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草彅剛、“覚悟をもって生きる”と、熱く所信表明! 「自分が何に命を燃やしているか、考えるきっかけになれば」映画『碁盤斬り』公開記念舞台挨拶

草彅剛『ミッドナイトスワン』×白石和彌『孤狼の血』
武士の誇りを賭けた感動のリベンジ・エンタテイメント!

主演:草彅剛
監督:白石和彌(「孤狼の血」「死刑にいたる病」)

映画『碁盤斬り』

草彅剛 市村正親 小泉今日子 國村隼登壇!
公開記念・生中継つき舞台挨拶
草彅剛、“覚悟をもって生きる”と、熱く所信表明!
「自分が何に命を燃やしているか、考えるきっかけになれば」

★メイン

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草彅剛(くさなぎつよし)を主演に、第42回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞の『孤狼の血』など映画界で高い評価を受け、本作が自身初の時代劇となる白石和彌(しらいしかずや)監督が奇跡のタッグを組んだ映画『碁盤斬り』(ごばんぎり)が、全国にて絶賛公開中。

5月18日に『碁盤斬り』公開2日目を記念して、草彅剛、市村正親、小泉今日子、國村隼、白石和彌監督が登壇し、公開記念・生中継つき舞台挨拶を実施した。舞台挨拶の模様を、『碁盤斬り』上映劇場のうち、全国47都道府県・計327劇場にて生中継!それぞれの役柄についてや、撮影現場の話などたっぷり語った。過去の共演経験が多い登壇者が揃ったこともあり、笑顔の絶えないアットホームな舞台挨拶となった。

<イベントレポート>
公開2日目を迎えたこの日の舞台挨拶は、全国47都道府県327の劇場に生中継。満席の会場を笑顔で見渡した草彅は「全国のみなさーん、見えてますかー?こんにちは!」とカメラに向かって手を振る。「昨日公開で今日は2日目。昨日と変わらず、ずっとドキドキしていて、朝からエゴサーチしてました(笑)」と報告。「みなさんよろこんでくれたり、楽しい時間をすごしてくださったようで、うれしいです」と反響に感謝した草彅は「今日は、マスコミが入らない舞台挨拶なので、より深くおもしろい裏話ができると思います」とニヤリ。会場からは貴重なトークに期待を込めた大きな拍手が沸き起こった。

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「映画では僕の新しい顔が見られると思います。みなさんに支えられて役を作り上げることができました」と共演者に感謝した草彅は「ひとりでも多くの人に観てほしいと思っています。よろしくお願いいたします!」と呼びかけた。
萬屋源兵衛役の國村は「タイトルにもあるように、囲碁のお話です」と切り出し、「囲碁というものは打ち手の品性や性格、手筋などいろいろなものが出てきます。打ち手同士が影響し合う、お互いがお互いにインスパイアされるような関係性です。それでいて、人が変わっていくある種の成長譚でもあり、物語が進んでいくと復讐譚にも変わっていく。そういうところを観て楽しんでいただければと思います」と囲碁の性質に触れながら映画の注目ポイントを語った。

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長兵衛役の市村は「どうもー!全国のみなさーん、会場のみなさーん、舞台俳優の市村正親でーす。今回は白石監督の映画に出させてもらいました!とてもうれしいでーす!」とハイテンションで挨拶。「いい親分(役)ができたと思います」と出来栄えに自信を滲ませ「全国のみなさーん、観てくださーい!」と会場の隅々まで届く声量で観客を圧倒した。

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お庚役の小泉も市村のテンションに釣られて大きく手を振り、会場と生中継先に挨拶。「お庚は廓(くるわ)の女将で、世の中の表も裏も見て来た貫禄のある女性。格之進と(清原果耶演じる)お絹ちゃんを優しく見守っているのか、厳しくしているのか、そのあたりが見どころだと思います」と役と見どころを説明。初日舞台挨拶の参加は叶わなかったが、格之進とお絹の二人を見守る役の気持ちが続いていたのか、「昨日はずっとエゴサーチ(笑)。評判もよろしかったようで、よかったです」とホッとした様子の小泉は、「(書き込みを)見ているので、ハッシュタグをつけてつぶやいてください!」と感想の書き込みを促していた。

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「朝から観てくださってありがとうございます」とお礼を伝えた白石監督は「念願の時代劇。草彅さんをはじめ、本当に素敵なキャストのみなさんと、京都という伝統ある場所で今もずっと働き続けているクリエイターのみなさんと一緒に映画作りができました」とニッコリ。続けて「扮装にもセットにもひとつひとつに感動しながら映画を撮っていました。僕の感動のすべてがスクリーンに詰まっています」と充実感を滲ませていた。

★サブ①

格之進を演じる草彅は、スクリーンで普段とは違うかっこよさで魅了する。『碁盤斬り』の舞台挨拶ではたびたび草彅のギャップが話題に。「かっこよさにもいろいろあるんでね(笑)」と話した草彅は「僕の顔(映画のポスター)を貼り付けたバスも運転したりして」と都内5箇所を周遊中(5月27日までの予定)の本ポスタービジュアルをラッピングしたロンドンバスについて言及。「僕が運転しているわけじゃないけれど」と笑いながら、「僕に見えないとか、誰だか分からないというのは褒め言葉だと思って(感想を)受け取っています。それだけ役に入り込んでいたと思うようにしています」と反響への思いを語り、「僕も(映画を)観た後に僕じゃないって思いました。芸能生活の中で、一番大人な顔を撮ってくれたんだと思います」と白石監督の方を向き深々とお辞儀。新しい顔を引き出すことができたのは、共演者の存在もあったとし、「みなさんと共にお仕事をして来た、(これまでの)いろいろなつながりもあってできたのかな」としみじみ。「自分が観てもかっこいいって思うし、一番気に入っている作品になっています」と新たなお気に入りができたと報告し、大きな拍手を浴びていた。

「笠(かさ)姿がかっこいい!今、笠をかぶったら世界一じゃない?」という小泉の言葉に、「日本を飛び越えて。国際的な。ワールドナンバーワン笠!」とキャッチフレーズをつけ会場を笑い声と拍手でいっぱいにした草彅。小泉からの大絶賛にご機嫌の草彅は「先輩方に囲まれて、(映画の中で)ちゃんと仕事しています!」と、かっこよさのギャップが堪能できるのは、真剣にお芝居に向き合っていたからと胸を張る場面もあった。

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國村は「格之進という人はものすごく几帳面な人。この人の碁に僕が演じるキャラクターは心酔しちゃう、そういう関係性です。そこからいろいろなことが起こってくる」と物語の流れを解説。「四角四面でカチカチの格之進が源兵衛をはじめ、いろいろな町人たちと関わる中で、いろいろなものを見るようになって…」と國村が格之進の変化に触れると「『おっさんずラブ』なんですよね」とニコニコの草彅。

草彅は「性別を超えた人間愛の物語」と補足すると、國村が「まさにそう。碁敵っていう言葉があるけれど…」と話すと、「ごがたき?」とポカンとした草彅。「碁敵。碁を挟んだ敵同士」との國村の説明に「あー、その碁ね」と苦笑いの草彅。「碁敵はイコール恋人に近いかな。人間としてのリスペクトから始まる物語なので」との國村に納得していた。

格之進と長兵衛の関係性にも“ラブ”が存在するとした草彅。「つよぽんは、綺麗な格好で出てくるけれど、だんだん汚くなっていく…」と映画の中での格之進の身なりの変化を説明する市村に「一番汚いときに出会って…」と二人の出会いを振り返った草彅。「そこに何かを見つける、キュン!ってね」と指ハートを作った市村に大爆笑の草彅だったが、「僕はずっとキョンキョンにラブし続けている」と突如、役を離れ、個人的なキュンを告白。

★サブ②

小泉は「いつも本当にありがとう」と草彅に感謝。「マジでずっとラブ。だからキョンキョンと國村さんが仲がいいのにかなり嫉妬していて…」と草彅の話題はラブから嫉妬へ。「(國村さんと)京都でもごはん一緒に食べに行った!」との小泉の報告に「ズルい!」と草彅のジェラシーはメラメラ。「どうやったらキョンキョンとごはんに行けるの?どっちが誘うの?」と矢継ぎ早に質問する草彅に小泉は大笑いだった。

MCから小泉の興味のあることを知ることが大切とのアドバイスも。すると小泉が「韓国語を覚えたい。教えてください」とコメントし、草彅を優しくリード。「いいですね」とまんざらでもない草彅だったが小泉から「チョナン・カンさんに教えて欲しい!」と具体的にリクエストされると、「少しは教えられるかも…」とちょっぴり遠慮気味に。「具体化されると引くんだよね(笑)」との小泉の鋭い指摘に、「國さんついてきて!」と國村にすがるような仕草を見せた草彅に一同大爆笑。「韓国語でけへんで」と答える國村だったが「國さん、韓国作品たくさん出てるから大丈夫」と答えた草彅に「それは関係ないで〜」と返し、流れるようなトークで会場を笑いの渦に包み込んだ。

★サブ③

撮影現場も舞台挨拶のように和やかで笑いが絶えなかったのかとのMCからの質問に「監督が穏やかな方なので。『孤狼の血』のようなバイオレンスを撮る方とは思えない!」と白石監督自身と作品とのギャップに触れる。草彅らのトークに大笑いしていた白石監督が「現場ではもっと集中していたはず」と話すと、小泉も「寡黙にやってましたよね」と続く。すると草彅は「そういうところはちゃんと保っておかないと、仕事なくなっちゃう(笑)。あいつ、ずっとふざけてるなってなっちゃうと商売あがったりなので。先輩方に比べたらまだまだだけど、芸能界でちょっと長くやってきたので、“侘び寂び”というのは意識しているつもりです」と草彅節を展開。侘び寂びではなくメリハリかな…といった声が会場からも漏れ聞こえていたが、草彅のトークはさらに続く。「京都の撮影所は銀幕のスター、高倉健さんも入り浸っていた場所。毎日、映画を観に行くように撮影所に通っていたそうなので、そんなことを思いながらやっていました」と撮影中は役に、作品に没頭していたこと、さまざまな思いや過っていたことも明かした。笑いいっぱいのトークの中に、こういったエピソードをサラッと挟むのも草彅らしさであり、舞台挨拶に足を運ぶ醍醐味だ。

また、「327館ってすごいよね」としみじみした草彅が「大型映画じゃん!今気づいた。『ミッドナイトスワン』のときはこんなになかったもん」と振り返る場面も。MCから「結構たくさんやってましたよ、中継で」とのフォローも。市村が「海外でも賞を獲っているし…」とコメントし、日本だけでなく海外からも注目度が高い作品だと話すと、白石監督が「イタリアで(第26回ウディネ・ファーイースト映画祭」)批評家賞(ブラック・ドラゴン賞)をいただきました。イタリアの人たちも侍映画観たいんだな、って思いました」と好感触だったことを明かす。

拡散を意識してか、再び映画についてじっくり語る場面も。役作りのこだわりについて草彅は「僕は、あまりやらない。みなさんのオーラとグルーヴ感っていうのかな。みなさんの顔を見たらその役になれるというか。(芝居は)一人で作業するものではないと思うので、やっぱりみんなで作り上げていくものだし。いくら台本を読んでも、実際に目の前に役者さんがくると、台本を読んだときとは違う感覚がたくさん出てくる。その場その場で感じたことを表現するのがフレッシュだし、伝わるものがあります」と解説。アドリブはしないそうで、「セリフは台本通りにちゃんとやります。でも、台本に書かれてないものが湧き出ていいものになるとは思っているから、そうなりたいなと心がけてやっています」と丁寧に語った。

國村は「カメラが回っている間、考えているのはいかに自由でいられるかどうか。相手を感じながらリアクションが出る。それがお芝居というもの。10テイク撮ったら、10テイク違うものが撮れる。同じものは二つとないですよね、監督?」とのフリに白石監督は「まさにその通りです」と返し、「もちろん(10テイクの中から)チョイスはするけれど、ここにいる人たちは俳優としてはもちろんですけれど、人としてもいろいろな経験をされて、いろいろな意見を持っている。そういう懐の深さ、大きさがスクリーンに焼きついています。そういう形で大きく映画に貢献してくれるすごい俳優が集まってくれたすごい映画です!」と太鼓判を押した。

最後の挨拶で草彅が「キョンキョンとは29年前に共演して、市村さんとはドラマ『ホテルビーナス』以来20年ぶり。國村さんとはドラマ『ペペロンチーノ』以来3年ぶりで。今朝はそんな御三方と会うんだなっていろいろと思い出していて。僕はこの映画で何を伝えたかったのかなってちょっと真面目なことも考えている中で、僕と格之進の決定的な違いって何だろうって思ったときに“覚悟が違う!”って気づいて。生きる覚悟が僕にはない、格之進にはある」と話したところで、「あるよ」「覚悟だらけじゃない!」との言葉が登壇者から飛ぶ。

すると草彅は「ネガティブじゃなくて。切腹とか生きる覚悟、すなわち死ぬ覚悟。そういう覚悟を持って格之進は生きている。覚悟の度合いが違うって思ったんです。でも、シンプルに考えたら、毎日生きているってことは毎日命がけってこと。格之進から“お前は覚悟を持って生きているのか…”みたいに言われているように感じて。覚悟を決めて生きていく人生ってかっこいいじゃないですか。何気なく過ごしている日も覚悟を決めて命をかけて生きているわけだから、そういうマインドを新しく格之進に書き換えてもらったのかなと今日、思いついちゃって(笑)」と最新の発見に満面の笑みを浮かべた草彅は、「僕の作品を観て心を動かしてもらいたい。そういうことに命をかけてこれから生きていこうかな、ということを格之進から教わりました」と語る。そんな気づきも、共演者との出会いがあったからとし、「みなさんと長くおつきあいしてきた中から生まれたのかなって。便利な時代だけど、自分が何に命を燃やしているとか、少し考えてもらえるきっかけになればいいな、なんて、最後にそんなことを話したかったんです!」と自身の思いを真摯に伝える草彅に、この日一番の大きな拍手が贈られていた。

本ビジュアル

映画『碁盤斬り』
<あらすじ>

浪人・柳田格之進は身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われ、娘の絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしている。しかし、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けている。ある日、旧知の藩士により、悲劇の冤罪事件の真相を知らされた格之進と絹は、復讐を決意する。絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!

史に刻まれた古典落語の名作を完全映画化!
【柳田格之進】古典落語の演目。別名に柳田の堪忍袋もしくは碁盤割。「柳田角之進」とも書く。誇り高い武士の生きざまを描いた人情噺。

草彅剛
清原果耶 中川大志 奥野瑛太 音尾琢真 / 市村正親
立川談慶 中村優子
斎藤工 小泉今日子 / 國村隼

監督 白石和彌
脚本 加藤正人
音楽 阿部海太郎
小説 「碁盤斬り 柳田格之進異聞」加藤正人 著(文春文庫)
製作:木下グループ CULEN
企画:フラミンゴ
制作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント
配給:キノフィルムズ
©2024「碁盤斬り」製作委員会

公式HP:https://gobangiri-movie.com
公式X:https://twitter.com/gobangiri_movie

全国にて絶賛公開中!