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柄本佑、前田敦子の魅力を「色気を漂わせた白いキャンバス」 映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』東京プレミア上映舞台挨拶

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映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』の東京プレミア上映舞台挨拶が、2月26日、東京・テアトル新宿にて行われ、主演の柄本佑をはじめ、共演の前田敦子、三浦透子、尾野真千子と、原作者の末井昭、監督の冨永昌敬が登壇した。

本作は、7歳の時に母親が隣家の息子と不倫し、ダイナマイト心中するという体験をし、工員、キャバレーの看板描きなど職を転々としながら、「写真時代」「ニューセルフ」など、70~80年の伝説的なサブカルチャーを牽引するエロ雑誌編集長となった末井昭の半生を描き出す。主人公・末井昭役を柄本、その妻・牧子役を前田、愛人・笛子役を三浦が演じ、末井の母・富子役を尾野が扮する。

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先に映画を観た原作者の末井は「2時間18分の長い映画ですが、僕は3回観ましたが飽きません。熱量も高いし、女優さんたちが素晴らしい演技をされていて悪いところがないですね!何回も何回も観て欲しいです」と絶賛。
映画化するにあたり、末井に7、8年前に声をかけたという冨永監督。「原作を読んで、これを絶対映画化しよう」と思ったと明かし、「(観客に観てもらえる)この日が迎えられて非常に感無量です。早くたくさんの人に観ていただきたい」と、しみじみと語った。

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前田と初共演となった柄本は「前田さんは「“僕のあっちゃん”にしたくなる魅力のある人。『僕のあっちゃんをこうしたいんだ!』と思ってしまうようなな女優さんです。“色気を漂わせた白いキャンバス”ですね」と前田の魅力を表現。
それを受け、前田は「嬉しいです。いいキャッチフレーズを付けていただきました」とニッコリ。

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三浦については「どっしりとされていて・・・。歳は僕よち下なんですが僕のほうが“付いていきます!”という感じ」と語る柄本。また、共演シーンがない尾野について「完成作品を観て、本当に色っぽく美しいかった。髪がほどけるスローカットのシーンは見どころです。あまり観たことがない尾野さんが観れるんじゃないかと思います」と伝えると、尾野は大きく頷き、柄本の背を叩いて喜んだ。

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今作のキャスティングについて末井は、「贅沢すぎるというか、ビックリでした。他人に思えない。親戚のような人な気がしました(笑)」と大満足。冨永監督は「単純に佑くんと仕事がしたかったというのもあるんですが、凄く男前に見える時もあれば、面妖な気色悪い顔の時もあって・・・。一瞬でその両方を見せてくれる人を佑くんぐらいしか知らない。末井さんという複雑だけど明るい人物を誰がやるか考えたときに、佑くんしか出てこなかったんです。引き受けてくれて嬉しかった」と、柄本に白羽の矢を立てたという。そして「女優はまずは末井さんを驚かせて、お客さんも納得してくれる方達に。引き受けてくださった時は驚きましたけど(笑)」と笑った。

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映画のタイトルにちなみ、「スキャンダルなエピソード」を聞かれる場面も。柄本は「ストリーキングのシーンがあるんですが、ペンキをかぶるので前貼りがいつの間にか外れてて・・・。3回くらい付け替えました(笑)」と告白。また、劇中で振袖姿の女装シーンを披露している柄本だが、前田から「女装する前から『俺、絶対きれいだから』ってすごい自信を持ってるんです。グループLINEを作ってわざわざ女装写真を送ってきたんですよ」と暴露され、柄本は「あ・・・、くらいの感想でしたね」と苦笑い。

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尾野は「着物を着ていたので、転ぶとちょっと前がはだけてるんですね。続けて次のカットでも同じようにはだけていないといけないんですが、普通はそれを自分でやるんです。でも、監督がサーっと来て、パッと乱すんです。これはスキャンダルですよね(笑)」と話し、会場を沸かせた。

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最後に柄本は「この時代を疾走していく末井昭さんと、冨永さんの色気のある不可思議なストーリーテリングを楽しんでいただきたい」と述べ、冨永監督は「70年代、80年代を知る方はノスタルジーを感じるかもしれません。そんな昔のことを知らない若い人たちに楽しんでほしいです。『つまらないときには何をすれば面白くなるのか』というヒントが隠されています。そして、この素晴らしい俳優たちを見てください」と自信を持ってアピールし、舞台挨拶を締めくくった。

『素敵なダイナマイトスキャンダル』
柄本 佑 前田敦子 三浦透子 峯田和伸 松重 豊 村上 淳 尾野真千子
中島 歩 落合モトキ 木嶋のりこ 瑞乃サリー 政岡泰志 菊地成孔 島本 慶 若葉竜也 嶋田久作
監督・脚本:冨永昌敬
原作:末井 昭「素敵なダイナマイトスキャンダル」(ちくま文庫刊)
音楽:菊地成孔 小田朋美
主題歌:尾野真千子と末井昭「山の音」(TABOO/Sony Music Artists Inc.)
配給・宣伝:東京テアトル
2018年/日本/138分/5.1ch/ビスタ/カラー/デジタル/R15+
©2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会
公式サイト:http://dynamitemovie.jp

3月17日(土) テアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国公開!