クリスチャン・ベイル主演の映画『ファーナス 訣別の朝』が、いよいよ9月27日に公開される。それを記念し、9月25日、俳優の杉浦太陽と同じく俳優でミュージシャンの実弟、杉浦タカオがトークショーを開催。映画のテーマでもある“兄弟愛”についてトークを展開させた。
二人揃ってマスコミの前に立つのは久しぶりという杉浦兄弟。「なんだかプライベートを覗かれているみたいで恥ずかしいですね」と太陽。兄弟ユニットとして活動した経験もあるが、この日は少し落ち着かない様子。
レオナルド・ディカプリオ、リドリー・スコットが制作、『ダークナイト』のバットマン役でも知られるクリスチャン・ベイルをはじめ、ウディ・ハレルソン、ケイシー・アフレック、フォレスト・ウィテカー、ウィレム・デフォーという蒼そうたるキャスト陣が顔を揃えた本作は、家族、恋人を失い絶望の淵に追い込まれた男の孤独な戦いを描いたクライムドラマ。
「芝居が凄い!重厚感をぜひ観てほしい」とタカオ。「久しぶりにしびれる映画です。アウトローな感じがいい」と絶賛の太陽。
劇中のポイントは、クリスチャン・ベイル演じるラッセル(兄)と、ケイシー・アフレック演じるロドニー(弟)の自然な兄弟の空気感と語る太陽は、「兄は弟のことが心配でしょうがないんです。タカオとは31年の付き合いですが、今までケンカらしいケンカは2回くらいかな。弟でありながら一番の親友。周りからも『どんなけ弟が好きなん?」て言われるくらい(笑)。生まれてきてくれてありがとう』とニッコリ。一方のタカオは、「ずっと兄貴が背中を押してくれた。今も芝居を必ず観にきてくれてアドバイスもしてくれます。とても感謝しています」としみじみ。親子ではない、姉妹でもない男同士の兄弟で良かったと、顔を見合わせ微笑み、「今はのんちゃん(太陽の妻・辻希美)のブランドSaruruでメンズモデルもやっています」と家族ぐるみでの仲のよさを明かした。
2001年に「ウルトラマンコスモス」で俳優デビューを飾った太陽。ミュージシャンからスタートしたタカオは、その後「仮面ライダー 剣」に出演し、兄弟でヒーローを演じ話題を集めた。「実は僕がウルトラマンをやった後、タカオもウルトラマンのオファーがあったのに断ってるんです。『兄弟でウルトラマンをやれるのに断ったんか~』って。そのあとに仮面ライダーやったんですよ。どういうことやねん!(笑)。結果的には兄弟ヒーローになれたんですけどね(笑)」と吐露。タカオは、「ちょうどその時は、音楽の方にしか興味がなかったんです」と言って頭をかいた。
『ファーナス/訣別の朝』
一瞬で奪われた家族の絆、砕け散った愛。男は世界の闇へ堕ちていく 一筋の光を求め―
<STORY>
ペンシルベニアの田舎町ブラドックは、ファーナス(=溶鉱炉)から昇る白煙が常にたちこめていた。
ラッセル(クリスチャン・ベイル)はこの町で生まれ育ち、年老いた父親の面倒を見ながら製鉄所で働く日々を過ごす。イラク戦争で心の傷を受けて帰ってきた弟ロドニー(ケイシー・アフレック)のことは心配だが、貧しいながらも恋人リナとのひと時にささやかな幸福を見出していた。しかしある夜を境に、彼の運命は闇の底へと転がり堕ちていく・・・。
公式サイト:http://furnace-movie.jp/
9月27日(土)より、新宿ピカデリー他全国ロードショー!