映画『沈黙のパレード』の初日舞台挨拶が9月16日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の福山雅治をはじめ、共演の柴咲コウ、北村一輝と、西谷弘監督が登壇した。
本作は、ベストセラー作家・東野圭吾の、不可解な未解決事件を科学的検証と推理で鮮やかに解決していくミステリー小説「ガリレオシリーズ」を原作にした映画化第3弾。
変人でありながら天才的な頭脳を持つ物理学者・湯川学を福山雅治、正義感が強い警視庁捜査一課の刑事で湯川の最強バディである内海薫を柴咲コウ、本作ではキーパーソンとなる湯川の親友であり、内海の先輩・草薙俊平を北村一輝が演じ、9年ぶりにこの3人が再集結した。
福山は「反響がとても気になります。SNSは見る派です。今日のために何か月も前から有給を取って1日中観ます!と言ってくださっている人もいて。皆さん楽しんでくださっている。映画を観て忌憚(きたん)のない声を聞きたいです。編集はもう変えられませんが(笑)、新しい発見もあるから参考にさせていただきたい」と真摯に語る。
MCから「大ヒット間違いなし!」と太鼓判を押され、大ヒットスタートを切ったことを知られると、「結果に結びつくのは嬉しいですね。さらに、お一人お一人の感想に込められた血の通った言葉です。やって良かったなと思えます。引き続き(声を)お聞かせください」と笑顔を見せた。
また、映画でも重要な場面となるパレードのシーンの撮影にも触れ、「時間もかかったんですが、雨に泣かされました・・・」と苦労を語りつつ、「(ロケ地の)静岡県牧之原市のエキストラの皆さんのおかげで撮れた作品ともいえます」と感謝の気持ちを伝える。監督も「福山さん自らお礼を言いたいとおっしゃってエキストラの皆さんに挨拶したんです。福山さんが『僕は明日はいませんが、明日の撮影にも来てくださいね』と言ったらほぼ全員撮影に来てくださって」と伝え、福山の心遣いにも礼を述べていた。
また、湯川と内海として14年ぶりにタッグを組んだ柴咲は「そんなに時が経っていたんですね」と感慨深げ。「テレビドラマでは続けていく中で変化があっていいと思う。後輩にバトンタッチしたり、違うエッセンスは必要。でも、今回呼び戻してもらえて、新しいキャラクターの中で、(湯川、内海、草薙は)安心して観てもらえる3人なのかなと思っています」とコメント。「テレビドラマが始まった時は、声のトーンを高くしたり、盛り上げなきゃいけないと思っていたけど、今作では時が経って大人の部分も見せられるようになりました。落ち着いたお芝居ができましたね」と新人がベテラン刑事になった変化を実感。さらに「現場では100%湯川先生の福山さんがいてくれた。振り向き方から湯川先生だった。なのですぐに内海になることができました」と述懐した。
一方、劇中では草薙がクローズアップされているところも見どころ。北村は「やりがいがありました」と一言。「苦悩していました。自分の芝居よりも、他の人の芝居を見ているのが辛かった。商店街の人たちの言葉が突き刺さって・・・」と続け、「(役の)準備はクランクイン前にやるんです。現場では引きずらないタイプなんですが、今回は引きずりました。そんなこと滅多にないことです」と役への思いを吐露。
そんな3人を見てきた西谷監督は「この3人が揃うと余計な演出はいらない。演出しないことが演出。3人に委ねていち観客として楽しんだ(笑)。皆さんの演技を見たスタッフの高揚感を感じてイケる!と思いました」と3人に絶対的な信頼感を寄せる。
イベントでは原作者の東野圭吾からメッセージが寄せられ、MCが代読。「今作が最高傑作だと思います」「私が見たかった草薙をようやく見せていただきました。長年の夢が叶った気分です」と絶賛と感謝の声とともに「ところで、ガリレオはこれでゴールインなのでしょうか?」と問いかけも。福山は「僕が決めていいなら、ゴリゴリに進めますけど?」とやる気を見せると、会場から割れんばかりの拍手が起こり、「皆さんお気が早い!」と言って笑う。「9年後だったら、みんな健康で生きてないとね(笑)。あ、いやその前にですよね(笑)」と盛り上げていた。
最後に福山が「15年という時間で色んな事が繋がっているんだなと感じています。その間にたくさんの発明があった。それぞれが離れている間に培ってきたものをまた作品の持ち帰ってきて、非常に豊かな実りの作品に繋がっている。観客の皆さんの9年、15年もこの映画の中に入っているんです。求めてくださるなら、皆さんの愛情はさらなる最高傑作に繋がります」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
『沈黙のパレード』
<ストーリー>
天才物理学者・湯川学(福山雅治)の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫(柴咲コウ)が相談に訪れる。
行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見された。
内海によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平(北村一輝)がかつて担当した少女殺害事件で、完全黙秘をつらぬき、無罪となった男・蓮沼寛一。
蓮沼は今回も同様に完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放され、
女子学生の住んでいた町に戻って来た。
町全体を覆う憎悪の空気・・・。
そして、夏祭りのパレード当日、事件が起こる。
蓮沼が殺された。
犯人は誰か。女子学生を愛していた、家族、仲間、恋人…
全員に動機があると同時に、全員にアリバイがあった。
そして、全員が沈黙する。湯川、内海、草薙にまたもふりかかる、超難問…!
果たして、湯川は≪沈黙≫に隠された≪真実≫を解き明かせるのか…!?
今秋、新たなる「ガリレオ」ミステリーが幕を開ける!このミステリー、実に面白い。
原作:東野圭吾「沈黙のパレード」(文春文庫刊)
脚本:福田靖
監督:西谷弘
音楽:菅野祐悟 福山雅治
出演:福山雅治 柴咲コウ ・ 北村一輝
飯尾和樹 戸田菜穂 田口浩正 酒向芳
岡山天音 川床明日香 出口夏希 村上淳
吉田羊 檀れい 椎名桔平
製作:フジテレビジョン アミューズ 文藝春秋 FNS27社
コピーライト:©2022「沈黙のパレード」製作委員会
公式HP:https://galileo-movie3.jp/
公式Twitter:@galileo_movie
公式Instagram:@galileo_movie
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