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ビートたけし、スカーレット・ヨハンソンを「さすがプロ!」と絶賛!!映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』来日記者会見

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映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の来日記者会見が3月16日、ザ・リッツ・カールトン東京にて行われ、キャストのスカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュと、ルパート・サンダース監督が登壇した。

全世界に熱狂的なファンを持つ、士郎正宗のコミック「攻殻機動隊」原作のSF作品『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を、ハリウッドで実写映画化した本作。近未来を舞台に、脳以外は全身義体の世界最強にして唯一無二の存在である少佐(スカーレット・ヨハンソン)率いるエリート捜査組織・公安9課がサイバーテロ組織と対峙する姿を描く、SFアクション超大作。

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昨年11月に開催されたイベント以来の来日となるスカーレット・ヨハンソンは、「ハロー、みなさん! 東京に来られてうれしいです」と挨拶し、日本初の人気マンガ・アニメ作品の実写化ということで、「本作を世界で最初にお披露目する都市が東京であるのはとてもふさわしい。今とても興奮しています」とコメント。
最初に出演オファーを受けた時のことを振り返り「最初にアニメを見せていただいたときは、詩的で夢のような世界が描かれていて実写化のイメージが見えず、怖気づいていたんです。でも、作品に興味があったし、サンダース監督といろいろと話し合う中で少佐の存在から離れられなくなりました。キャラクターの成長とともに自分も成長でき、とても大きな経験ができた作品です」と目を輝かせた。

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スカーレット演じる少佐の上司・荒巻役を務めたビートたけしは「コンピューターを駆使したこれだけ大きなバジェットの本格的なハリウッド作品に出られていい経験になりました。役者としてどう振る舞えばいいかを、スカーレットさんに教えてもらいました。つくづく、この人はプロだと実感しました」と、スカーレットの役者としての姿勢を絶賛しつつ、「実写版というのはアニメやマンガに負けて文句を言われるのが定説だけど、この作品は最初に成功した実写版じゃないかな。唯一の失敗は荒巻じゃないかと・・・(笑)」ジョークを交えながらも、映画の出来栄えに確かな自信をにじませた。

また、映画監督としても世界に名を馳せているたけしに「ハリウッドと日本映画の違い」という質問が。「自分が監督をするときは、基本的にワンテイクが多く、カメラは3台くらい。それに対してハリウッドでは最低でも5~6台用意されている。あるとき、“歩く”というシーンを撮ったんだけど、監督が『グット!』と言ったあとに『ワンモア!』、次は『ナイス!・・・ワンモア』、その次は『ベリーグッド!・・・ワンモア』、さらに『ジーニアス!ワンモア』(笑)。歩くだけでも5~6テイク撮る。これは、お金がかかるなとつくづく思った(笑)」と苦笑いのたけしだったが、ハリウッド映画製作を十分満喫したようだった。

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これまでSFというジャンルに馴染みがなかったというジュリエットは「初めて脚本を読んだときは暗号を解読するようで、まったく意味がわからなかったんですが、3Dの仕事をしている息子が原作の大ファンで、脚本を2回読んで説明してくれたんです。そして、絶対に出たほうがいいって言われて」と、家族に背中を押されたことを明かした。
それからは、監督と熱論を交わしながらオウレイ博士という複雑なキャラクターを作り上げていったという。「世界中から優秀なスタッフが集結していて本当に素晴らしい現場でした。スカーレットは朝から頑張っていたし、監督も目の下にクマを作って撮影していました」と本作への参加を喜んでいた。

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一方のピルーも期待と不安の中、撮影に臨んだようで「やはり日本から生まれた素晴らしい作品に参加するのは怖い気持ちもありました。バトーは愛されるキャラなので、ファンの期待も応えないといけない。でも、自分自身も原作のファンで参加できて嬉しかった。アニメが公開されたときは僕は14歳。アニメはアイデンティティを模索する話で、自分もアイデンティティを探しているときだった。15年の秋に監督に会って士郎正宗の原作を手に取ったんです。最初、バトーは年上だったし、僕は若くて平和主義者なので共通点がなかった。でも、マンガを読むとバトーはビールもピザも大好き。“これだ!”と思い、そこから役作りを始めたんです」と、悩みながらも役作りに邁進していった様子を明かした。

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サンダース監督は「映画作りでは、今回の作品に限らずプレッシャーがあります。気に入ってもらえるか憎まれるかわからない。キャストたちも自分で説得しました。この作品は世界中にファンがいてカルトクラッシックになっているし、士郎さんや押井監督にも恥じないような作品を作らなければいけなかった。でも自分はそういうプレッシャーの中で仕事をするのは嫌いじゃないので、想像力全開で最高のものを作りました。この映画を世界中の人たちに見ていただきたいです」と力をこめて伝えた。

『ゴースト・イン・ザ・シェル』
製作:アヴィ・アラッド、アリ・アラッド、スティーヴン・ポール
監督:ルパート・サンダース 『スノーホワイト』
脚本:ジェイミー・モス、ウィリアム・ウィーラー 、アーレン・クルーガー
原作: 士郎正宗「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」
出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、マイケル・ピット、ピルー・アスベック、チン・ハン、ジュリエット・ビノシュ、桃井かおり ほか
邦題:ゴースト・イン・ザ・シェル
原題:GHOST IN THE SHELL
公開日:(北米)2017年3月31日(日本)2017年4月7日
配給:東和ピクチャーズ
(C)MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co. All rights Reserved.
公式サイト:http://ghostshell.jp/

4月7日(金)より TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー!