映画『グッバイ・クルエル・ワールド』の公開記念舞台挨拶が、9月10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルスにて行われ、主演の西島秀俊をはじめ、共演の三浦友和、大森南朋、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、奥野瑛太と、大森立嗣監督が登壇した。
監督・大森立嗣×脚本・高田亮がオリジナルの本作は、ヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い、大金強奪に成功した強盗組織のメンバーたちの奮闘を描くクライムエンタテインメント。互いに素性を明かさず、それぞれの日常に戻るはずが、ラブホテル従業員や、刑事たちを巻き込みヤクザに追われる大波乱の物語が幕を開ける。主人公の元ヤクザ・安西を西島秀俊が演じる。
公開を迎え、西島は「最近あまりないバイオレンス作品なので、(観客の反応に)緊張しています」と話しつつ、「それぞれが個々のシーンの撮影をして、最後のシーンでみんなが集まったんです。それぞれどんな演技をしているのだろうと思っていたのですが、完成作品を観て驚いた」と感想を述べる。三浦も「台本を読んでいるのですが、みんなが(台本以上に)想像を膨らませていてビックリしました。あんな派手なことをやっちゃって(笑)」と作品の出来栄えに満足気。
宮沢も「とにかくカッコいい。一瞬たりとも落ち着く暇はなく、最初から最後まで楽しむことができました」と手応え十分な様子。玉城は「スカッとしていいのだろうかと思ったけど、スカッとしちゃった(笑)」とチャーミングな笑顔を見せ「人の欲望、ロマンが詰め込まれていると思います」と感想を述べた。
宮川は「(劇中に出てくる)アメ車、実はあまりブレーキが利いてなくて。扱いが難しくてちょっとNGを出してしまったんですが、後ろで三浦さんが笑ってくれていたのでありがたかったです」と現場のエピソードを明かしていた。
西島との共演ではアドリブも出したという三浦。西島について「ニュートラルな俳優さんの代表選手ですね。それでいて突然トップギアになったり、バックに入ったり。でも、こんなに一緒にいて落ち着く俳優はいない」と西島の自然体な人柄を絶賛。三浦の言葉を恥ずかしそうに聞いていた西島は「僕だって友和さんと共演すると緊張しますよ(笑)」と苦笑いしながらも、「一緒にやっていて楽しかった。やりながら(内容が)腑に落ちていく感じでした」と共演を喜んだ。
玉城は大森と宮沢と3人のシーンについて「大森さんの踊りが面白くて“可愛い”ってなっちゃって(笑)」と大森のダサい踊りを笑うと、「あれは台本に書いてあったの」と大森。宮沢は「南朋が『フォー!』と言って踊り出すんですが、監督は『フォー!』のキーにこだわりがあるようで、何回もそこを撮りました。僕の『フォー!』も含めて、いろんなパターンをやった中で一番いい『フォー!』が出ているので注目していただければ(笑)」とアピールする。
また、「この映画で一番怖いと思う人は?」と問われ、西島は「奥野さん」と回答。三浦も「リアルに怖い」と同調し、大森は、宮沢と玉城の役を指名し、「若者が何を考えているかわからない」と答える。宮沢が「斎藤工さん演じる萩原。タトゥも怖かったけど、宮川さんの扱いが酷くて怖かった」と話すと、玉城も「斎藤工さんの普段とのギャップが怖かった。でも一番怖いのはこんな怖い映画を作った監督かも」と笑った。
宮川は「工くんでしょ。あんなにやられたらトラウマですね!」と役の関係値から当然のように答え、「(演技になると)工くんがいきなりタバコやお金を投げつけてきて。工くんが仕掛けてくれて武藤が出来上がってきた。いきなりきて本当にリアルに怖かった」と振り返っていた。奥野はそんな宮川だと話す。「(宮川演じる)武藤と一緒に仕事をしたら失敗ばかりで怖い。巻き込まれたくないですね(笑)」と説明していた。
最後に監督は「シンプルに楽しんでほしい」と声をかけ、西島は「日頃のうっぷんを劇場で晴らしていただければ。そして今生きているお互いの事を思いつつ、噛みしめていただければ嬉しいです」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
映画『グッバイ・クルエル・ワールド』
◆ストーリー
夜の街へとすべり出す、水色のフォード・サンダーバード。カーステレオから流れるソウルナンバーをBGMに交わされるのは、「お前、びびって逃げんじゃねーぞ」と物騒な会話。互いに素性を知らない一夜限り結成された強盗団が向かうのは、さびれたラブホテル。片手にピストル、頭に目出し帽、ハートにバイオレンスで、ヤクザ組織の資金洗浄現場を“たたく”のだ。仕事は大成功、大金を手にそれぞれの人生へと戻っていく。──はずだった。ヤクザ組織、警察、強盗団、家族、政治家、金の匂いに群がるクセ者たち。もはや作戦なんて通用しない。クズ同士の潰し合いが始まる。最後に笑うのは誰だ!
出演:⻄島秀俊 斎藤工 宮沢氷魚 玉城ティナ 宮川大輔 大森南朋 / 三浦友和
奥野瑛太 片岡礼子 螢 雪次朗 モロ師岡 前田旺志郎 若林時英 青木柚 / 奥田瑛二 鶴見辰吾
監督:大森立嗣
脚本:高田亮
オープニング曲:「What Is This」Bobby Womack(Universal Music)
劇中曲:「Let’s Stay Together」Margie Joseph(Warner Music Japan)
「Back In Your Arms」Wilson Pickett(Warner Music Japan)
エンディング曲:「California Dreamin’」Bobby Womack(Universal Music)
製作:小西啓介 森田圭 甲斐真樹 小川悦司 田中祐介 石田勇 前信介 山本正典 檜原麻希 水戸部晃
企画・プロデューサー:甲斐真樹
製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ スタイルジャム
制作プロダクション:スタイルジャム ハピネットファントム・スタジオ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
レーティング:R-15
©2022『グッバイ・クルエル・ワールド』製作委員会
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