映画『ウィッシュ』の来日スペシャルイベントが、12月6日、東京・聖徳記念絵画館にて行われ、プロモーションのため来日中のクリス・バック監督とファウン・ヴィーラスンソーン監督、プロデューサーのピーター・デル・ヴェッコとフアン・パブロ・レイジェスが、主人公・アーシャの日本版声優を務めた生田絵梨花と共に登壇した。
ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年の記念作となるアニメーション最新作『ウィッシュ』。ディズニーにとって、原点にして、まさに真髄といえる“アニメーション”。『アナと雪の女王」のスタッフ陣が贈る本作は、ディズニー100 年の歴史の集大成となる新たなドラマティック・ミュージカル。どんな願いも叶う魔法の王国の驚くべき真実をたった一人知ってしまったヒロイン・アーシャが起こす奇跡を描く。
会場の大階段には“ウィッシュ”カラーの紫色のカーペットが敷かれ、映画の舞台を彷彿させる中、フレンズ・オブ・ディズニー・オーケストラの「♪星に願いを」の生演奏でイベントがスタート。そして、劇中歌「ウィッシュ~この願い~」が流れて、監督とプロデューサーたちが登場! この日集まったファンたちの温かい拍手で迎えられた。
『アナと雪の女王2』以来の来日となったクリス監督。これまでディズニーが描き続けてきた“願い”をテーマにしたことについて、「この作品に着手したとき、100周年記念ということもあり、これまでディズニー・アニメーションで制作したすべての作品のスチールを並べてみました。共通していたのは、多くのキャラクターが星に願いをかけていたことでした。そこで“願うこと”をテーマにしよう、しなければいけない!と考えました」と回顧し、「日本の方々にとっても、世界にとっても“願う”ということはとても大事なこと。この作品を通して、そのことが日本の方々にも響くといいなと思っています」と、思いの丈を口にする。
諦めない強さを持つ主人公・アーシャに込めた想いを、ファウン監督は「アーシャというキャラクターを作り上げる上で、自分自身の願いを思い出す瞬間が多々ありました。私も若いころ、ディズニー・アニメーションで仕事をしたいと思っていて、不可能にも思えたけれど、夢を追う勇気を持てるようになった。人がなぜ夢を追い続けられるのか、その力はどこから来るのか。それをアーシャというキャラクターに込めました」と明かした。
プロデューサーのピーターは、本作の映像美へのこだわりについて言及。初期のディズニー・アニメーション作品を彷彿とさせる水彩画調の懐かしい2Dと、ディズニーの最新技術を駆使した3DCGを融合させるという新たな挑戦をしているが、「あたかも絵本を読んでいるような、そして絵本の挿絵が動いて、世界が動いているような感じを作りたかったんです。そこで2DとCGテクノロジーを組み合わせ、他の類をみないルックを作り上げました」と語る。
一方、今回初来日となった、プロデューサーのフアン・パブロは、歴代ディズニー・アニメーション作品の音楽担当の中で、最年少での大抜擢となった、世界的ヒット・ソング・ライター兼アーティストのジュリア・マイケルズに関して、「彼女の現代的なスタイルが非常に(今作との)相性が良いと思いました。(作品の中で)彼女が最初に書いた楽曲が『ウィッシュ〜この願い〜』で、この曲が脚本にも大きな影響を与えていて、相乗効果で作品がさらに広がり深まりました」と、コメント。
ここで、生田がアーシャを思わせるラベンダーカラーのドレス姿で登場し、「ウィッシュ~この願い~」を生歌唱をプレゼント。オーケストラの演奏と光の演出と合わせ、会場を一気に映画の世界にいざなうと、クリス監督は「圧倒されました。月に行ったくらい凄い!」と興奮気味に語り、日本語で「ウツクシイ!」と大感激。ファウン監督も「スゴイ!(日本語で)」と続け、「見事にアーシャを表現してくれました。彼女の誠実さ、決意の強さ、そしてそれがいかに喜びに変わるのか・・・。全てを見せていただきました」と大絶賛。
生田は「監督とお話しさせていただいて、今までのディズニー作品のキャラクターは自分のために願うことはあったけれど、アーシャは人のために願うことができる女の子だという言葉に改めて感銘を受けました。今日は、聴いてくれている方に願いを捧げる気持ちで歌いました」と話す。
また、生田からファウン監督に、「これまでのディズニー・アニメーションの様々なオマージュが盛り込まれていると思いますが、特に日本のファンの皆さんにとって、とっておきのポイントを教えていただけますか?」と質問をする場面も。
ファウン監督は「エンドロールの後に、“なぜこの物語が大切なのか”ということを象徴するシーンがあるので、ぜひ最後まで残って観てください」と答えると、生田も「私もそのシーン、とても好きです」と笑顔で返していた。
『ウィッシュ』
【ストーリー】
100年のすべてが、この物語に―世紀のドラマティック・ミュージカルが誕生。願いが叶う魔法の王国に暮らす少女アーシャの願いは、100才になる祖父の願いが叶うこと。だが、すべての“願い”は魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を彼女は知ってしまう。みんなの願いを取り戻したいという、ひたむきな思いに応えたのは、“願い星”のスター。空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に、アーシャは立ち上がる。「願いが、私を強くする」──願い星に選ばれた少女アーシャが、王国に巻き起こす奇跡とは…?
■監督:クリス・バック『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』、ファウン・ヴィーラスンソーン『アナと雪の女王』『ズートピア』
■脚本:ジェニファー・リー『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』
■音楽:ジュリア・マイケルズ『シュガー・ラッシュ:オンライン』
■製作:ピーター・デル・ヴェッコ『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』、フアン・パブロ・レイジェス『アナと雪の女王2』『ミラベルと魔法だらけの家』
■声の出演:生田絵梨花(アーシャ役)、福山雅治(マグニフィコ役)、山寺宏一(バレンティノ役)、檀れい(アマヤ王妃役)、鹿賀丈史(サビーノ役)
■原題:WISH 全米公開:2023年11月22日
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
■コピーライト表記:© 2023 Disney. All Rights Reserved.
12月15日(金)全国公開