3DCGアニメ映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』ワールドプレミアが、7月16日、東京・TOHOシネマズ六本木にて行われ、本作の声優を務めた、佐藤健、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之、ケンドーコバヤシ、安田顕、井浦新、賀来千香子、吉田鋼太郎と、山崎貴総監督が登壇した。
1986年に第1作が発売されて以来大ヒットを続ける、日本を代表する国民的RPG「ドラゴンクエスト」。本作は、現在までに80を超えるシリーズ作品が発表されている中で、“親子三代にわたって魔王を倒す”“結婚相手を選ぶ”等、まるで大河ドラマだと評される「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」(1992年発売)のストーリーを原案に、山崎貴が総監督・脚本を、八木竜一・花房真が監督を担当し、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』として、ドラゴンクエストシリーズ初のフル3DCGアニメーション映画化された。主人公・リュカ役を佐藤、ビアンカ役に有村架純、フローラ役に波瑠、そして、ヘンリー役の坂口健太郎、パパス役の山田孝之ら豪華俳優陣がボイスキャスト役を担うことでも大きな注目が集まっている。
佐藤は「この映画を観たあと、感動しすぎて立てなくなりました」と明かし、「僕はゲームと一緒に育ったと言っても過言ではありません」と言い切り、「子供の頃は親から『ゲームばっかりやってないで勉強しなさい』と言われていましたが、ゲームにはこんなに素敵なことが詰まっているのにってモヤモヤしていたんです。そういう僕たちの心の声を、この映画が代弁してくれました。皆さんと早く共有したいです。早く観てほしいです!」と熱く語った。
有村は「本当に自分でいいんだろうかと悩みました。でも、完成作品を観た時に、参加させていただいて本当に良かったと思いました。女性も楽しめる作品になっています」とアピール。
波瑠も「声の仕事は不慣れなので、不安やプレッシャーを感じていました。そして、本当にたくさんの人に愛されていて、いろんな人の思い出に残っている『ドラクエ』がそれぞれの心に残っていると思うので、壊してしまわないかという不安もありました」と正直な気持ちを明かしつつ「周りの方々が優しく指導してくださり、特別な時間が過ごせました」と充実感を滲ませた。
山田は「素晴らしい作品です。今日は邪魔しないようにします」と控えめに挨拶するも、「ひと並みにプレイしてきたという熱い想いはあります」と秘めたドラクエ愛をのぞかせる。サンチョ役を担当したケンドーコバヤシは「サンチョって、実は育てれば育てるほどめちゃくちゃ役に立つ男なんですよ。そこを観られるのか、観られないのか・・・、楽しみにしてほしいです」と述べた。
全員がゲーム経験者という男性陣に「ドラゴンクエスト」の思い出について質問が及ぶと、佐藤は「“はぐれメタル”をいかに倒すか。そこに尽きます。小学校の3年間は捧げましたね。怒られないように、朝早くに起きて学校に行く前にゲームをしていました」と回想する。坂口は「三世代を描くゲームってそれまでなかったなと思います。花嫁を選ぶというのも、選んでないほうの物語が気になったりして、自分の感情に訴えかけてくるような作品を小さいころからやってきたんだなと。今回、声で参加できて嬉しかったです。ヘンリーと聞いてちょっと驚いたけど、チャーミングなキャラクターなので、演じるのが楽しみでした」と笑顔を見せた。
安田は「僕はプレイするのが得意じゃないので、兄がやっているのを後ろで観ていました。今では娘が最新作をやっているので、それをまた後ろで観ています。この映画を観て、まんまと『ドラクエV』のゲームを買ってしまいました(笑)」とコメント。
井浦が「楽しすぎることはあまり覚えていないんです。Vは壮大過ぎて楽し過ぎたので、ゲームやっていた当時のことはぼんやりとしか覚えていないんです。苦しい思い出のほうが残っていて。初期のドラクエの““ふっかつのじゅもん”ミスが…」と話し始めると、吉田も「1文字間違えると消えちゃうんですよ。理不尽なんてもんじゃない!」と激しく同意。ケンドーコバヤシと「“め”と“ぬ”が鬼門って言われてましたね」「『あなたの冒険の書は消えました』と言われると、この世の終わりみたいで」言うと、佐藤は「しかも昔は画面の文字が鮮明じゃないんですよね」と続け、ドラクエゲームの思い出で盛り上がる。
最後に佐藤が「この物語の主人公はあなたです。この夏の最大の冒険をぜひ楽しみにしてください」とメッセージを伝え、舞台挨拶を終了した。
公式サイト:https://www.dq-movie.com/
8月2日(金)全国東宝系にてロードショー