大泉洋、自分の当て書き作品なのに「大泉ぽい」と言われNG出される！？「今までで一番私っぽくない作品！」 映画『騙し絵の牙』騙し合いバトル開会式

映画『騙し絵の牙』の騙し合いバトル開会式と題したイベントが、3月3日、東京・銀座松竹スクエアが行われ、主演の大泉洋をはじめ、共演の松岡茉優、宮沢氷⿂、池⽥エライザ、⽊村佳乃、斎藤⼯、國村隼、佐藤浩市の豪華キャスト陣と、吉⽥⼤⼋監督が登壇した。

本作は、⼩説「罪の声」の著者として知られる塩⽥武⼠が、俳優・⼤泉洋を主⼈公にあてがきした前代未聞のベストセラー⼩説「騙し絵の⽛」を、吉⽥⼤⼋監督の手で実写映画化。出版不況で次期社長を巡り権力争い渦巻く崖っぷち出版社を舞台に、変わり者編集長・速水が、新人編集者・高野を巻き込み、仁義なき騙し合いバトルを繰り広げる。雑誌編集長・速水役を大泉、新人編集者・高野役を松岡が扮し、佐藤浩市、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、和田聰宏、坪倉由幸、斎藤工、塚本晋也、リリー・フランキー、小林聡美、國村隼など日本を代表する超豪華俳優陣が大集結。クセモノ揃いのキャラクターを演じる。

イベントは、会場に吊るされた、縦11m×横10m という巨⼤な“⼤泉洋の顔”フラッグの⼤泉の⼝からキャストが登場してスタート！

自分の大きな顔の口から出てきた大泉は「あんまり気持ちのいいものではなかったですねぇ」と苦笑い。それでも「このご時世にこんなに大がかりなセットを作っていただいて、ワールドカップに優勝したような気分で嬉しかったです」とご満悦。

今回座長を務めたが、「今日登壇していただいたキャストの他にも素晴らしいオールキャストが集まり、自分が座長ということは考えていませんでした。妖怪大戦争みたいなもんですから(笑)。みなさんと絡める毎日が楽しかったですね」と個性豊かなキャストの集まりを振り返り、「これだけの役者さんたちの演技を観るだけでもこの映画は面白いと思います」と作品をアピール。

大泉の口から登場した感想を「口の中はとっても寒かったです」とチャーミングな笑顔で話した松岡は「撮影前に大泉さんが、このチームは（編集雑誌の名前を取って）『劇団・トリニティ』だと言って、みんなでセリフ合わせをしてくださったんです」と、大泉の気遣いを明かすと、大泉は「私が一番セリフが怪しかったんでね」と言い、「私のセリフ合わせで付き合わされたという嫌味だと思っていますよ」と照れ隠し。

その話を受け、監督は「僕はそのことを知らなかったんですが、本当に助かりました。頼りになる座長でした」と大泉に感謝していた。

木村は「実は私は監督が凄くタイプなんです」と突然の告白！？「私は知的な女性の役を演じたのですが、監督に手取り足取り教えていただきました」と嬉しそうに語ると、斎藤も「僕もタイプです」と乗っかり、「他の作品で俳優として共演しましたので、俳優の気持ちを分かってくれていると思います」とニヤリ。

イベントでは、本作の内容にちなみ、それぞれが崖っぷちを乗り越えたエピソードを披露。
大泉は「この撮影が崖っぷちでした」と一言。「監督から全然一発でOKが出ないんです。少なくても3回、普通に５～１０回はテイクするんです。長セリフで妖怪レベルの浩市さんがいると、もうパニックです！ これだけの俳優を揃えて、どういう神経をしているんだと」とぼやき始める。さらに、「私を当て書きしている作品なのに、『大泉さんぽい』と言ってNG出すんですよ。完成作品を観たら、今までの中で一番私っぽくなかったですからね。劉備を演じたほうがよっぽど私でした」と映画『新解釈・三國志』で自身が務めた役を引き合いに出し、会場の笑いを誘った。

そこで松岡が「私はテイク数なんて気にならないですよ。監督が私のいいところを引き出してくれるんですから」と言うと、思わず「お前、ずいぶんおべっか使うなぁ。俺もう二度と監督から呼ばれないわ(笑)」とツッコミを入れる場面も。

監督を「緻密に設計を書かれてくる方」と表した佐藤も「確かに2回でＯＫ出ると、ちゃんと見てたのかなと不安になるよね」と同調し笑った。

宮沢が「そうそうたる俳優の皆さんとご一緒して震えてましたが、先輩方に支えていただいて頑張ることができました」と崖っぷちを克服したことを語ると、大泉は「氷魚くんがまあカッコ良かったですよ。憎たらしいなと思いましたね」と大泉節を終始炸裂させていた。

映画『騙し絵の牙』
■ストーリー
最後に笑うのは誰だ⁉　全員クセモノ！仁義なき騙し合いバトル、遂に開幕！
大手出版社「薫風社」に激震走る！かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発。専務・東松（佐藤浩市）が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに。カルチャー誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水（大泉洋）も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされる…が、この一見頼りない男、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた！嘘、裏切り、リーク、告発。クセモノ揃いの上層部・作家・同僚たちの陰謀が渦巻く中、新人編集者・高野（松岡茉優）を巻き込んだ速水の生き残りを賭けた“大逆転”の奇策とは！？

■監督：吉田大八
■脚本：楠野一郎　吉田大八
■原作：塩田武士「騙し絵の牙」（角川文庫／KADOKAWA刊）
■出演：大泉洋　松岡茉優
宮沢氷魚　池田エライザ ／ 斎藤工　中村倫也
坪倉由幸　和田聰宏　石橋けい 森優作　後藤剛範　中野英樹　赤間麻里子　山本學
佐野史郎　リリー・フランキー 塚本晋也 ／ 國村隼
木村佳乃　小林聡美 ／ 佐藤浩市
■配給：松竹
■コピーライト：©2021「騙し絵の牙」製作委員会
■公式サイト：http://movies.shochiku.co.jp/damashienokiba/
■公式Twitter：@damashienokiba

2021年3月26日（金）全国公開