEMA FIGHTERS Project -』特別上映舞台挨拶

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現在開催中の第32回東京国際映画祭にて、映画『その瞬間、僕は泣きたくなった- CINEMA FIGHTERS Project -』の特別上映が、10月30日、東京・六本木のEXシアターで行われ、『On The Way』に主演の今市隆二( 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、と、松永大司監督が舞台挨拶に登壇した。

本作は、2017年よりスタートした、EXILE HIRO、SSFF & ASIA 代表の別所哲也、作詞家の小竹正人氏による、詩と音楽、映像を一つ融合させ新しい映画表現にチャレンジする短編映画プロジェクト、「CINEMA FIGHTERS project」の第3弾。
「運命」と「奇跡」が生み出した出会いや、初恋を描く青春ラブストーリー、愛を知らないで育ったアウトローな男と、愛を乞うことで生き延びてきた娼婦の物語など、心に響くドラマで展開し、見るものを映画作品の世界へ魅了させる。監督は三池崇史、行定勲、松永大司、洞内広樹、井上博貴が参加。松永監督の『On The Way』に今市が出演するほか、三池監督 の『Beautiful』には EXILE AKIRA、行定監督の『海風』には小林直己( EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、洞内監督 の『GHOSTING』には佐野玲於( GENERATIONS from EXILE TRIBE )井上監督 の『魔女に焦がれて』には佐藤大樹( EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE )が 出演し、それぞれの主題歌には、Crystal Kay、Leola、RYUJI IMAICHI、LISA、琉衣による 5つの楽曲を起用している。

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映画初出演にして、初の演技に挑戦した今市は、「クランクインの前に演技のレッスンを受けようと思ったんですが、監督から『何もしないでくれ』と言われまして」と、レッスンも受けずにメキシコ入りしたという。『アーティストの今市ではなく、一人の人間としての今市を撮りたい』と言われました」と明かすも、「初演技では・・・これまで(取材や舞台挨拶などで)20テイク撮ったと言っていたんですが、今日監督から実は30テイクだったと聞かされまして・・・」と苦笑い。「まさか30テイクも撮っていたとは思わなかったんですが、監督に人間の今市隆二を引き出してもらいました。でも、なかなか正解というかOKがでない。どうしていいかわからなくなるが、それでもやらなくてはいけないという特別な時間でした」と初めて経験を振り返っていた。

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松永監督は「意図していたわけではないが、テイクを重ねるごとに今市隆二という人間と役の健太が同化していった。芝居でOKが出なかったり、ふがいなさを感じていたと思うが、それが健太が抱えていたもととリンクしていたんだと思います。その時間を乗り越えて、そこからは演技も凄くよくなっていきました」と今市を称えた。

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演じた役の健太との共通点は?と問われた今市は「撮影前に監督と食事をしながら、自分の人間的な部分を知ってもらってこの役ができたと思います。自分も、健太も、そして皆さんも胸に秘めていることがあるはず。そういうものと一緒に人生を生きていかないとならないと思うので、誰でも共感して観ていただけると思いますし、この映画で背中を押すことができたら」と語った。

現在アメリカ在住の監督だが、本作の制作について「最初はアメリカを舞台にしようかと思っていたですが、移民の話でやってみようと思った」と吐露。実際にメキシコの移民センターを訪ねたりリサーチを重ねていったそうだが、現実を見て「移民センターの女性に、『映画でこの場所を映したら、マフィアに狙われるかもしれない。それでもいいか?』と尋ねたら、『ぜひ撮ってほしい。こういう場所があることを伝えてほしい』と言われました。それで、こういう人たちがいるんだということを伝えたいと思ったんです」と経緯を説明した。

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ここで、観客から直接質問を受けるQ&Aを実施。今市に「『・・・でさ』という感じで、セリフがとても自然だったんですが、アドリブだったのですか?」と質問があがると、「台本はありましたが監督から『言葉尻は隆二のやりたいようにやって』といっていただいたので、ナチュラルな自分が出ていたんじゃないかなと思います」と笑顔で回答。さらに監督が「現場で少しずつ修正して、隆二が自分のものにしていく中で出てきたセリフになったと思います」と付け加えた。

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また、「隆二くんの性格やどんな感性を出したかったのですか?」という問いが監督に向けられると、松永監督は「ステキなところがいっぱいあります。でも、言葉にすると安っぽくなっちゃうし、僕だけのものにしたいので(笑)、ここに映っていますからぜひスクリーンで観てください」とお茶目に笑う。そして、「次にご一緒する機会があれば、隆二の別の魅力を撮ってみたいです」と伝えると、今市も笑顔で「ありがとうございます」と応え、さらなる活躍を期待させた。

その瞬間、僕は泣きたくなった CINEMA FIGHTERS

■作品概要
【タイトル】 『その瞬間、僕は泣きたくなった -CINEMA FIGHTERS project-』
【エグゼクティブプロデューサー】EXILE HIRO
【企画・プロデュース】別所哲也
【コンセプトプロデューサー】小竹正人
【配給】LDH PICTURES
【クレジット】©2019 CINEMA FIGHTERS project

【作品】
・「Beautiful」
監督:三池崇史/キャスト:EXILE AKIRA、蓮沸美沙子曲/楽曲:Crystal Kay「Beautiful」
・「魔女に焦がれて」
監督:井上博貴/キャスト:佐藤大樹、久保田紗友、松田るか/楽曲:琉衣「ライラック」
・「On The Way」
監督:松永大司/キャスト:今市隆二、パコ・ニコラス/楽曲:RYUJI IMAICHI「Church by the sea」
・「Ghosting」
監督:洞内広樹/キャスト:佐野玲於、畑芽育、大西利空、結城アンナ/楽曲:LISA「ラストラブ」
・「海風」
監督:行定勲/キャスト:小林直己、秋山菜津子、嶺豪一/楽曲:Leola「海風」

公式サイト:http://sonoshunkan.toeiad.co.jp/

<各話あらすじ>
『Beautiful』
アパートの自室で光司は首つり自殺をしようとしていた。
だが、大きな地震が辺り一帯を襲う。瓦礫の中で気が付いた光司は、助けを求める女性の微かな声を聞き、無我夢中で下の階の住人・千恵を助け出す。
だが、どこか千恵は様子がおかしい。
彼女もまた、地震が起きる直前に大量の薬を飲んで死のうとしていた。
奇妙な偶然に、乾いた笑いを浮かべる二人だったが、一瞬にして変わり果てた世界を前に、光司は千恵にある提案をする。

『海風』
横浜のとある風俗街。この街を取り仕切るヤクザの蓮は、客からひどい扱いばかり受けていた中年の娼婦・蘭を気に掛け、一夜を共にする。
幼いころ親に捨てられた蓮は、蘭に母のような温もりを覚えた。
若いころから娼婦として生きてきた蘭もまた、蓮に離れ離れになった実の息子を重ねた。
孤独で傷つきながら生きてきた二人が互いの喪失感を補うかのように親密になっていったその矢先、ある事件が起きる。

『On The Way』
メキシコ移民のサポートをするNPO法人の母の代わりに、健太は仕方なく一人メキシコにやって来た。
スタッフのダニエルが話しかけても、健太はやる気を見せない。
移民センターには、様々な事情を抱え命がけでアメリカを目指す人たちが訪ねてくる。
今まで経験したことのない過酷な状況の人々と接し、健太は言葉を失う。
ある日、健太は歩いて国境を目指す人たちを車で送ろうとする。
反対するダニエルを押し切り、健太たちはセンターを出発したのだが…。

『GHOSTIMG』
2009年、満月の夜。一人の若者・バクは事故で死んだ。
死者が過去の一日に戻れることを知らされたバクは、魂のまま「あの日」に戻る。
10年前の1999年、ガールフレンドのメイと一緒に、お祭りに行くはずだった日。
そしてそれは、メイが河原で亡くなった日。
バクの魂は、少年時代のバクに電話をかけているメイの前に現れる。
親との問題を抱え、塞ぎ込んだメイが目の前で橋から落ちようとするそのとき、バクは思わず手を伸ばす…。

『魔女に焦がれて』
高校三年の雅人は、中学卒業前に真莉愛に告白をして以来、彼女と気まずい関係のまま。
だがある日真莉愛に話しかけられ、進路の悩みを言い当てられる。
雅人の悩みが「見えた」真莉愛は、その不思議な力で解決方法を探る。
真莉愛の能力はすぐに知れ渡り、彼女は女子生徒たちに恋や進路の相談を頼まれるようになる。
だが、ある日突然真莉愛の力に異変が起こる。真莉愛の助言は外れるという噂が次第に広がり、彼女はクラスで孤立していく。雅人はそんな真莉愛を見ていられず…。

11月8日(金)全国公開

第32回東京国際映画祭
2019年10月28日(月)~11月5日(火)
会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場 他
公式サイト:https://2019.tiff-jp.net/