欧州連合(EU)加盟国の話題作を紹介するオンライン映画祭を青山シアターにて6/12~25開催
EUフィルムデーズ2020オンライン
全作品の魅力をまとめた予告編解禁!
各作品の監督から映画祭へのメッセージも続々到着!
「映画で旅するヨーロッパ」をテーマに、日本初公開作品や見逃してしまった近作など、欧州連合(EU)加盟国の映画を一挙に紹介する映画祭〈EUフィルムデーズ〉。18回目を迎える本年は、新型コロナウィルス感染防止の観点からオンラインでの開催を決定、この度「EUフィルムデーズ2020オンライン」(6月12日より青山シアターにて配信)の全作品の見どころをまとめた予告編が完成した!
本年のラインナップには日本初公開が7作品。1930年代、大恐慌時代のラトビアを舞台に、厳格な母と飲んだくれの父、優しい先生に囲まれて、貧しい中で感受性豊か成長する少女を描き、ラトビア最大の国際映画祭でグランプリを受賞した『ビッレ』。ヨーロッパ初のフェミニストの一人であり、オーストリア初の女性大臣となったヨハンナ・ドーナル、彼女の成功も失敗も赤裸々にしたオーストリアのドキュメンタリー『ヨハンナ・ドーナル 女性大臣・フェミニスト』。キプロス『スマグリング・ヘンドリックス』は、世界唯一の分断首都ニコシアで境界線を越えて逃げてしまった愛犬を連れ戻すため密輸を試みるコメディで、2018年トライベッカ映画祭グランプリを受賞した。また、ギリシャのレスボス島を美しく切り取りながら、若者たちの不器用な青春を描いた『メルテム―夏の嵐』、44歳になった自閉症の息子の将来のため備えようとする献身的な両親を記録したオランダのドキュメンタリー『ケースのためにできること』、職もない恋人もいない崖っぷち29歳の女性を描きスロヴェニアで高く評価された『ルーザーとしての私の最後の年』、そして孤独に暮らす老人がふとしたことで少年と出会い心癒されてゆくイタリアの『小さな灯り』。その他、魅力的なラインナップで全21作品、解禁された予告編で映像を是非チェックしてみてほしい。
また詳細はEUフィルムデーズ2020オンライン公式サイト(https://eufilmdays.jp/)にてご覧いただける。
さらに、本年は〈EUフィルムデーズ2020オンライン〉に向けて、各作品の監督よりメッセージが続々と到着!『ビッレ』(ラトビア)のイナーラ・コルマネ監督から「このパンデミックの状況下、体に気を付けて。映画を楽しんで下さい」、また2019年に日本公開の際に来日した『パパは奮闘中!』(ベルギー)のギヨーム・セネズ監督からは「日本の大ファンです」とメッセージが。他に、2017年のEUフィルムデーズにて公開され絶賛されたチェコの人形実写映画『リトル・マン』からラデク・ベラン監督による主演俳優ならぬ人形からのメッセージなど、続々と届いている。
各監督のメッセージは、EUフィルムデーズYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCk8eTmBr8d3_baccPZk-oTg)にて紹介。
〈監督からのメッセージ ※一部ご紹介〉
イナーラ・コルマネ監督(ラトビア『ビッレ』)
「こんにちは。ラトビアのリガから心を込めて挨拶を送ります。私の名前はイナーラ・コルマネ、映画『ビッレ』の監督です。映画はラトビアの著名な作家であるヴィズマ・ベルジェヴィツァの著作を基にしています。ラトビアとリトアニアとチェコの共同製作です。『ビッレ』はこれまでに世界各地で30以上の国際フェスティバルに出品されました。そして今回、日本で上映されることをとてもうれしく思います。『ビッレ』は成長の物語です。子ども時代の物語です。物語は第二次世界大戦がはじまる直前のことですが、多くの場面で現在の親子や母娘の関係によく共通するものがあります。この作品が皆さんに訴え、皆さんの心を動かすものであってほしいと思っています。最後に、この困難なパンデミックの時代にすべての皆さんのご健康と強い忍耐をお祈りします。映画をお楽しみ下さい!」
<EUフィルムデーズ2020オンライン 開催概要>
◆期間:2020年6月12日(金)25日(木)
◆配信元:青山シアター https://aoyama-theater.jp/
◆視聴料金: 単品(全作品*ハンガリーを除く) 300円(税込) / お得なプログラムパック 各500円(税込)
*購入・視聴可能期間及びプログラムパック詳細は、青山シアター「EUフィルムデーズ2020オンライン」サイトをご覧下さい。
<主催> 駐日欧州連合代表部および在日EU大使館・文化機関[アイルランド大使館 イタリア大使館/イタリア文化会館 オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京 オランダ王国大使館 ギリシャ共和国大使館 クロアチア共和国大使館 スウェーデン大使館 スペイン大使館/セルバンテス文化センター東京 スロヴェニア共和国大使館 チェコ共和国大使館/チェコセンター東京ドイツ連邦共和国大使館/ゲーテ・インスティトゥート東京 ハンガリー大使館/ハンガリー文化センター フィンランド大使館 フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 ブルガリア共和国大使館 ベルギー王国大使館/アーツフランダース・ジャパン/ベルギー王国フランス語共同体政府国際交流振興庁(WBI) ポーランド広報文化センター/ポーランド共和国大使館 ポルトガル大使館/カモンイス言語・国際協力機構 ラトビア共和国大使館]、EUNIC-Japan(在日EU文化機関) 〈企画協力〉国立映画アーカイブ
EUフィルムデーズ2020公式サイト:https://eufilmdays.jp/
A. ヨーロッパの逞しくしなやかな女性たち(3作品)
ギリシャ 日本初公開
『メルテムー夏の嵐』(Meltem) 監督:バジル・ドガニス/2019年
スロヴェニア 日本初公開
『ルーザーとしての私の最後の年』(Ne Bom Vec Luzerka/My Last Year as a Loser) 監督:ウルシャ・メナルト/2018年
スペイン
『フリア・イスト』(Júlia ist) 監督:エレナ・マルティン/2017年
B. 20世紀に輝く人物ーその真実と嘘(3作品)
オーストリア 日本初公開
『ヨハンナ・ドーナル 女性大臣・フェミニスト』(DIE DOHNAL – Frauenministerin/ Feministin/ Visionärin/
/JOHANNA DOHNAL – Visionary of FeminismDie Dohnal)監督:ザビーネ・デルフリンガー/2019年
ラトビア 日本初公開
『ビッレ』(Bille) 監督:イナーラ・コルマネ/2018年
ポルトガル
『ジョゼとピラール』(José e Pilar/José and Pilar)監督:ミゲル・ゴンサルヴェス・メンデス/2010年
C. 家族―悲喜こもごもの物語(3作品)
ベルギー(フランス語圏国際交流振興庁提供)
『パパは奮闘中』(Nos Batailles/Our Struggles) 監督:ギヨーム・セネズ/2018年
フィンランド
『頑固じいさんとしあわせな時間』(Iloisia aikoja, Mielensäpahoittaja/Happier Times, Grump)
監督:ティーナ・リュミ/2018年 (©SOLAR FILMS / MAREK SABOGAL ※コピーライト追加)
キプロス 日本初公開
『スマグリング・ヘンドリックス』(Smuggling Hendrix) 監督:マリオ・ピペリディス/2018年
D. ミステリアスすぎる個性派たち(4作品)
スウェーデン
『ANIARA アニアーラ』(Aniara) 監督:ペラ・コーゲルマン、ヒューゴ・リリャ/2018年
イタリア 日本初公開
『小さな灯り』(La Lucina/Distant Light) 監督:ファビオ・バドラート、ジョンニ・コスタンティーノ/2018年
ベルギー(アーツフランダース・ジャパン提供) EU Filmdays 2016上映作品
『アルデンヌ』(D’Ardennen/The Ardennes) 監督:ロビン・プロント/2015年
ブルガリア EU Filmdays 2018上映作品
『猿』(Маймуна/Monkey) 監督:ディミタル・コツェフ=ショショ/2016年
E. 覚醒するドキュメンタリー(3作品)
オランダ 日本初公開
『ケースのためにできること』(Het beste voor Kees/Only the Best for Our Son) 監督:モニーク・ノルテ/2014年
ドイツ
『父から息子へ~戦火の国より~』(Of Fathers and Sons) 監督:タラル・デルキ/2017年
クロアチア
『ヴァトレニ~クロアチアの炎~』(Vatreni) 監督:エドソン・ラミレス/2018年
F. 期間限定パック(3作品)
フランス
『バルバラ セーヌの黒いバラ』(Barbara) 監督:マチュー・アマルリック/2017年
ポーランド
『メモリーズ・オブ・サマー』(Wspomnienie lata/Memories of Summer) 監督:アダム・グジンスキ/2016年
チェコ EU Filmdays 2017上映作品
『リトル・マン』(Malý Pán/The Little Man) 監督:ラデク・ベラン/2015年 (©BENDA FILMS ※コピーライト追加)
<単品でのみお楽しみいただける作品>冒険ファンタジーアニメーション
アイルランド EU Filmdays 2011上映作品
『ブレンダンとケルズの秘密』(Brendan and the Secret of Kells) 監督:トム・ムーア、ノラ・トゥーミー/2009年(※監督追加)
<すべての映画への愛を込めて―無料上映!>
ハンガリー EU Filmdays 2014上映作品
『ファイナル・カット』(Final Cut: Hölgyeim és uraim/Final Cut: Ladies and Gentlemen)
監督:パールフィ・ジョルジュ/2012年