映画『フォルトゥナの瞳』の完成記念イベントが1月8日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、主演の神木隆之介をはじめ、ヒロインの有村架純と共演のDAIGO、斉藤由貴、時任三郎、そして監督の三木孝浩が登壇した。
百田尚樹の同名恋愛小説を三木監督の手で実写映画化した本作は、「死を目前にした人間が透けて見える」という不思議な能力“フォルトゥナの瞳”を持つ青年・木山慎一郎と、恋人・桐生葵の運命を描く物語。木山慎一郎役を神木、桐生葵役を有村が演じる。
イベントでは、大階段に敷かれたレッドカーペットを登壇者たちが闊歩し、華やかにスタート。有村をスマートにエスコートして登場した神木。有村に「僕、大丈夫でした?」と尋ねられた有村は、「頼もしかったです。格好よかったです」と笑顔を向ける。本作に登場する神木についても「『こんな神木くん、見たことない』と思うような表情をしています。私も神木くんに身を委ねて演じました」と絶大な信頼関係を明かしていた。
その後、スクリーン会場に場所を変え、舞台挨拶に登壇したキャストたち。俳優キャリア20年以上を誇る神木だが、本格的なラブストーリーは初挑戦。オファーを受けた時の感想を「ついに!という感じでしたね」と語りつつ、「不安もありましたが、やったことがないことができるチャンスだったので、頑張るしかないと。気合を入れて頑張りました」と充実感を滲ませる。
役作りについて、(慎一郎が工場で働いていることから)「体を大きくしました。ジムに行って作業着が似合うように鍛えました、ちょっと強化された神木が出てきます(笑)」と明かした。有村も「作業着似合ってました。背中を見て、たくましいなと思いました」と称え、神木は「ちょっとでも褒めてもらえたなら、鍛えてよかったです」と照れながらも満足げ。
有村は「以前、別作品の取材で『お互いのどんな作品が観てみたいか』と質問され、私は『神木くんのラブストーリーが見たい』と答えたんです。そうしたら相手が私(笑)。言霊ってあるんだなと(笑)」とまさかのエピソードを披露。
酷い役がらを演じる苦労があったというDAIGOは「家で奥さん(北川景子)を相手にしっかり練習して撮影に臨みました」と告白。完成した作品も一緒に観たそうだが、「『え、うまいじゃん』と言われました」とニッコリ。本作に参加し、神木を“りゅう”と呼ぶほど仲良くなったとのこと。「りゅうは“NG”」とDAI語で印象を語り、「ナイスガイです。会ってすぐに僕を”ダイちゃん“と呼んでくれました」と喜んでいた。
神木と有村は今作で4度目の共演となり、息もピッタリ。しかし、その仲の良さが仇になることも。三木監督は「仲が良すぎて、兄妹がじゃれ合っているように見えて・・・」と「この2人はカップルだよ!」と声をかける場面もあったそう。「それでも、デートシーンなどはとても自然で、二人に任せましたが上手く空気感を作り上げてくれていました」とコメント。
さらに、三木監督は神木の運動神経の良さに触れ、「運動神経の高さが凄い。大きな動きはもちろんだが、ちょっとしたまばたきや目の動きなど、微細な動きまでちゃんとコントロールできるんです。それも運動神経だと思う」と絶賛し、「集中力の高さ、本番の時のギアの入れ方などは、(フィギュアスケート選手の)羽生くんとすごくかぶるんですよね」と話すと、神木は「羽生くん、大好きなので嬉しいです」と笑顔をみせていた。
また、2019年も始まり、今年は新年号になることを踏まえ、今年の目標を聞かれると、神木は「表現の仕方をもうちょっと広げていきたい。歌やダンスにも挑戦してみたい」と答え。以前イベントでの経験を振り返り、「お客さんの反応がリアルに返ってきて楽しかった。いつもとは違う新鮮な体験でした。“強化神木”から“NEW神木”へ」と目を輝かす。一方、有村は「引き出しを増やしていかないと去年思ったので、今年はちゃんと学びたいと思います」と意欲を見せていた。
斉藤は「英語を学ぶ1年にしたい」と答えると、DAIGOは「YSS(良い選択をしたい)と。時任はDAI語を引用し、「MBSS(無病息災)」と答える。DAIGOは、「時任さんが(DAI語を)使うと格好いい・・・」と驚き、会場を沸かせていた。
映画『フォルトゥナの瞳』
公式サイト:http://fortuna-movie.com/
2月15日(金)全国東宝系ロードショー