映画『ギャングース』の公開記念舞台挨拶が、11月13日、東京・TOHOシネマズ新宿にて行われ、高杉真宙、加藤諒、渡辺大知、入江悠監督が登壇した。
漫画・肥谷圭介×ストーリー共同制作・鈴木大介による同名青春漫画を、映画『SR サイタマノラッパー』や『22年目の告白ー私が犯人です』などで知られる入江悠監督の手で実写映画化した本作は、青春期を少年院で共に過ごした、サイケ(高杉)・カズキ(加藤)・タケオ(渡辺)の3人が、犯罪集団だけを標的とする窃盗“タタキ”稼業で過酷な社会を生き抜こうとする姿を描き出す。
高杉は「原作を読んだとき、日本の話ではあるけど自分は見たことがない世界で不思議な感じがしました。それをしっかり伝えられるように演じられたらと思っていました」と述べ、劇中でモヒカン姿を披露している加藤は「こだわりのモヒカンです!」とキッパリ。「お金がない役なので、(あまり散髪できず)少し伸びているモヒカンで・・・」と細部にまでこだわりを見せるも、「今は凄く髪の毛が伸びちゃって、巻いてもらいました(笑)」と照れ笑い。高杉から「あの頃、けっこう食べてたよね?」と振られ、「食べてた! 69kgまで太りました」と原作完コピにするための苦労を振り返る。
渡辺はタケオを演じたほか、主題歌「CRYBABY」も担当。「撮影が終わってから(曲の)オファーをもらってんですが、実は脚本を読んだときから衝動が抑えられなくて、オファーもないのにシンパシーを感じて勝手に曲を書いていたんです。改めてオファーを受けたのですが、映画を撮ったことにより実感が伴って曲を作ることができました」としみじみ。そして、「明後日発売されます。配信限定です!」とアピールも忘れなかった。
また、本作のストーリーにちなみ、「平成が終わるまでに、絶対に手に入れたいものは?」と質問が。高杉は「ケータイ」と書いたフリップを見せ、「(画面が)バッキバキなんですよ。とうとう今朝、充電できなくて焦っちゃって・・・」と切羽詰っている様子。渡辺は「車に乗る時間」と回答。「運転が好きなんです。そういうリフレッシュする時間が欲しいなと思って」と話した。
一方、加藤は「ベッド」との答え。その理由は「この作品で体重が増えて、ある日、ベッドが真っ二つに折れちゃったんですよ。だから、ベッドも布団も捨てちゃって。今は床にバスタオルを敷いて寝ています」と告白し、周囲から心配される始末。
そこで、入江監督が「続編!」と書いたフリップを堂々と掲げると、会場から大きな拍手が沸き起こった。「せっかくこの3人が仲良くなったんで。寅さんみたいに40作くらいね。原作にはまだたくさん登場人物もエピソードがありますから」と笑みを浮かべると3人は「素晴らしい!」と大喜び。これにキャスト陣は「かっこいい!」「素晴らしい!」と歓声をあげ、渡辺は「来栖っていう、好きなキャラがいるんです。ぜひ出てきてほしい!」と懇願。加藤も「やりたーい!」と声をあげていた。
高杉は、最後に「この作品に出合えていなかったら、知らない世界のまま終わっていたと思う。知らない世界を知れたことは、今の自分の血となり肉となっていると思う。この作品に携わることができて本当に良かったです」と、晴れ晴れとした笑顔を見せていた。そして、映画の鏡開きならぬ、“金庫開き”で、公開と大ヒットを祈った。
映画『ギャングース』
【物語】
職ナシ。学ナシ。犯罪歴アリ。生まれたときから最底辺。親から虐待され、ろくに学校にも行けず、青春期を少年院で過ごしたサイケ・カズキ・タケオ。社会に見放された少年3人が生き抜くためにつかんだ仕事は、悪(犯罪者)だけをターゲットにした“タタキ”(窃盗、強盗)稼業。3人は、裏稼業・悪徳業種の収益金(アガリ)を狙う窃盗団を結成する。暴力団排除の機運の中、日本の裏社会に存在するヒエラルキーにも転換期が訪れ、ヤクザ組織に属さない“半グレ”系アウトローで構成される犯罪営利組織“カンパニー”の支配権を侵す。3人は後戻り不能なキケンな領域に立っていたがー。
高杉真宙 加藤諒 渡辺大知(黒猫チェルシー)
林遣都 伊東蒼 山本舞香 芦那すみれ 勝矢 / 般若 菅原健 斉藤祥太 斉藤慶太
金子ノブアキ 篠田麻里子 / MIYAVI
監督:入江悠(『22年目の告白-私が殺人犯です-』『ビジランテ』)
脚本:入江悠 和田清人
原作:肥谷圭介・鈴木大介「ギャングース」(講談社「モーニング」KC所載)
製作・配給:キノフィルムズ/木下グループ
制作プロダクション:アミューズ+パイプライン
Ⓒ肥谷圭介・鈴木大介/講談社
公式サイト:http://gangoose-movie.jp/
twitter:@MovieGangoose/ IG:movie.gangoose/ FB:@movie.gangoose
R15+
11月23日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー!