イ・ミンホ主演映画『江南ブルース』プレミア上映会！「この映画は、変化していく僕のスタートになる作品！」

in CINEMA, Report(CINEMA) · 2015/07/18

7月12日、パシフィコ横浜国立大ホールにて韓国映画『江南ブルース』のプレミア上映会が開催され、主演を務めるイ・ミンホが舞台挨拶を行った。
韓国のみならず、アジア各国で人気を博す俳優イ・ミンホ待望のスクリーンデビュー作となった『江南ブルース』。10月17日に日本公開が決定し、昼夜2回行われた上映会に多くのファンが集まりお祝いムードいっぱいのイベントとなった。

本作は、土地をお金で稼ぐ“不動産”という概念が初めて生まれた激動の1970年代の江南開発の時代を舞台に、土地開発をめぐる二人の男の欲望と義理、そして裏切り･･･どん底の若者たちが夢を追う生きざまをダイナミックに描いたクライム・アクション。これまでのロマンティックな印象のミンホとは一転、拳を振り上げる激しいアクションシーンにも挑戦。野心溢れる男らしい姿をみせてくれる。

昼の上映を終え、夜の上映前に舞台挨拶にたったミンホ。「ジョンデ、オッパ～！（ジョンデ、お兄さん～！）」の呼び声で登場。まずは、「みなさん、こんにちは。イ・ミンホです。お久しぶりです。本当に会いたかったです」と日本語であいさつ。

今回の横浜会場は、以前からファンミーティング等で公演を行っている馴染みのある場ではあるが、映画俳優としてファンの前に立つのは初めて。「同じ空間で作品を観るということは、特別な意味があると思います。これからも多くの作品に出て、みなさんにお会いしたいです」と語り、あらためて来日を喜んだ。

映画初出演にして初主演の本作。「時代背景は1970年代、ソウルの江南を巡る話です。当時、何も未来が見えず何も持っていない、そして出口の見えない人生を生きている若者たちが、より良い人生を求めて彷徨う。そんなストーリーです」と紹介。
男性的な役がらについて、「もともと、男性的な作品が好きなので、（シナリオを読んでも）それほど驚かなかったのですが、映像として表現されると、どうだろうかと思いました。後で緩急がつけられるようになりましたが、最初に修正前の台本を見たときは“とても強烈なところがある作品だな”と思いましたね」と振り返った。

これまで、御曹司の役やラブストーリーが多かったゆえに、そのイメージを打ち破ることに苦労したという。「映画の序盤のシーンで、ボロ拾いの格好で出てくるのですが、そのあたりが一番心配でした」と明かすミンホ。冒頭部分から見どころ満載だ。
「少しずつ変化していく僕をみなさんにお見せしていきたい。今回のイメージも含め、これから30代になり演技していく中で、この作品が変化していく僕のスタートとなる作品になると思います」のことばに、俳優としての高いポテンシャルを感じさせた。

また、スペシャル企画として「Yes or No」コーナーも行われ、次々の質問にテンポよく答えた。「キム・ジョンデというキャラクターはカッコイイ？」という質問には「Yes！」と即答。本作を観て男性ファンも増えたという。「女性ファンの方は、カッコいいというより、“かわいそう”と思ったようです」と苦笑い。自分の知らない自分を認識できたそうで、「初めて人を刺すシーンがあるのですが、そのときに今まで見たことがなかった眼差しを見ました。“新しい自分の姿だな”、自分の内面にそんな姿があるんだと感じました」と、新たな発見に驚いた様子。

さらに、6月22日に28歳の誕生日を迎えたミンホに、会場から「お誕生日おめでとう！」とお祝いの言葉が送られる場面も。満面の笑みで「ありがとうございます」と応え、自身が作詞した7月10日リリースのシングル『THANK YOU』についても触れ、「僕は自分の気持ちを積極的に表現する方ではありませんが、いつも心の中で色々と考えています。ファンの方たちに対しての気持ちを文字として表現すれば少し照れくささも半減するかなと思い、気持ちを込めて作詞しました」と素直な気持ちを伝えた。

最後は、「誰でもより良く生きたいと思い努力していると思います。この映画では、20代の青春を謳歌している若者の、出口のない漠然とした人生が描かれています。この作品を観て、今の人生が満足できているか考えて欲しい。そして、“頑張って生きていこう”というメッセージを感じてもらえたら嬉しいです」とアピール。「できるだけ早く、また次にみなさんにお会いしたいと思っています。今回は、このように作品を持ってお会いできて、とても幸せでした。この作品をどうか楽しんでご覧ください」と挨拶し、イベントを締めくくった。

『江南ブルース』
＜STORY＞
舞台は1970年。戸籍もまともにない生活をしながら実の兄弟のように暮らしてきたジョンデ (イ・ミンホ) とヨンギ (キム・レウォン) 。ある日、唯一の安息の場だった小さなほったて小屋さえ奪われた２人。さらに、やくざが介入した全党大会の妨害作戦に巻き込まれ、ジョンデとヨンギはお互いを見失ってしまう。３年後、自分を家族として受け入れてくれた組織のボス出身のキルス (チョン・ジニョン) の願いとは裏腹に、成功したいという夢だけでやくざの生活を始めたジョンデ。情報と権力の中心に通じているミン・マダム (キム・ジス) と一緒に江南開発の利権争いに飛び込んだジョンデは、明洞派の中堅ボスになったヨンギと再会する。敵同士となったジョンデとヨンギに、政界まで介入した義理と陰謀、そして裏切りが渦巻く江南の土地を巡る争いが始まる…。