映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の初日舞台挨拶が、8月2日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、本作の声優を務めた、佐藤健、有村架純、坂口健太郎、山田孝之、ケンドーコバヤシ、井浦新、賀来千香子と、原作・監修の堀井雄二、山崎貴総監督、八木竜一監督、花房真監督が登壇した。
1986年に第1作が発売されて以来大ヒットを続ける、日本を代表する国民的RPG「ドラゴンクエスト」。現在までに、80を超えるシリーズ作品が発表されている中で、“親子三代にわたって魔王を倒す”“結婚相手を選ぶ”等、まるで大河ドラマだと評されるなか、発売から25年以上経った今でも特に愛され続けているのが「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」(1992年発売)。そのストーリーを原案に、山崎貴が総監督・脚本を、八木竜一・花房真が監督を担当し、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』として、ドラゴンクエストシリーズ初のフル3DCGアニメーション映画化された本作。“ドラゴンクエストの生みの親”堀井雄二が原作・監修、音楽にゲームの人気を支えてきたすぎやまこういちのが映画でも音楽を担当。主人公・リュカ役を佐藤、ビアンカ役に有村架純、フローラ役に波瑠、そして、ヘンリー役の坂口健太郎、パパス役の山田孝之ら豪華俳優陣がボイスキャスト役を担った。
佐藤は「皆様にこの作品を早く届けたくて公開を楽しみにしていましたが、今日をもって宣伝の旅を一緒してきたスラリンとお別れかと思うと寂しいものがあります」と抱えていたスラリンの人形を見つめた。
有村は「今日からたくさんの方々がこの映画を観て一緒に冒険を楽しんでもらえると思うと嬉しいです」とニッコリ。山田は、「2年前に収録したこの映画が・・・、今日をもって宣伝が終わると思うと・・・」と佐藤の挨拶に重ねて会場の笑いを誘った。
ボイスキャストの頑張りもあり、「レベル96の映画が出来上がりました」と胸を張る八木監督。声だけの表現の仕事はほぼ初めてだという佐藤は、「こんなにも普段やっている芝居と違うんだと思いました」床にスラリンを置きながら説明した。
本作はプレスコ収録という画がない状態で先に声を収録するをとっているが、有村は「画がないと、自分の中のイメージと健さんの中のイメージが違うかもしれないので、合わせるのが大変でした」と苦労を吐露。
一方、坂口は佐藤との共演シーンをあげ「画がないことには苦労しましたが、健さんと一緒に声を出すシーンは凄く上手くいったと思います!」と自信をのぞかせた。その言葉に佐藤は「樽のシーンなんですが、二人で樽の軌道をイメージして合わせるのは本来なら困難なはず。でも、全て坂口くんが合わせてくれました」と坂口を称えると、「いや、そんな。全て健さんが合わせてくれて・・・」と恐縮しきりの坂口だった。
ミルドラース役を務めた井浦は「収録スタジオの前室で自分の番を待っていると、山田くんが終えて出てきたんです。その時の山田くんのパパス感が凄くて! 達成感が溢れた顔だった。自分も思いっきりミルドラースになれるなと思ってワクワクして入っていきました」と明かし、会場を沸かす場面も。
山﨑総監督は、特に注目してほしい点として「プロポーズのシーン」をあげ「何度見てももってかれちゃう感じです」としみじみ。堀井監督はゲームと映画の違いについて「主人公が喋るか、喋らないか。プレッシャーもあったと思うが、佐藤さんが素晴らしい演技をしてくれて感情移入できる映像になりました」と、佐藤の演技を絶賛。「映像の見せ方をゲームの次回作に参考にしたいと思いました」と続けた。
最後に山﨑総監督は「長い時間をかけてていねいに、ていねいに作りました。ぜひ味わい尽くしてください。瞬きは少なめで!」とPR。佐藤は「大切な人の誕生日にどうしたら喜んでくれるか、精一杯の愛とサプライズを詰め込んだプレゼントを用意して。自分はめちゃくちゃ好きなんだけどな、あなたは喜んでくれるかなと不安な気持ちでいる感じ。僕は大好きな作品です。楽しんいただけたら幸いです」とメッセージを伝え、舞台挨拶を締めくくった。
公式サイト:https://www.dq-movie.com/
全国東宝系にて公開中