映画『ゴーストブック おばけずかん』の完成披露試写会が、6月27日、東京ドームシティホールにて開催され、城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、神木隆之介、新垣結衣の豪華キャストと、山崎貴監督が登壇した。
『ALWAYS 三丁目の夕日』『DESTINY 鎌倉ものがたり』などの山崎貴監督の最新作映画『ゴーストブック おばけずかん』。“どんな願い事も叶えてくれる一冊の本=おばけずかん”を手に入れた子供たちを待ち受ける、数々の試練、新たな出会い、そして別れ――。
本作は、「大人が知らないベストセラー」として子供たちに愛される児童書「おばけずかん」の世界を圧倒的な VFX で生み出し、手に汗握る冒険と子供たちの成長物語を描く究極の異世界冒険ファンタジー。
総勢500人以上の中からオーディションで選ばれた本作の主人公、城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香という運命の子供たちをはじめ、子供たちと一緒におばけの世界へ迷い込んでしまう先生を新垣結衣、古本屋の謎の店主を神木隆之介が演じる。
イベントでは、各々が考える“おばけポーズ”で登場し、子供たちにとっては初めてのランウェイを闊歩し、冒頭から会場を盛り上げる。
山崎監督は「久しぶりに子供たちを主演にした作品を撮りたいと思って。そうしたら運命の子供たちに出会えたんです!」と興奮気味に語り、作品の手応えをうかがわせた。
イベントでは子供たちにマイクを渡し、自由なトークを勧められると、城は「これまで映画館での舞台挨拶に立ったことはありますが、こんなに大きな会場での舞台挨拶は初めて」と緊張を隠せない様子。柴崎が「以前参加した舞台挨拶は無観客だったので、会場も広くて、たくさんの方を目の前にして凄く緊張しています」と続けると、サニーマックレンドンと吉村も同調し、「緊張でガチガチです」と苦笑いした。
撮影の思い出を聞かれると、「(滞在した)ホテルの前に海があって、みんなで水切りをしたことが凄く楽しくて思い出に残ってます」と城。柴崎が「桧吏くんがルービックキューブを持っていて上手だったので、僕らも買って桧吏くんに教えてもらったけど、1回も桧吏くんに勝てなかった」とちょっぴり悔しがると、サニーマックレンドンは「僕は1回も合わせられなくて、いま家に放置してる状態です」と告白し、会場の笑いを誘う。
吉村は「4人で卓球をやったんですが、みんな初めてで上手くできなくて・・・。でも、それも楽しい思い出です」と振り返り笑顔を見せた。さらに城は「ホテルの銭湯に入ったあと、山崎監督からコーヒー牛乳をおごってもらいました!」と嬉しそうに話すと、山崎監督は「コーヒー牛乳が高い!って言ってたので、接待しました(笑)」と微笑ましいエピソードも披露。
神木から「夏はいつもどうやって過ごしているの?」と聞かれると、城は「夏は苦手です」とポツリ。「体育の時も熱すぎて毎回1人保健室に運ばれるんです。車椅子で運ばれるのを何回も見ていて・・・」と近年の猛暑の辛さをリアルに吐露。それでも、サニーマックレンドンは「僕は野球部なんですけど、中学に入ってから体力がついてきてバテたことはないです」と成長頼もしい一面も。
本作は子供たちの成長と同時に、新垣演じる新米教師も一緒に成長していく物語。完成作品を観て、新垣は「もともとファンタジー作品が好きなので、その世界観がとても良かったですし、子供だけじゃなくて大人が観ても楽しめるような映像やエピソードがあって、実生活でも勇気をもらえるようなメッセージが込められていると思いました」と感想を述べ、試写を観たあとに隣にいた監督に「好きです!」と伝えたそう。監督は「5秒くらい固まってしまいました。すぐに、『あ、映画のことね』と分かりましたが・・・」と笑った。
新垣は「第一声がそれだなと思って。本当にワクワクして楽しくて、ハラハラして、とても大好きな作品です」とニッコリ。「自分がこの年齢のときはどう過ごしていたのだろうかと、初心に帰るような気持ち、みんなの現場でのタフさ、パワフルさ、一生懸命さを見て、これからもそういう気持ちを持ち続けていきたいなと」としみじみ。
神木は「完成作品を観て、本当に元気が出ました。僕は試練を与える側の役で、それを見守っているのですが、作品が完成するまでどういうふうに成長していくか分からなかったので、それを初めて見たときに、純粋に自分も頑張ろうと思えた」と言い、「僕は今年29歳になりますが、子供の頃って真っ直ぐにやりたいことをやって、全力で何かにぶつかっていた。それが失敗しても成功しても、仲間のため、自分のために真っ直ぐに向かっていく強い気持ちが凄く大事なんだなと教えていただきました」と感慨深げに語り、大人にも大きな影響を与える作品であることを伝える。
また、撮影の待ち時間に勉強をしている子供たちもいたという現場。新垣は「『勉強を教えてください』と言われたんですが、全然教えられなくて(笑)」としながらも、「ネットで色々調べながら『一緒に考えよう』と言って参加しました」と明かすと、吉村はそんな新垣に「嬉しかったです」と感謝。城も「新垣さんは本当の先生のように、みんなをまとめてくれて、明るくて優しい方でした。僕のギャグにも笑ってくれて嬉しかったです」と微笑むと、新垣も「桧吏のギャグ、最高だったよ!」と返し、温かい空気が会場を包んだ。
さらに、フォトセッションでは映画の完成を祝して会場に約4mの巨大なおばけ(?)が出現し、「ゴーストブック」の世界へ観客をいざなっていた。
ゴーストブック ストーリー
学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、白い布をかぶった謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)と一緒に、あやしい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった――。図鑑の秘密を知る図鑑坊(CV:釘宮理恵)の力を借り、おばけたちを相手に命懸けの試練に挑むことになる子供たち。試練を乗り越えて、彼らはおばけを図鑑に封印することで願いを叶え、運命を変えることはできるのか?
出演:城桧吏 柴崎楓雅 サニーマックレンドン 吉村文香 神木隆之介 新垣結衣
監督・脚本・VFX・ストーリー原案・キャラクターデザイン:山崎貴(『ALWAYS 三丁目の夕日』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)
音楽:佐藤直紀
主題歌:星野源「異世界混合大舞踏会(feat. おばけ)」(スピードスターレコーズ)
制作プロダクション:ROBOT
制作協力:TOHOスタジオ 阿部秀司事務所
配給:東宝
製作:東宝 講談社 白組 ROBOT 阿部秀司事務所ほか
撮影スケジュール:2021年2月~4月(撮影済み)
公開:2022年7月22日(金)
◆原作情報
作:斉藤洋 絵:宮本えつよし
「こわいけど、おもしろい!」図鑑という名の大人気「おばけずかん」シリーズ
30巻で、130万部突破!(講談社)
©2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会
2022年7月22日(金)、全国東宝系にて公開!