第94回アカデミー賞®国際長編映画賞受賞!
原作:村上春樹×主演:西島秀俊×監督:濱口竜介
第94回アカデミー賞、国際長編映画賞受賞!
濱口監督「本当にすごい日」西島秀俊「とても幸せ」
⻄島秀俊主演、村上春樹の短編を映画化した濱⼝⻯介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が、映画賞の最⾼峰と謳われる第94回アカデミー賞®で、国際⻑編映画賞を受賞した!(現地時間3⽉27⽇)
⽇本映画が国際⻑編映画賞(旧称:外国語映画賞)を受賞したのは、2009年開催第81回同賞で、滝⽥洋⼆郎監督作『おくりびと』が受賞した以来の出来事となる。
また、授賞式を終えたばかりの『ドライブ・マイ・カー』チームが日本メディア向けの共同記者会見に出席し、喜びのコメントを発表した。合わせて、仕事で参加できなかった出演者の三浦透子からコメントが届いた。
★共同記者会見内容
Q, 率直な感想をお聞かせください
濱口:ありがとうございます!嬉しいです!ノミネートされることだけでも本当にすごいことだと思っていたので、こうして受賞ができるとは本当に思っていなかった。ありがたいことだと思っています。
西島:本当に嬉しいです。会場でたくさんの方に「この作品を観た、素晴らしかったよ」と言って頂いて。改めてこの作品が、国や言葉を越えていろんな人の心に深く響いたんだなと会場ですごく感じました。とても幸せです。
岡田:素直に本当に嬉しくて、あの場にいれたことがよかったなと思いますし、『ドライブ・マイ・カー』とタイトルが言われた時にみんなで立ち上がって、みんなで抱きしめあってるその瞬間は一生忘れない出来事なんだろうなと思ってます。
霧島:私も素直に心から嬉しい気持ちでいっぱいです。たくさんの方におめでとうと言って頂いて、どれだけたくさんの方の心に届いたのかということが実感できて、本当に、本当に嬉しいです。
Q, オスカー像を手にしての感想は?
濱口:重いです(笑)。ポン・ジュノ監督が2年前に取ったとき、片手で軽々と持ち上げられていたので、意外と軽いのかなと思っていた。重かったのでびっくりしました。
Q, どういう方から声をかけて頂きましたか?
濱口:スティーヴン・スピルバーグ監督から「おめでとう。この映画にふさわしいものだ」と言って頂きました。スピルバーグさん自身もこの映画がとても好きだと言って頂けて、本当にすごい日だなと思いました。
Q, 映画の名前が呼ばれたときの感想は?
西島:監督のこの凄い才能がもっともっと世界に広まってほしいなと、いち映画ファンとして思っているので本当に嬉しくて、濱口監督おめでとうございますという気持ちでいっぱいです。
岡田:本当に、こんなことがあるんだなあ、と。素直に体が反応して、心が動いて。皆さんと喜びを分かち合えたのは本当に良かったなと、その瞬間に思いましたね。
霧島:すごく緊張していたのですが、耳に入ってきた瞬間に感情が素直にわーっと溢れてきて、体も反応してしまいました。
Q, 4部門ノミネート、13年ぶりの国際長編映画賞受賞。日本の映画界にとって今後この作品がどんなものになると思いますか?
濱口:それは、今後の皆さんが決めてくださればいいなと思っています。ただ、プロデューサーの方たちの尽力のおかげあって準備にとても時間をかけることができたのはとても貴重なことだったと思っています。
いわゆる商業映画というものを作って2本目ですが、みなさんが準備の大切さというものを理解して作ってくださったということは感じていて、準備に時間をかけたことによってこういう結果が得られているということは言いたいですし、参考にしてやってみたいという方がいてくれたらそれはすごくありがたいと思います。
この「時間をかける」ということは大事なことで、その意志さえあれば、急き立てられるように仕事をすることもないし、お互いをリスペクトするような環境も生まれやすいと思う。これは映画界だけに限らないこと で、「このことに価値があるんじゃないか」と思うことを時間をかけてやる、ということができたら、それは今より少し幸せなことなんじゃないか。そういう実例だと思っているので、そういう風に思っていただけたらすごく有難いなと思います。
★三浦透子コメント
国際長編映画賞の受賞、本当におめでとうございます!皆さんの姿、とてもかっこよかったです。
「ドライブ・マイ・カー」という作品に関われたこと、誇りに思います。改めて、この作品から頂いた全ての出会いと経験に、心から感謝申し上げます。
濱口さん、スピーチ届きました。胸がいっぱいです。
★賞レースで史上初の偉業続々!アメリカ、イギリス他世界中を席巻中!
本作は、これまでに第74回カンヌ国際映画祭にて日本映画初の脚本賞を含む4冠を受賞したのち、ゴールデングローブ賞非英語映画賞、インディペンデント・スピリット賞国際映画賞、クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)外国語映画賞、ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞・脚本賞・監督賞次点、ボストン映画批評家協会賞にて西島秀俊の最優秀男優賞を含む4冠、米批評家協会賞では作品賞とアジア初・主演男優賞を含む主要4部門での受賞など、世界中で90以上の賞を受賞。
イギリスでは、第75回英国アカデミー賞(BAFTA)で、非英語映画賞を受賞。第42回ロンドン映画批評家協会賞では、日本映画として初めての脚本賞受賞、さらに外国語映画賞は周防正行監督の『Shall we ダンス?』(96 年)以来のダブル受賞を果たした。オーストラリア・アカデミー賞では最優秀アジア映画賞を受賞、韓国では去年12月23日の上映以来、観客動員数5万人を突破(1/31時点)するなど世界各国から高い注目を集めている。
そのほか、2021年末には国内外のメディアが選ぶ、2021年ベスト作品でも次々上位にランクイン。主演の西島秀俊は〈New York Times、VanityFair、SlantMagazineにてベストパフォーマーのひとりに選出されており、TheFilmStageでは1位を獲得。共演の三浦透子も同じ〈TheFilmStageでベストパフォーマー12位に選ばれているほか、イギリス版VOGUEでは今注目の25人のひとりに選出されるなど、本作キャストにも世界中から注目が集まっている。
★日本アカデミー賞席巻!各地でも盛り上がりを見せ、劇場も連日好調!
国内では、今月11日に開催された第45回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞、最優秀監督賞(濱口竜介)、最優秀脚本賞(濱口竜介・大江崇允)、最優秀主演男優賞(西島秀俊)、最優秀撮影賞&最優秀賞照明賞(撮影:四宮秀俊/照明:高井大樹)、最優秀録音賞(録音:伊豆田廉明/整音:野村みき)、最優秀編集賞(山崎梓)と7部門で最優秀賞を獲得し、三浦透子も新人俳優賞を受賞、日本アカデミー賞を総なめにした。また、第34回日刊スポーツ映画大賞で作品賞と主演男優賞、第76回毎日映画コンクールで日本映画大賞(作品賞)と監督賞、第95回キネマ旬報ベスト・テンではキネマ旬報ベスト・テン第1位(日本映画作品賞)、読者選出日本映画監督賞、助演女優賞、日本映画脚本賞、日本映画監督賞と全5冠を獲得。
国内外の賞レースの盛り上がりに合わせ、日本国内でも8月20日の公開から7ヶ月が過ぎた今も、各地でロングラン上映が続いている。公開館数は115館からスタートし、今後公開が決定している上映館も含め、3/28現在で総計405館の劇場で上映されており、興行収入は3/27時点で、888,930,050円となった。
そして芸術分野の優れた活動を顕彰する、第72回芸術選奨⽂部科学⼤⾂賞に濱⼝⻯介監督が選出。⽂化庁⻑官表彰(国際芸術部⾨)に、芸術各分野において国際的に活躍し、特に顕著な成果をあげた個⼈として⻄島秀俊と濱⼝⻯介監督の両名が決定した。
https://note.com/bittersend/n/n27e0fe0c6034
★『ドライブ・マイ・カー』
妻との記憶が刻まれた車。孤独な二人が辿りつく場所――。
俳優であり演出家の家福は、愛する妻と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。
原作は、村上春樹による珠玉の同名短編小説。この作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も熱い注目を寄せる気鋭・濱口竜介監督。カンヌ映画祭コンペティション部門に選出『寝ても覚めても』、ベルリン映画祭で銀熊賞受賞を果たした短編集『偶然と想像』、脚本を手掛けた『スパイの妻』がヴェネチア映画祭銀獅子賞に輝くなど、国際的な舞台でその名を轟かせてきた。 主演を務めるのは日本映画界に欠かせない名優、西島秀俊。みさきを三浦透子が演じるほか、岡田将生、霧島れいか、と実力派俳優陣が集結した。
【ストーリー】
舞台俳優であり、演出家の家福悠介。彼は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう――。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさきだった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく…
西島秀俊
三浦透子 霧島れいか
パク・ユリム ジン・デヨン ソニア・ユアン
ペリー・ディゾン アン・フィテ 安部聡子
岡田将生
原作:村上春樹 「ドライブ・マイ・カー」 (短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介 大江崇允
音楽:石橋英子
製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ビターズ・エンド
©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
公式サイト: http://dmc.bitters.co.jp/
全国大ロングラン上映中!