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吉沢亮、海外映画祭で観客の温かい声援に「本当に光栄」と感動!『ぼくが生きてる、ふたつの世界』上海国際映画祭

呉美保監督(『そこのみにて光輝く』、『きみはいい子』)9年ぶり長編最新作
主演・吉沢亮で描く“耳のきこえない母”と“きこえる息子”の心に響く物語

タイトル2

第26回上海国際映画祭 コンペティション部門正式出品
吉沢亮、呉美保監督、忍足亜希子がワールドプレミア、レッドカーペットに参加!
吉沢亮、観客の温かい声援に「本当に光栄」と感動!

上海国際映画祭0622 レッドカーペット①

呉美保監督、吉沢亮主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(英題『Living in Two Worlds』)が9月20日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開!(撮影場所であり原作者・五十嵐大さんの出身地、宮城県では9月13日(金)より先行上映)

6月14日(金)より中国・上海で開催された、第26回上海国際映画祭コンペティション部門に本作が正式出品され、現地でのワールドプレミア、記者会見などに主演の吉沢亮、呉美保監督らが参加した!

呉美保(監督)×吉沢亮(主演)×港岳彦(脚本)×五十嵐大(原作)
呉美保監督9年ぶりの長編作品
耳のきこえない母ときこえる息子の物語を繊細に紡いでいく

2014年モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門最優秀監督賞に輝き、第87回アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に選出、そして2014年キネマ旬報ベスト・テン1位に輝く『そこのみにて光輝く』の監督・呉美保が、9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大さんによる自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。 脚本を担当したのは、『ゴールド・ボーイ』(24)、『正欲』 (23)等を手掛ける港岳彦。 そして、主演を務めるのは『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ等の話題作から、作家性の強い監督作等、幅広い作品に出演し、2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開が控える吉沢亮。本作では、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。

第26回上海国際映画祭 コンペティション部門 にてワールドプレミア実施
計3回の上映はチケット発売とともに即日完売の大人気!
舞台挨拶では吉沢亮が中国語で挨拶し、観客大歓声!

2024年6月14日(金)~23日(日)、中国・上海で開催された第26回上海国際映画祭コンペティション部門に正式出品された『ぼくが生きてる、ふたつの世界』。 主人公・五十嵐大を演じる吉沢亮、大の母親・明子を演じる忍足亜希子、呉美保監督、山国秀幸プロデューサーが映画祭にあわせて現地入り。21日(金)にはワールドプレミア上映と観客とのQ&Aや記者会見を実施、さらに22日(土)にはクロージングレッドカーペット、授賞式に参加した。

◆6月21日(金)実施 ワールドプレミア舞台挨拶・Q&Aレポート

上海国際映画祭0621 ワールドプレミア①

映画祭期間中、計3回(約1200席)の正式上映がチケット発売とともに即日完売するほど現地での注目度が高まるなか、6月21日(金)、Shanghai Film Art Centerにて本作のワールドプレミアを実施!吉沢亮、呉美保監督、山国秀幸プロデューサーは、満員の観客とともに着席し記念すべき上映を鑑賞しました。 きこえない母ときこえる息子の繊細に紡がれる物語に涙を流す観客も多く、また時折笑いが起こるなど会場中がスクリーンに没頭。エンドロールに入ると、会場全体が大きな拍手で包まれる中、吉沢亮と呉美保監督が舞台挨拶に登壇!

上海国際映画祭0621 ワールドプレミア②

冒頭、呉監督と吉沢亮が「ニーハオ(你好)」と名前をそれぞれ中国語で挨拶を披露すると、歓声があがり、続いて司会者からの「吉沢亮さん、デビュー15周年おめでとうございます!」という言葉には観客からも大きな拍手とお祝いの声が沸き起こりました。

まず司会者から、映画祭参加の感想を問われると、吉沢亮は「個人的な話で申し訳ないんですけど、僕がアクター(俳優)を始めて15周年ということで、そんな記念すべき日に、こうやってたくさんの方に、この中国という場所で、みなさんとお会いできて、こうやって温かく迎えて頂いて、本当に幸せな日だなと。すごく嬉しいなと、喜びをかみしめております。(中国語で)謝謝!」と笑顔でコメント。

上海国際映画祭0621 ワールドプレミア③

呉監督は、アメリカ映画『Coda コーダ あいのうた』からの影響についての質問には「私も『Coda コーダ あいのうた』(以下『コーダ』)が大好きで、何度か鑑賞させて頂いているんですけれども、この『ぼくが生きてる、ふたつの世界』に関しては、『コーダ』が日本で公開する前に企画を始めているんですね。そして、『コーダ』が公開されて、タイミング的にも、、勉強になることがたくさんありました。そのひとつとしては、、ろう者の役を本当のろう者の俳優さんにやって頂くということが、すでにされていたので、これはアジアという場所でも、ぜひとも実践をしたいなと思いました」と熱く回答。

上海国際映画祭0621 ワールドプレミア④

そして本作で、コーダという難しい役どころを演じた吉沢亮は、出演を決めた経緯について「呉監督の過去の作品が大好きで、何回も観させて頂いていて、いつか、呉監督とご一緒したいなとずっと長年思っていました。そのタイミングで、今回お話を頂いて、ものすごくチャレンジングな役ではあるなとは思いつつ、その演じている役の状況だったり、まわりの環境はとても特殊ではあるんですけど、この作品で描いているのは、ものすごく普遍的な親子の関係というか、反抗期的なものであったり、でもその中に垣間見れる親子の愛みたいなことが、とても愛おしく感じて。すばらしい作品だなと思ったので、是非やらせてくださいと受けさせて頂きました」と答えると、会場からは再び大きな拍手が!

上海国際映画祭0621 ワールドプレミア⑤

舞台挨拶の後半、観客とのQ&Aでは、続々と手が上がり、「自分が演じた役の中で一番気に入っている役はどれか」という吉沢への質問には「(『東京リベンジャーズ』で演じた)マイキーとか聞こえてきて、中国の方にも伝わっているんだなと、なんだかすごく勝手にうれしい気持ちになりました」と話したうえで、「どの役もお話しを頂いて、すごく大好きだなと思ったからやらせて頂いていますし、どれが一番っていうと、なかなか難しいです。全部好きですけど、でも本作の「大」という役は、今まで演じさせて頂いた中でも、もちろん手話だったり、コーダっていう環境だったり、事前に準備しないといけないことがすごく多かった分、なんだか愛着があるといいますか、作品を含めて、“五十嵐大”は、すごく大好きな役だなと思います」と回答。

上海国際映画祭0621 ワールドプレミア⑥

上海国際映画祭0621 ワールドプレミア⑦

上海国際映画祭0621 ワールドプレミア⑧

さらに、デビュー作から全て観ているという熱烈なファンからの「映画でベスト5を教えてほしい」という質問には「ベスト3にしましょうか」として考え込む吉沢に会場中が興味津々。「No.3は~」という度に歓声があがり、ラストのNo.1は「ぼくが生きてる、ふたつの世界!五十嵐大!」と即答し、会場は大盛り上がり!最後は質問時間が足りなくなる程で、観客の温かく熱い反応に、喜びいっぱいのワールドプレミアとなりました。

◆映画祭公式記者会見レポート

上海国際映画祭0621 記者会見⑥

21日(金)はさらに、上海国際映画祭の公式記者会見に吉沢亮、呉美保監督が参加!
現地メディアから映画祭参加の感想を聞かれると、吉沢亮は「今回初めて上海国際映画祭に参加させていただいて、すごい緊張していたのですが、ワールドプレミアでお客さんたちと一緒に映画を見させてもらい、すごく良いリアクションをしてくれていたし、このシーンで笑ってくれるんだなぁとか、幸せな気持ちでした。舞台挨拶の時もとても温かい声援をくださって、来てよかった、本当に光栄だなと思いました」と笑顔。

上海国際映画祭0621 記者会見③

上海国際映画祭0621 記者会見④

続いて、手話取得の苦労を問われると、「2か月くらい前から、手話の練習はさせていただきました。その中でただセリフの手話を覚えればよいだけでなく、相手の言っていることをきいて、それに表情でリアクションしたり、手話の中でも例えば「大丈夫」ということも、表情にのせることによって疑問形になってくるとか、表情管理も手話の表現になるという点がすごく大変でした。演技の上手い下手以前に、ちゃんと会話が成立している、という空気感がこの作品にはどうしても必要だったので、どうやってみせていくか、僕がどれだけ手話を上達できていくかが大変ではありました」と吉沢。その努力には呉監督も絶賛を惜しまず「手話を教えてくださる手話チームのプロの方たちが、みな驚くくらい吉沢さんのセンスがいいと言ってました。そして彼はあまりみせてないですが実はすごく努力をしてくれたのではないかと思います」と紹介。

上海国際映画祭0621 記者会見①

上海国際映画祭0621 記者会見②

そして呉監督はコンペティション部門に選ばれたことについては「それはもう、すごく嬉しいです。映画を作るということは、そもそもなかなか誰でもできることではないので、そんな贅沢なことをさせて頂いて、この映画が日本のみならず、まずは上海で、世界に発信できるということ、さらに、それがメイン・コンペティションに選ばれたことがすごく嬉しい。しかも今年の審査員長がトラン・アン・ユン監督というのは、もうちょっと震え上がってしまって、もう嬉しすぎて大興奮で来ました。そしてただただここで上映して頂く、こうやって、たくさんの方に観て頂いて、また感想などを聞くことができるっていうことで私は満足です」と感激の面持ちで会見は締めくくられました。

上海国際映画祭0621 記者会見⑤

現地記者が日本語で「すばらしい」と感想を伝える姿もあり、大変熱のこもった質問の数々に呉監督、吉沢亮ともに言葉を尽くして答える様子が印象的でした。

上海国際映画祭0622 レッドカーペット③

上海国際映画祭0622 レッドカーペット②

翌22日(土)のクロージングレッドカーペットには、吉沢亮、忍足亜希子、呉美保監督、山国秀幸がプロデューサーが参加。吉沢亮は黒のタキシード、忍足亜希子は青のドレス姿で、吉沢が母・明子役の忍足をエスコートしながら登場!多くの報道陣に晴れやかな笑顔で応えました。
(オフィシャルレポートより)

<上海国際映画祭>
歴史は1993年に始まり、中国で唯一、国際映画製作者連盟公認の映画祭です。日本映画が多く選出される映画祭としても知られ、日本特集や特別上映会などが人気を博しています。昨年は、熊切和嘉監督作品『658km、陽子の旅』が最優秀作品賞、最優秀女優賞(菊地凛子)、最優秀脚本賞(室井考介)の三部門を受賞し話題となりました。今年第26回開催の映画祭の審査員長を務めるのは、第76回カンヌ国際映画祭にて『ポトフ 美食家と料理人』で最優秀監督賞を受賞したトラン・アン・ユン。
上海国際映画祭公式HP:https://www.siff.com/english/

【STORY】
宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが・・・。

◆本作における「きこえる/きこえない」表記について:
「聞こえる」=音・声を耳に受ける。耳に感じ取る。
「聴こえる」=注意して耳にとめる。耳を傾ける。
それぞれの漢字の意味するところが違うことにより意味を限定してしまうこともあるため、「きこえる」とひらがなにすることで幅広い意味合いをご理解頂ければと思い、ひらがなにて統一して表記することになりました。

監督:呉美保 『そこのみにて光輝く』(14)、『きみはいい子』(15)等
脚本:港岳彦 『ゴールド・ボーイ』(24)、『正欲』、『アナログ』(23)等
主演:吉沢亮 『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ等
出演:忍足亜希子 今井彰人 ユースケ・サンタマリア 烏丸せつこ でんでん
原作:五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)
企画・プロデュース:山国秀幸 『オレンジ・ランプ』(23)、『ケアニン』シリーズ等
手話監修協力:全日本ろうあ連盟
製作:「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(ワンダーラボラトリー/博報堂DYミュージック&ピクチャーズ/ギャガ/JR西日本コミュニケーションズ/アイ・ピー・アイ/アミューズ/河北新報社/東日本放送/シネマとうほく)
©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
配給:ギャガ
公式HP:https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/
公式X: @FutatsunoSekai_

9月20日(金) 新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー