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トム・プライヤー&オレグ・ザゴロドニー、ペーテル・レバネ監督来日! 小原ブラス「良からぬ気持ちで観ても最後は感動するから!」とアピール! 映画『Firebird ファイアバード』公開初日舞台挨拶

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映画『Firebird ファイアバード』の公開初日舞台挨拶が、2月9日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、来日中のW主演のトム・プライヤー、オレグ・ザゴロドニーと、ペーテル・レバネ監督が登壇。さらに、小原ブラスが駆け付け、公開を祝った。

本作は、ロシアの無名俳優セルゲイ・フェティソフが書き遺した回想録「ロマンについての物語」を基に、冷戦時代のソ連占領下のエストニアを舞台に、2人の青年の秘められた愛を描いたストーリー。「ペット・ショップ・ボーイズ」の「Together」や Mody の「Wait for Me」、BBC ワールド制作のライブドキュメンタリー『Robbie Williams:Fans Journey to Tallinn』の監督・プロデューサーとして知られる、エストニア出身のペーテル・レバネがメガホンを取り、モスクワで役者になることを夢見る若き二等兵・セルゲイをトム・プライヤー、パイロット将校・ロマンをウクライナ・キーウ出身のオレグ・ザゴロドニーがW主演で演じる。

熱烈なオファーにより、来日が実現した3人。特にオレグは、今も戦火の中にあるウクライナ・キーウ在住で、国外渡航が困難な状況の中の来日となった。

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レバネ監督は、映画制作のきっかけを「ベルリン映画祭に参加したときに、知り合いからセルゲイの自伝を薦められて読んだのですが、涙が流れて止まらなかった。これは映画化しなければならない!と突き動かされる気持ちになったんです」と明かし、「ハリウッドの友達のプロデューサーから主役に合う人がいると、トムを紹介されたんです。トムが一緒に脚本に参加してくれて二人三脚で2年がかりで書き上げ、その後オレグと会うことができました」と、キャスティングを含めた経緯を説明。

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作品を紹介されて、トムは「僕の好きな要素がたくさん入っている話だと感じました。元々、軍部を背景にしたものが好きだったし、冷戦時代にも興味があったので面白そうだなと思いました。本作は愛の本質や性質について描いていたので、ぜひ参加したいと思いました」と当初を振り返り、「色んな困難、壁を乗り越えて愛に突き進む人物を描いているところも魅力でした」と作品に魅了されて参加。

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オレグは「素晴らしい人物を脚本で描いてくれたので、僕もとても演じがいがありました。真の愛の物語を描いているこの作品に参加できたことをとても嬉しく思っています」と出演を喜ぶ。

2021 年、エストニアでLGBTQ 映画として初めて一般劇場公開され、大ヒットを記録した本作。そのメッセージが大きな反響を呼び、公開から2年後の2023年3月には国会で同性婚法案が議決され、2024年1月に施行された。レバネ監督は「そもそも映画は、他者の視点を通して物事を見るというもの。社会を少しでも変えることができる力強いメディアなのではないかと。映画は共感を呼び起こす装置だと私は信じています。LGBTQに関しては、マジョリティーの皆さんにとっては大した話ではないかもしれませんが、少数派のマイノリティーの人たちにとっては人生の幸福度が大きく変わる出来事になったと思います。こうした法整備がなされたことで、私も社会の一員として認められ、私も他者と平等なのだと感じました。社会が総合的にハッピーになることはいいことだと思います」と、本作が社会を変える原動力になったことを真摯に受け止める。

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また、トムは撮影前にモデルとなったセルゲイ本人に会い、役を深く理解していったそう。「本作の脚本にも参加できたことは僕にとって素晴らしい体験でした。そして主人公のセルゲイ本人に会えたことも大きな体験でした」と満足気。「セルゲイは、それまで抱いていた印象と違い、とても陽気で人生を謳歌しているようなポジティブ思考の方でした。ストーリーのバッググラウンドはダークで脅威がはびこる世界ですが、そんな中でも自分の信念を曲げることなく、愛は全てを乗り越えるということを見せてくれていた。書面で読んだだけではわからないところもあって、本人に会って伝わってくるものがある。彼と会って役へのアプローチも変わっていきました」と、述懐していた。

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イベントでは、ロシア出身のタレント・小原ブラスが公開を祝い、3人に花束を贈った。一足先に本作を鑑賞した小原は、「僕は最初にこのポスターを見て、めっちゃカッコいい人が出てるわ!と思って、良からぬ考えで観た気がするんです(笑)」とぶっちゃけ、会場の笑いを誘いながらも、「最初はソ連時代の迫害があったりしてちょっと重たいなと思っていたんですが、後半になると現代でも通じるような話になっていて、とても近く(の話)に感じました。良からぬ気持ちで観ようと思っている方も、最後は感動するから!そのつもりで!」と感想を述べた。

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3人は小原の言葉に大ウケし、レバネ監督は「良からぬ気持ちになるのもわかります(笑)」と同意しつつ、「それに加えて、非常に美しさと苦悩がせめぎ合っているような映画になっている」とアピール。

小原は「LGBRQを扱った映画は、どうしてもロマンチックに描いたり、迫害されたり、その辛い気持ちの部分を描く傾向があるけれど、この作品で僕は必ずしも主演の2人に同意できない部分もありました。自分とは違うなとか・・・それは筋が通ってへんとちゃう?とか。でも、それが人間なんです。ゲイの当事者が観たらちょっと肩の荷が下りるような映画にもなっていると思います」と、率直な気持ちを吐露。

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さらに、MCから「登壇者の3人のうち、誰と一番恋に落ちたい?」と問われた小原は、「監督やな」と即答。「僕ね、イケメンも凄く好きなんですけど、監督もイケメンですが、やっぱり権力が好きなんですよ。作品とは真逆なコメントになるんやけど(笑)」と言い、会場を沸かせ、トムとオレグも大爆笑していた。

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映画『Firebird ファイアバード』
<Story>
1970年代後期、ソ連占領下のエストニア。モスクワで役者になることを夢見る若き二等兵セルゲイ(トム・プライヤー)は、間もなく兵役を終える日を迎えようとしていた。そんなある日、パイロット将校のロマン(オレグ・ザゴロドニー)が、セルゲイと同じ基地に配属されてくる。セルゲイは、ロマンの毅然としていて謎めいた雰囲気に一瞬で心奪われる。ロマンも、セルゲイと目が合ったその瞬間から、体に閃光が走るのを感じていた。写真という共通の趣味を持つ二人の友情が、愛へと変わるのに多くの時間を必要としなかった。しかし当時のソビエトでは同性愛はタブーで、発覚すれば厳罰に処された。一方、同僚の女性将校ルイーザ(ダイアナ・ポザルスカヤ)もまた、ロマンに思いを寄せていた。そんな折、セルゲイとロマンの関係を怪しむクズネツォフ大佐は、二人の身辺調査を始めるのだった。

ファイアバード ポスター

【ファイアバード】
※火・熱・太陽の象徴である“火の鳥(ファイアバード)”には、永遠の命と大きな愛の力が宿っている。しかしその圧倒的な強さゆえ、触れると火傷をすることもある。

ペーテル・レバネ監督・脚色作品 共同脚色:トム・プライヤー / セルゲイ・フェティソフ
原作:セルゲイ・フェティソフ
出演:トム・プライヤー / オレグ・ザゴロドニー / ダイアナ・ポザルスカヤ
配給・宣伝:リアリーライクフィルムズ
宣伝デザイン:HYPHEN
予告編監督:株式会社ココロドル
日本語字幕翻訳:大沢晴美 関西地区営業・宣伝:キノ・キネマ 北海道地区営業・宣伝協力:palmyra moon

© FIREBIRD PRODUCTION LIMITED MMXXI. ALL RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilms

公式HP:https://www.reallylikefilms.com/firebird
公式X(旧Twitter):@firebird_movie
Instagram:@reallylikefilms
YouTube:@reallylikefilms6087

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