映画『ゲネプロ★7』の公開記念スペシャルイベントが、4月10日、ヒューリックホール東京にて行われ、三浦海里、和田雅成、荒牧慶彦、佐藤流司、染谷俊之、黒羽麻璃央が登壇。さらに、主演歌を務めるZIPANG OPERA(佐藤流司、深澤侑、心之介、spi)が生パフォーマンスを披露した。
その名が演劇史に燦然と輝くシェイクスピア劇の主人公たち。ハムレット、シーザー、リア、オセロ、マクベス、ロミオ─。異なる作品を代表する伝説的な登場人物たちが入り乱れて真の主役を奪い合う究極の舞台「シェイクスピア・レジェンズ」。本作は、その舞台に挑む7人の役者の制作発表記者会見からゲネプロ(=最終リハーサル)までの13日間を描く新感覚ミステリームービー。
ABEMAで2020年9月から配信されたオーディション番組「主役の椅子はオレの椅子」で優勝した新星・三浦海里を主演とし、演劇界トップの実力派である和田雅成、荒牧慶彦、佐藤流司、染谷俊之、黒羽麻璃央、高野洸といった豪華キャスト陣が顔を揃え、鬼才・堤幸彦監督が映画を新たな次元に進化させた。
イベントは、ZIPANG OPERAの主題歌のパフォーマンスからスタート! 会場を一気に映画の世界にいざなうと、本作の冒頭映像を15分上映が上映され、早くもファンの期待をあおった。
この日は昼公演と夜公演の2回イベントが開催されたのだが、MCから公演と公演の間のインターバルの様子を聞かれ「みんなでカードゲームで盛り上がっていました(笑)」と告白し、そのまましばしゲームの話で盛り上がってしまう登壇者たち。冒頭から仲の良さをうかがわせ、会場を和ませた。
あらためて、最初に本作の台本を読んだ時の感想を聞かれると、黒羽は「台本から各々のキャラクターのクセや個性が感じられて、そういうところが投影されていたので、イメージを想像しやすかったですね」と、台本に役者の個性が反映されていたことを明かした。
染谷は「共演者の方々(の名前)を聞いて、このメンバーでどんな作品をやるのかなと思って台本を読ませていただいたのですが、青春みたいな話だったとしたら、このメンバーならきっと面白いものになるだろうなとは思っていましたが、ちょっと勿体ないなと。そして蓋を開けたら、ものすごいストーリーで。ヒューマン、バイオレンス、サスペンス、アクション・・・みたいで! 凄く面白かったですね」と満足気。
佐藤は「そうですね、あのー」と話し始めたと思えば、「プロ野球とかのヒーローインタビューって、だいたい『そうですね、あのー』で始まりますよね(笑)」とボケて笑いを誘い、黒羽から「よく知ってるな (笑)」とツッコミを入れられる。そして、「劇中劇って、役者冥利に尽きるんです。芝居をそもそも演じているのに、さらに演じるっていうのが、役者の底力を試されているというか、引き出しの量が試されている感じ。作品の面白さもさることながら、演じる上でも楽しそうだなと思いましたね」と役者として存分に楽しんだ様子。
荒牧は「僕も脚本自体の面白さも感じながらも、一番最初に思ったのは『またクマ持たされてる・・・』って思いましたね」と苦笑い。
和田は「元から僕たちを応援してくれている方々だけじゃなくて、新しい方たちに多く観てもらえるのが映画だと思う。それぞれの武器というものが存分に出ていると思うので、そこが(本作の)魅力じゃないかなと思います」とコメントした。
それぞれの個性が反映されているという本作。和田は荒牧に向かって、「だって、いっつも熊持ってるもん!一緒に映画観に行ってもずっとこうだから」と言ってぬいぐるみを抱えるポーズを取ると、「持ってないわ!」と必死に否定する荒牧。2人のワチャワチャに会場もほっこり。
三浦は「(みんなの)今の話を聞いてしっくりきました。僕は今回初めましての方が多かった中、台本を読んでいたら(それぞれが)イメージ通りだった。荒牧さんは”クマ”に違和感ないなと思ったり、流司くんもアンニュイな感じがあったり、染谷くんは女の子をこうやってそうだし・・・」と言って掌で転がすポーズをとって会場を沸かす。「麻璃央くんの”料理”(が得意)というのだけイメージになかったんです」と言うと、「”自家製なめたけ”とか作るよ」と黒羽。意外な一面が明かされ、登壇者たちも驚いていた。
ここで、この日福岡公演のため出席できなかった高野洸から動画でコメントが届き上映された。同じ質問に「台本を読んでハチャメチャだなと思ったし衝撃をうけました。過激なシーンもあるし、僕のキャラも面白いヤツで。強めなセリフが多かったので、どうやって(自分のなかに)落とし込もうかと探っていました」と答える。
さらに、登壇者もなかなか答えが出てこなかった「もし自分の劇団を作るとしたらどんな名前がいい?」という質問には、高野も「ちょっと考えさせてもらってもいいですか?」としばらく時間をおき、最終的に「『水、水、水菜』でいいですか? 水菜が好きなので」と、なんとか縛り出して回答。その答えに登壇者たちも「それ?(笑)」と驚きを隠せない。そんな高野を和田は「体が利く男。とってもピュアです」と称えていた。
イベントでは本作のメイキング映像もたっぷりと披露。初めてワイヤーアクションに挑戦した三浦は「実は代役の人がいなくて・・・、急きょ僕がやることになったんです」と明かしつつ、「いい経験をさせてもらいました」とニッコリ。染谷が血まみれのシーンもあったが、「血まみれで10時間くらいいたので、色素沈着しちゃって。しばらく(血の色が)落ちなかったんですよ」と裏話も。荒牧は「(激闘シーンは)めちゃくちゃ激しいシーンで。安全第一に臨みましたが、スリリングなものになったと思います」と述懐し、「映像では接近して撮るので、リアルに殴っているように見えないといけない」とも。普段の舞台の芝居との違いも感じつつ、和田も「みんなの経験値からできたと思う」と胸を張っていた。
また、ポスターに書かれた「ウラの字が『ウニに見えて・・・』」と言ってみんなの笑いを誘う佐藤。それをイジるキャストたち。短期間での撮影のうえ、台本の完全版は撮影の5日前だったというが、和田は「このメンバーだからこそこのクオリティーを出せたんだと思う。心強かった」と感慨深げ。
最後に、黒羽は「気心が知れたメンバーと作品を作れて楽しかったです。劇団っていいなと思った。また、別作品も観たいなと思いました。そのくらい愛情のある作品ですので、ぜひ映画館で観てください」とPR。染谷は「撮影は短期間でしたが、終わったあとに凄い手応えを感じました。出来上がった作品を観ても、とても面白い作品が出来上がったなと思っています」と自信をのぞかせ、佐藤は「改めてこのメンバーの力強さと、ZIPANG OPERAの力強さ、そして(ファンの)皆さんの信頼の強さを感じました。その信頼を裏切らないくらい楽しい作品になっていると思います」と自信満々。
荒牧は「この短期間で、この集中力で、この技術力がないと撮れない作品だなと感じました。このメンバーだからこそ導きだせた映画だと肌で感じました。いま僕らができる最大限の中で生まれた輝きを、ぜひ劇場で皆さまに肌で感じていただけたらなと思います」と目を輝かせ、和田は「僕は7~8年ぶりに海里と共演させていただいて、思いのぶつかり合いみたいなところもたくさんあって、凄く嬉しくて。そこも作品の1つの魅力だと思います」としみじみ。
三浦は「本当に素敵なキャストの皆さんと、スタッフさんと堤さんと一緒に撮らせていただきました。実際に一緒にお仕事をさせていただいて、こういう人たちだから売れるんだなと間近で感じました。僕自身役者として勉強になりましたし、皆さんに引っ張ってもらいました。ミステリー要素も存分な映画なので、何度でも観て楽しんでいただければ」と思いを込めてメッセージを送っていた。
《STORY》
若者から絶大な人気の7人組ユニット<劇団SEVEN>。
話題の新作舞台「シェイクスピア・レジェンズ」の準備に向けて、新たなメンバー山井の加入が控える中、カリスマ的リーダーの蘇我が急死する。蘇我を失った劇団は何かが崩れ始め、お互いのミスを責め合い、稽古には身が入らず、信頼関係に亀裂が走る。さらに、“ある秘密”が彼らに告げられたことで、運命の歯車は容赦なく狂い出す。
誰かが俺たちを操っているのか?何者かが劇団に仕掛けた<罠>なのか?一人、また一人と、不気味な影が彼らを嘲笑う。とまらない猜疑心と焦燥感。7人の絆を打ち砕こうとする黒幕の正体は?
監督:堤幸彦 脚本:川尻恵太
出演:三浦海里 和田雅成 荒牧慶彦 佐藤流司 染谷俊之 黒羽麻璃央 高野洸
大高洋夫 荒木健太朗 宮下貴浩 輝山立 鷲尾昇 / 竹中直人
劇中音楽:ZIPANG OPERA(LDH Records)
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
製作:映画「ゲネプロ★7」製作委員会(ABEMA ネルケプランニング ギャガ ローソンエンタテインメント S-SIZE)
配給:ギャガ
(C)映画「ゲネプロ★7」製作委員会
公式HP:gaga.ne.jp/gene7movie/
公式Twitter:https://twitter.com/Gene7movie @Gene7movie
2023年4月21日(金)新宿バルト9 他 全国ロードショー