映画『大怪獣のあとしまつ』の初日舞台挨拶が、2月4日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の山田涼介をはじめ、共演の土屋太鳳、濱田岳、西田敏行の豪華キャストと、三木聡監督が登壇した。
特撮映画でお決まりの倒された怪獣。その死体処理はその後どうしたのか?そんな「誰もが知る “巨大怪獣”の、誰も知らない“死んだ後”の物語」を史上初めて描いた本作は、松竹と東映が史上初のタッグを組んだ完全オリジナル脚本。前代未聞の緊急事態を前に立ち上がった、ある男の”極秘ミッション”を巡る、空想特撮エンターテイメントとなっている。特務隊・帯刀アラタを山田涼介(Hey! Say! JUMP)、環境大臣秘書でアラタの元婚約者・雨音ユキノを土屋太鳳が演じ、総理秘書官・雨音正彦役に濱田岳、元特務隊で爆破処理のプロ、ブルース役にオダギリジョー、内閣総理大臣・西大立目完役に西田敏行など、豪華キャストが顔を揃えた。監督はドラマ「時効警察」シリーズや「タモリ倶楽部」などで知られる三木聡が務める。
イベントでは、キャストたちが現場で「これはムチャブリだった!」というエピソードトークを披露することに。山田は「ポスターにもあるランチャーロケットがめっちゃ重くて・・・」とこぼし、「体感的に1つ10㎏くらいあるものを2つくらい背負って走ったり跳んだりするんです。軽くても良かったんじゃないかなとも思いましたが、それではリアルさが出ないのかと理解しました」と振り返る。
その言葉に監督は「負担はかかるかと思ったけど、軽いものが揺れるのと重いものでは全然違うので」とリアルさを追求。それでも「山田くんは、それをアクションに繋げていて、身体能力の高さは本当に素晴らしい。それも朝から晩まででしたからね」と山田を絶賛。MCから「大変だったでしょう」と労われると、「楽屋でソファーに肘当てのところに首を当ててぐりぐりしてました(笑)」と笑い飛ばした山田だった。
一方の土屋は、「特撮のヒロインといえばだいたい“草むらを走る”なんですが、当時は草が生えすぎていてなかなか進めなくて。撮影は冬だったので、草が固くて足に刺さるんです。『キャー!』『ヤダー!』と思いながら走っていました」と苦笑い。
濱田は隣に座る西田との仲に言及。「僕たちは総理大臣と総理秘書官なので、結構距離が近いんです。かなり接近しているときもあるんですが、これが(二人が共演したドラマ)『釣りバカ日誌』だったら、100%チューしています。悶々としてムラムラしました」と、西田と顔を見合わせ、息を合わせた。
西田は「僕はムリしたことはないですね。西田敏行という俳優の大きさが監督をビビらせたのかなと」とジョークを飛ばしつつ、「監督はいつも次のことを考えていた。この映画には隠し味がたくさんあるんです」と三木監督の手腕を称えた。
また、終盤には劇場内に巨大怪獣の腐敗ガスが満ちた隆起を模した巨大風船が出現し、巨大隆起のあとしまつに登壇者が挑戦! 本作のポスターで帯刀アラタが背負っているランチャーの如く、山田が見事に巨大風船を狙撃し、公開初日を襲うピンチを救い、会場は一気にお祝いムードに。
最後に土屋は「ユキノのように誰かを見守って支えている人たちが、現実の社会や家庭の中にもたくさんいます。その方々に感謝を込めて演じさせていただきました。この作品が観る方々にとってパワーになることを心から祈っています」とコメント。山田が「大人が全力でふざけているシーンもあれば、全力で真面目に向き合っているシーンもあります。僕たちキャスト、スタッフの皆さんが全力でこの映画を作りました。大人の全力の真剣さ、全力のおふざけを、ぜひたくさんの方に楽しんでいただけたらと思います。この映画を皆さんで愛してください!」と熱いメッセージを送り、舞台挨拶と締めくくった。
【STORY】
人類を恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然、死んだ。――この死体、どうする?――
人類を未曽有の恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然、死んだ。
国民が歓喜に沸き、安堵に浸る一方で、残された巨大な死体は徐々に腐敗・膨張を進めていた。
爆発すれば国家崩壊。終焉へのカウントダウンは始まった。絶望的な時間との闘いの中、
国民の運命を懸けて死体処理を任されたのは、警察でも軍でもなく、3年前に突然姿を消した過去をもつ1人の男…。
彼に託された<使命>とは一体? 果たして、爆発を阻止することができるのか――!?
前代未聞の緊急事態を前に立ち上がった、ある男の”極秘ミッション”を巡る空想特撮エンターテイメントが、今、動き出す。
『大怪獣のあとしまつ』
■監督・脚本:三木聡
■出演:山田涼介 土屋太鳳
濱田岳 眞島秀和 ふせえり
六角精児 矢柴俊博 有薗芳記 SUMIRE 笠兼三 MEGUMI
岩松了 田中要次 銀粉蝶 嶋田久作 笹野高史
オダギリジョー 西田敏行
■怪獣造形:若狭新一(『平成ゴジラ』シリーズ)
■企画・配給:松竹 東映
■制作スケジュール:撮影① 2020年3月10日~3月末 / 撮影② 2021年1月末~3月上旬
■クレジット:(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会
■公式HP:https://www.daikaijyu-atoshimatsu.jp/
■公式Twitter/Instagram:@daikaijyu_movie
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