「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』の完成報告会が、2月19日、東京国際フォーラムにて行われ、ゲスト声優の永瀬廉(King&Prince)・山里亮太(南海キャンディーズ)・藤本美貴と、主題歌を担当したNiziU(MAKO、RIO、MAYA、RIKU、AYAKA、MAYUKA、RIMA、MIIHI、NINA) と、ドラえもん、堂山卓見監督が登壇した。
シリーズ第 42 作目となる本作は、空に浮かぶ、誰もが幸せに暮らせて何もかもが完璧な理 想郷<パラダピア>を舞台に、ドラえもん達が空をかける大冒険へと飛び立つ姿を描く物語。監督・堂山卓見と脚本・古沢良太のタッグで手掛け、ゲスト声優には、声優初挑戦と なる永瀬廉、『映画ドラえもん』シリーズは 7 年ぶりとなる井上麻里奈、『映画ドラえもん』シリー ズ初参戦となる 水瀬いのりの他、山里亮太(南海キャンディーズ)、藤本美貴 ら豪華声優が顔を揃えた。また、本作の主題歌はNiziU!!自身初の映画主題歌となる「Paradise」に決定し話題を集めている。
本作の脚本を映像化していくにあたり、監督は「この企画が始まった特は、ちょうどコロナ禍が始まった直後くらいだったので、子供たちは夏休みにどこも行けないような状況でした。そんな時に作る作品だからこそ、いつもの自由な冒険はもちろん、日常に戻ってきたときに大切にしたいもの、生活で隣にいてくれる人、そういうものを大切にできるような作品にしたかった。そして、のび太は勉強も運動もできないダメな人だなと言われたりするんですが、本当にそうなの? ダメな子ってダメなの?というところを変えていきたいという気持ちで作りました」と、作品に込めた思いを語った。
本作の舞台<パラダピア>で暮らすパーフェクトネコ型ロボット・ソーニャを演じた永瀬は、完成作品を観て「めちゃくちゃ面白かった。自分が出ているのを忘れて作品に没頭していました。途中で聞いたことある声がするなと思ったら、『俺や!』みたいな(笑)。」と楽しそうに話し、「そのくらいの没入感と、これこそドラえもんの映画やなぁっていう安心感があって。僕が想像していた数十倍良かった。あらためてこの作品に携わることができてよかったです」と感慨深げ。
パラダピアの学校の先生を演じた藤本は「私も物語に入り込んじゃった。母親として感動して泣いてしましました」と、母としての立場で作品を観ていた様子。
未来デパートの配達員役を演じた山里は、「僕は完成作品は劇場で観るというマイルールがあるので、まだ完成作品は観ていないのですが、自分はいい仕事をしていると思います!」と胸を張った。
監督は「永瀬さんは初めてのアフレコなんですが、セリフ量が凄いんです。最初は難しいかなと思ったけれど、もの凄いスピードで習得されていって。本番では一発目から(本物の)声優さんが来たのかなと思った」と永瀬を絶賛する。
「死ぬほど難しかった・・・」とこぼす永瀬だったが、「特に“息遣い”が難しかったですね。シャワーの蛇口をひねるときも“んっ!”て声を出して(練習して)ました(笑)」と努力を重ねて臨んだことを明かした。
藤本についても監督は「とにかく声がキレイ。アニメに向いている。ドラえもんたち(プロの声優)と並んでも会話ができます」と声優としての実力に太鼓判を押していた。
幼い頃から親しまれているドラえもんだが、特に思い出を聞かれると、永瀬は「子供の頃に熱を出して学校を休んだりすると、ドラえもんのテープ(VHS)を観ていた。しんどいときに寄り添ってくれていたのが『ドラえもん』です」とニッコリ。
山里は「子供のころ、大好きなドラえもんのテレビを見逃してしまった。それでテレ朝に泣きながら電話したんです」と回顧。すると、「実は、僕がテレ朝の担当者だと思って話していたのは親戚のおばちゃんだったんです。母親がおばさんに頼んでその役をやってくれていたのを大人になってから知りました」と心温まる話も披露した。
MAYAが「ドラえもんの絵描き歌が好きで、何度も聞いて練習していました」と言えば、MAKOは「いつも『ドラえもん』のアニメが始まるのをテレビの前で待っていました」と可愛い思い出話も飛び出した。
物語の中で、パーフェクトな小学生を目指すのび太に掛けて、「自分はどんな小学生だったか?」と問われると、永瀬は「僕も旅をしているみたいに、幼稚園を3つ、小学校を3回変わっているんです。父の転勤のためだったんですが、そのために『どうせ友達になってもすぐ別れちゃうからな』と言う感じで暗めな引っ込み思案なタイプの小学生でした」と告白。山里が「こんな(カッコいい)転校生が来るなんて、少女漫画の世界ですよ!」と驚くと、永瀬は「何人か女の子が(僕を)見にきてくれてましたよ(笑)」と言い、会場の笑いを誘っていた。
終盤にはドラえもんが登場し、会場はさらに賑やかに。「僕からも質問していい?」とおねだりしたドラえもんは、NiziUのメンバーたちに「歌もダンスも語学力もあるNiziUさんちちのようにどうしたらできるのかのび太くんにアドバイスをお願いします」と声をかけた。
NINAは「自分の好きなものを見つけたらいいと思う」、RIOは「全てを日常化させることが大切。あきらめずに少しずつ」とアドバイスした。
また、「自分がパーフェクトにできたと思ったことは?」と問われると、藤本は「仕事から帰って、30分しか時間がないのにしっかりご飯の支度ができたとき。『私、できたじゃん!』と思った」と得意顔。山里は「相方の結婚発表をラジオ番組でしたんですが、その時まで一切知らずにいたことのパーフェクト。奥さんも知っていたのに」と答えると、藤本が「それは周りの人がパーフェクトだったんじゃない?」とツッコミを入れる。
永瀬は「電動ブラシの充電が切れそうだったとき、キレイに磨き終わった瞬間に充電がきれたんです。パーフェクトに終えられて凄く気持ちが良かった!」と微笑ましいエピソードも。
最後に永瀬が「そっと優しく背中を押してくれる作品。どの年代の方にも楽しめて、年代によって心への刺さり方が違うと思います。多くの方に届けばいいなと思います」とメッセージを送り、会見を終了した。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2023
<ストーリー>
もしもどこかに何でも叶う夢のような楽園が存在していたら―??
空に浮かぶ理想郷(ユートピア)での大冒険が始まる――!!
空に謎の三日月型の島を見つけたのび太は「あれこそが僕が探していたユートピアだ!」と言い張り、
ドラえもんたちと一緒にひみつ道具の飛行船『タイムツェッペリン』で、
その島を探しに出かけることに!色々な時代・場所を探してやっと見つけたその正体は、
誰もがパーフェクトになれる夢のような楽園<パラダピア>だった!
そしてそこで出会ったのは、何もかも完璧なパーフェクトネコ型ロボット・ソーニャ。
すっかり仲良くなったドラえもんたちとソーニャだが、
どうやらこの楽園には大きな秘密が隠されているようで…。
はたしてのび太たちは、その楽園の謎を解き明かすことができるのか!?
■タイトル:『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』
■原作:藤子・F・不二雄
■監督:堂山卓見
■脚本:古沢良太
■キャスト:
ドラえもん:水田わさび のび太:大原めぐみ
しずか:かかずゆみ ジャイアン:木村昴 スネ夫:関智一
マリンバ:井上麻里奈 ハンナ:水瀬いのり
ソーニャ:永瀬廉(King & Prince)
■主題歌:NiziU「Paradise」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
■コピーライト:Ⓒ藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2023
■公式HP:https://doraeiga.com/2023/
2023年3月3日(金)、S(すこし)・F(ふしぎ)な大冒険が始まる!!